決断しなければならないことや悩みなど、毎日考えなければならないことがたくさんあります。
思考の整理ができて、大事なことを納得して決断したり、問題の根本原因を明確にして悩みにひと区切りつけられたりしたらうれしいですよね。
モヤモヤしたままの問題は心のスペースを占領してしまいます。思考を整理して1つずつ問題を片付けていきましょう。
この記事では、思考の整理がうまくなるおすすめの本をお悩み別にまとめました。
目次
思考整理のおすすめ本①:本当に大切なものを大切にする
本当に考えなければならないものと大して重要でないものがごちゃ混ぜになっていると、どこにエネルギーを投入すればよいかわかりません。
本当に大切なことはなにか?をはっきりさせる重要性と方法がわかる本を紹介します。
エッセンシャル思考
『エッセンシャル思考』の内容をひと言でいうと、”本当に重要なことだけ見極めてそれ以外は捨てる”です。(エッセンシャルは”本質的”という意味)
40万部突破のベストセラーで、愛読書に掲げる経営者も多いです。
<エッセンシャル思考の3ステップ>
・見極める:重要なことを選択する
・捨てる :重要なこと以外を捨てる
・しくみ化:選択と集中をしくみ化する
重要なことを見極めるためには、自分にとって大切なことは何か?という価値観を知る必要があります。
参考記事:エッセンシャル思考を要約まとめ!デメリットや実践の注意点はある?
ワンシング
一点集中する大切さがわかる本。
問題の勘所、ここを変えれば一気に変わるというドミノの1つ目を倒すのが重要です。
目標のために本当に必要なことは何なのか?を常に念頭に置けば、やるべきことが見えてきます。
エッセンシャル思考と似ている内容ですが、こちらのほうが読みやすいです。
参考記事:『ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果』の要約:ドミノ効果で大きな成功を手に入れる
イシューから始めよ
本当に解決すべき問題(=イシュー)は何か?を見極める重要性を説いた本。
プロセスよりもまず問題設定をすることで、生産性が上がります。
解説Youtubeなども多いのでぜひ一度は読んでみることをおすすめします。
参考記事:『イシューからはじめよ』は難しいけどおすすめの本!【要約でポイントを紹介】
論点思考
論点思考とは、真に解くべき問題を設定することです。
まず適切な論点を設定し、仮説を立てるのが生産性の高い問題解決。良い論点の条件など事例が多く、より日常で活用するイメージがつきやすかったです。
参考記事:『論点思考』の要約まとめ:真に解くべき問題をどう設定するか【問題解決の最上流】
思考整理のおすすめ本②:複雑な問題を整理する
いろいろな出来事や感情が複雑に関わり合っている問題は、思考力を発揮して整理していく必要があります。
複雑な問題をシンプルに捉える切り口や思考整理力の鍛え方がわかる本を紹介します。
プロの思考整理術
対話によって、相手の状況/事実を整理して感情を整えるための方法がわかる本。
解決策のアドバイスをしても人はなかなか行動しません。「あの人と話すと頭がスッキリして何をすべきか明確になる」と思ってもらえるコミュニケーションの方法が学べます。
参考記事:『プロの思考整理術』の要約まとめ:相手の状況と感情を整理するだけ【アドバイスは不要】
問題解決―あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術
『問題解決』は、問題解決の定番教科書をイメージして書かれた本。
問題解決の手順をWhere⇒Why⇒Howの順で進めていきます。
Whereでどこに問題があるのかを明確に設定し、Whyで広く深く掘り下げます。
参考記事:【本の要約】『問題解決-あらゆる課題を突破するビジネスパーソン必須の仕事術』
地頭力を鍛える
仮説思考、フレームワーク思考、抽象化思考をフェルミ推定で鍛える本。地頭力が良いとはどういうことか?がわかります。
思考を整理するときに、あらゆる情報がそろっていることはほとんどありません。細かい情報がなくても推定して仮説を立てられる力が鍛えられます。
参考記事:『地頭力を鍛える』の要約まとめ:地頭力に必要な3つの思考とフェルミ推定
実践型クリティカルシンキング
目標を達成するために使える、クリティカルシンキングの3STEPが講座形式でわかる本。
STEP1:目指すものを定義する
STEP2:何が問題なのかクリアにする
STEP3:打ち手を考える
つい打ち手を考えてしまいがちですが、解決方法よりも目指すものや問題そのものを明確にするほうが重要です。
参考記事:『実践型クリティカルシンキング』の要約まとめ:目指すものを達成するための3STEP
上流思考
システム全体を考えて問題を未然に防ぐ思考法の本。
システム全体を考える、そもそも問題が起こらないように考えることで、下流で対応するより劇的な成果が上げられる可能性があります。
複雑な問題を整理するときは、それぞれの事象の依存関係を無視できません。より上流で対応できないか?という視点を持つと視野が広がります。
参考記事:『上流思考』の要約まとめ:システム全体を考えて行動する
ずるい考え方
ラテラルシンキング(水平思考)のポイントがわかる本。
ラテラルシンキング(水平思考)とは、発想を広げる思考法です。”~すべき”という思考や前例・ルールを取っ払って、発想の幅を広げて選択肢をたくさん出します。
論理的思考が煮詰まったときにアイデアを広げる思考法が役に立ちます。
参考記事:『ずるい考え方』の要約まとめ:ラテラルシンキングのコツがわかる
思考整理のおすすめ本③:悩みの思考を整理する
ずっと考えているのに答えが出ない悩みはありませんか?
