たくさんあり過ぎて全部実践できない・・・
すぐに役立つ目標達成の本はないのかな?
いろんな本のエッセンスがぎゅっと詰まっているので、
正しい方法で早く実践したい!という人におすすめ。
『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』は
目標達成に必要なマインドセット(価値観)が網羅されています。
全部で118ページとコンパクトな本。
実証済みの法則が実践しやすい形でまとめられているので、
自己啓発書ばかり読んでて実践が伴っていないと感じている方や、
実現したいことがあって早く実践的な方法論を知りたい方におすすめです。
この記事では『やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学』の要約を紹介します。
目次
やり抜く人の9つの習慣とは?
まずさっそく、9つの習慣を紹介しますね。
1:目標に具体性を与える
2:目標達成への行動計画をつくる
3:目標までの距離を意識する
4:現実的楽観主義者になる
5:「成長すること」に集中する
6:「やり抜く力」を持つ
7:筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
8:自分を追い込まない
9:「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
1つの習慣が1つの章になっていて、各章のまとめに実践しやすいリストがついています。
1つずつ詳しくみていきましょう。
目標に具体性を与える
目標を具体的にすることで、目標達成までに何をすべきかが分かります。
”お金持ちになる”、”ビジネスで成功する”、”ダイエットする”などでは
漠然としていて具体的な行動が思い浮かびません。
達成したときの感情や周りの状況をありありと思い浮かべ(ビジュアライゼーション)、
同時に今の自分との差(メンタル・コントラスト)を認識します。
自分との差が見えると、
足りない部分を埋めるためにやるべきことが見えてきます。
メンタル・コントラストは理想の状態と今とのギャップを認識することです。
理想を実現するための障害を想定しておくことで、目標達成の成功確率が高まります。
この本では触れられていませんが、目標設定にはSMARTの法則があります。
具体性はSの部分。その他の観点も意識すると良い目標になりますよ。
【目標設定のSMARTの法則】
Specific :具体性
Measurable:計測できる、定量的
Achievable :達成できる(無理難題ではない)
Relevant :関係ある(良い未来につながっている)
Time-bound:期限がある
目標達成への行動計画をつくる
目標達成のための行動を確実に行うためには、if-then(イフゼン)プランニングを活用します。
if-then(イフゼン)プランニングとは、
『もし~になったら、・・・する』という形で、いつ何をするかを計画することです。
【if-then(イフゼン)プランニングの例】
ダイエット⇒水曜日になったら、トレーニングジムで1時間運動する
勉強 ⇒8時になったら単語帳を開いて4ページ覚える
仕事 ⇒20時になったらテレビとスマホの電源を切って本を読む
など
if-then(イフゼン)プランニングで行動が具体的になっていると、
実際に行動する可能性が3倍になる研究結果があるそうです!
脳はif-then(イフゼン)の形の文章を記憶しやすく、
条件に当てはまったら決められた行動が自動的に起こしやすくなります。
目標までの距離を意識する
ただ行動するだけでは目標達成できません。
正しい方向に進んでいるかを常に確認する必要があります。
そのために必要なのが、フィードバックです。
フィードバックを受けることで、
目標に向かって進歩しているのか/していないのかをチェックします。
if-thenプランニングで事前に計画してしまいましょう。
フィードバックはこれから思考の視点で見るほうがモチベーションが維持しやすいです。
これまで思考:今までどのくらいやったか
これから思考:あとどのくらいやらなければならないか
これまで思考が強すぎる人は早めに達成感を味わってしまい、
かえって目標達成が遠ざかる・他の目標に目がいってしまうのだとか。
これから思考で目標との距離を意識し続けるほうが、
1つの目標に対してモチベーションを下げずに達成まで取り組めます。
プロセスをほめることも大切ですが、
やり抜く人は目標達成にコミットするのですね。
現実的楽観主義者になる
目標は達成できる!と信じることが目標達成に重要です。
ただの楽観主義者ではなく、”現実的”とついているのは、
成功は困難であるという意識も同時に持つことを意味しています。
非現実的楽観主義 = かんたんに目標達成できる
現実的楽観主義 = 困難だが目標達成できる
最初から成功には困難なこともあるだろうという覚悟がある人は、
困難に負けないような戦略を立ててやり抜くことができるのです。
「成長すること」に集中する
目標は達成できると信じることに加えて、
今できなくても努力すればできるようになると信じることも必要です
目標=自分の能力を証明するものと思うと、
失敗を恐れて新しいことにチャレンジできなくなってしまいます。
目標=できないことをできるようになる(成長)と捉えると、
失敗=学びに変わります。
【目標には2種類ある】
・証明ゴール : 自分の能力を証明するのがゴール
・成長ゴール : できないことができるようになることがゴール
このゴールの分類は地位財・非地位財に似ていますね。
地位財 :人と比べて優れていると満足するもの