もしかしたら同じところをぐるぐる回って、結論が出ていないのかもしれません。
悩みに捉われているときに参考になる思考整理の本をまとめました。
自分の小さな「箱」から脱出する方法
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』は、人間関係の悩みの原因は自己欺瞞(=箱)という本です。
自己欺瞞(じこぎまん):自分を偽ること、自分を正当化すること
自分を偽らずに素直になる、知らないことを認める、相手の気持ちを想像する等、対人関係の悩みを解決するヒントが得られます。
どうして悩んでいるのか?自分が箱に入ってしまっていないか?を自問自答することで悩みがクリアになります。
参考記事:自分の小さな箱から脱出する方法の要約まとめ!自己欺瞞を克服して人間関係を改善
セルフトークマネジメント入門
セルフトークとは感情や行動を支配するひとり言のこと。
怒りに支配されているときは、ネガティブなセルフトークが頭にかけめぐっていませんか?
ネガティブなセルフトークがあるうちは、冷静に思考を整理することはできません。
まずはネガティブなセルフトークを断ち切って、ポジティブに置き換えてから整理しましょう。
参考記事:セルフトークとは何か&活用方法がわかる!『セルフトークマネジメント入門』の要約まとめ
リフレクション 内省の技術
自分の思考を整理すること=リフレクション(内省)です。
認知を以下の4点に切り分けることにより、自分の意見に対する理解が深まります。
意見 :意見はなにか、思ったことは何か
経験 :意見の背景にどんな経験があるか
感情 :経験の記憶にどんな感情が伴っているか
価値観:何を大切にしているのか
参考記事:『リフレクション 内省の技術』の要約:経験から学びを得るために自己理解を深めよう
思考整理のおすすめ本④:アウトプットして思考を整理する
思考整理を頭の中だけで完結させるのは難しいです。
アウトプットをうまく活用することで頭のなかがクリアになり、さらに思考整理が進みます。
アウトプットしながら思考整理ができる本を紹介します。
0秒思考
知的生産のためのメモ術に関する本。どんどん書き出すことで思考をクリアにしていきます。
けっこうストイックなやり方なので、そのまま実践できる人は少ないかもしれません。
1枚に1トピックを書く、制限時間を設けてとにかく書くというのはとても参考になりました。
参考記事:『0秒思考』の要約とやり方:メモ書きに思考を深める効果があった
メモの魔力
『メモの魔力』はメモの取り方がテーマのベストセラーです。
事実⇒抽象化⇒転用のフレームワークでどんどんメモを取ります。
メモにアウトプットすれば、暗黙知の言語化や自分の心を見つめることができます。
参考記事:『メモの魔力』の要約:知的生産としてのメモで抽象化能力を鍛える
思考整理のおすすめ本⑤:意思決定のために思考を整理する
思考整理の行きつく先は、何かしらの意思決定です。
意思決定するために思考を整理していると言っても過言ではありません。
意思決定するときの判断基準や不確実性との向き合い方がわかる本を紹介します。
超決断力
決断がテーマの本です。
クネビンフレームワークで問題を切り分け、適切なアプローチでなるべく単純な問題に変えていきます。
どんな種類の問題かを明確にすることは思考の整理に重要です。
参考記事:『超決断力』の要約:決められない!に効くクネビンフレームワークの入門に最適!
最適解の技術
正解がない問題にどう最適解を出すかがテーマの本。
選択肢を広げる、選択基準を決めてしぼる、決断した後実行するという3ステップで最適解を選びます。
なぜ選択したか言語化できるか、めったに起こらないことで悩んでいないか等、決められなくて悩む人のヒントがたくさん見つかります。
参考記事:【決断できない人におすすめ】『最適解の技術』の要約まとめ:決断するための3ステップ
不確実性超入門
不確実性とはチャンスと脅威の両面があり、必ずしも悪いものではありません。リスクを適切にとるためにも、不確実性をどう捉えるか?を学びましょう。
勝率にこだわらずに小さな失敗を受け入れることが長期的な成果を上げるコツです。
さまざまな意思決定のときに知っておきたいことがわかります。
参考記事:『不確実性超入門』の要約まとめ:予測は当たらなくて当たり前
参考になっていたらうれしいです。
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