例)家、車、ブランド品、学歴、年収、結婚など
非地位財:人と比べなくても満足できる(価値が減らない)もの
例)健康、良好な人間関係、環境、自由など
他人に評価されるための目標は、
失敗したときやもっとすごい人に遭遇したときに達成感・満足度が下がります。
「やり抜く力」を持つ
困難に屈せず、目標に向かってやり抜く力は成功に必要不可欠な考え方です。
やり抜く力はGRIT(グリット)とも呼ばれます。
やり抜く力の根底には成長思考があります。
成長思考=人間は変われる。成長できる。
固定思考=生まれつき才能は決まっている。
努力する気力もわきませんよね。
やり抜く力については、ベストセラーの書籍があります。
⇓こちらで要約しているので、気になる方は合わせてお読みください。
【要約で解説】成功する人に共通する特徴とは?GRITやり抜く力の重要性
”「わたしには無理だ」と思ったら、「今のわたしにはまだ無理だ」と言い換える”
という文章が心に残りました。
「わたしはできる!」と思おうとすると、「本当にできるの?」と疑いの心が芽生えそう。
「今のわたしにはまだ無理だ」(でも成長すればきっとできる)
のほうが抵抗なくスッと信じやすいです。
自分の言葉は自分が一番聞いているんですよ。
筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
意志力は有限であることを知り、筋肉のようにトレーニングして鍛えます。
具体的なトレーニング方法は、
気の進まないことを自分の意志でクリアしていくことです。
新しいこと、腰が重いこと、過去に挫折したこと等を少しずつチャレンジしましょう。
if-thenプランニングを使うと実行しやすくなります。
自分の意志力を人生にとって大事なことに使っているんですね。
自分を追い込まない
意志力は有限なので、自分の意志力を試さずに環境を整えましょう。
そもそも意志力を使わなくて済むようにします。
禁酒中なら、禁酒を周りに宣言して誘わないように伝えておくなど。
誘惑から距離を置くことが大切!
また、意志力が必要な大きな目標を2つ同時に実行するのはやめましょう。
2つとも失敗する確率が高くなります。
「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
やめるべきことを決めると、やめる対象を常に意識することになります。
『~をやめる』ではなく、『代わりに~する』と置き換えると達成できる確率が上がります。
下記の3つのif-thenプランで、一番行動できた人が多いのは代替if-thenプランでした。
さらに、否定的if-thenプランでは逆効果になることも。
代替if-thenプラン:もし~したくなったら、代わりに・・・する
無視if-thenプラン:もし~したくなったら、その衝動を無視する
否定的if-thenプラン:もし~したくなっても、~はやらない
~をするなと言われるとしたくなる、~のことを考えるなと言われると考えてしまう
ということです。
代わりの行動を定義してif-thenプランを立てましょう。
『やり抜く人の9つの習慣』のオーディオブック【Audible】
『やり抜く人の9つの習慣』は耳で聴けるオーディオブックがあります。
『やり抜く人の9つの習慣』は聞き放題対象外ですが、Amazon Audibleの無料体験で12万冊以上が聞き放題です。
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『やり抜く人の9つの習慣』の次に読むなら?おすすめ本3選
『やり抜く人の9つの習慣』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『GRIT』
『GRIT』はやり抜く力がいかに成功にかかわるかを紹介した本。
『やり抜く人の9つの習慣』とあわせて読めば、
きっとモチベーションがアップするはず。
参考記事:【要約で解説】成功する人に共通する特徴とは?GRITやり抜く力の重要性
②『小さな習慣』
意志力に頼らず、絶対に失敗しないスモールステップから習慣化する方法がわかります。
読書を習慣化したいなら、本を開くことだけ始める。
本を開いたら読むし、読めなくても「本は開いたぞ!」と自己肯定感が下がりません。
参考記事:『小さな習慣』の要約:モチベーションに頼らずゆっくり意志力を鍛えよう
③『神メンタル』
『やり抜く人の9つの習慣』と重複する部分もありますが、
目標達成に向けたマインドセットがわかります。
達成したときの感情や周りの状況をありありと思い浮かべるビジュアライゼーションなど、
実践したくなる内容が多いです。
参考記事:【要約】神メンタルで思い通りの人生を手に入れる方法!未来の自分で生きる
まとめ:『やり抜く人の9つの習慣』で目標達成の方法を知る
今までにたくさんの自己啓発書を読んできましたが、
『やり抜く人の9つの習慣』は目標達成に必要なマインドが1番シンプルにまとまっている本でした。
シンプルゆえにあっさりしている、物足りないと感じる方もいるかもしれません。
具体例や実験結果、科学的根拠を詳しく知りたい方は巻末に参考文献が載っています。
個人的にはシンプルにまとまっている良い本だと感じました。
手っ取り早く目標達成に必要な心構えや考え方が知りたい人におすすめです。
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本業の会社員では研修講師やファシリテーターをしています。コーチングも提供しているので興味がある方はぜひご検討ください。
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