『リーダーは話し方が9割』は、メンバーのやる気と能力を引き出すリーダーのコミュニケーションがわかる本。
ベストセラー『人は話し方が9割』のリーダー編です。
相手の立場や気持ちを理解して寄り添って話すことが、相手を主役にしたコミュニケーションです。自己肯定感だけでなく自己重要感も高め、結果としてやる気や能力を引き出し、生産性の高いチームを作り上げます。
★ 『リーダーは話し方が9割』 の要約ポイント★
・自己重要感を与えるのがリーダーの役割
・やる気を引き出す声かけのコツ
・リーダーが聞く文化をつくる
テクニックだけでなく、リーダーとしての心構えも学べます。
この記事では 『リーダーは話し方が9割』 の要約を紹介します。
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目次
要約①：自己重要感を与えるのがリーダーの役割
リーダーの話し方を一言でいうと、相手を主役にしたfor youトークです。
相手が関心のあることから話し、相手の話をよく聞き、自己肯定感と自己重要感を高めます。
自己肯定感：存在を認める、安心感を与える
自己重要感：社会的ステータス、特別感を与える
自己肯定感は大切ですが、やる気や能力を引き出すにはそれだけでは不十分です。
リーダーの役割、リーダーがなんのためにいるのかといえば、メンバーに自己重要感を与えるためと言えます。
相手を主役にしたコミュニケーションとは、具体的に次のような特徴があります。
・相手の関心があることを知る
・相手が聞ける体勢を整えてから伝えたいことを伝える
・わかりやすく伝える（小学5年生でもわかるように）
・性格やレベルに合わせて話す（平等より公平） など
重要なのは、どう話せば相手が良くなるのかを考えて話すことです。
部下に関心を持ってコミュニケーションできているかがわかる方法があります。
それは、部下を素敵に紹介できるか？を考えることです。
誰かに「あなたの部下の〇〇さんを紹介してください」と言われたとき、部下のいいところや魅力をどのくらい具体的に紹介できるでしょうか？
もし自信がない人は、部下のいいところをメモする習慣をつけましょう。あとから思い出そうとしても忘れてしまいます。部下はどんな行動をして、どんな気持ちで、どんなことを言い、リーダーのあなたはどこに感動したか。そんなことを覚えてくれているリーダーだったら、部下もうれしいですよね。
要約②：やる気を引き出す声かけのコツ
自己重要感を与えて、やる気や能力を引き出す声かけ例がたくさん載っていました。
一部を紹介します。
・うん、いいね
・一緒に考えようか
・なるほど、そんな考え方もあるんだね
・あなたがいてくれてよかった など
また、日頃のちょっとした心がけもたくさん紹介されています。
・名前を呼ぶ（おはよう→〇〇さん、おはよう）
・We（わたしたち）を主語にする
・話を振って参加させる
・目的＝なぜやるのか？を伝える
・注意するときは心の負担を軽くする
・部下が絶対に言われたくないことを知っておく など
使いやすいものからぜひ使ってみましょう。
要約③：リーダーが聞く文化をつくる
リーダーにはある種の特権があります。その特権を使って、リーダーが率先して聞く文化をつくりましょう。
リーダーから笑顔でうなづいて話を聞けば、その態度はメンバーに伝染していきます。メンバーの立場からコミュニケーションの文化を変えるのは大変です。まずリーダーから始めましょう。
凸と凸がぶつかれば下の立場の人が凹になります（凹凸の法則）。下の立場の人が思わず話したくなるように、無理に凹にならなくても良い環境がつくれるのはリーダーだけです。
行動の動機には愛と怖れがあります。自分がどちらの動機で動いているか自覚し、愛の動機でメンバーを導きましょう。
愛 ー相手のため
怖れー自分のため
リーダーのコミュニケーションには、リーダーが立場が下の人をどう見ているかが表れます。相手の幸せにフォーカスした話し方をすれば、自然と相互に尊重するチームができるはずです。
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『リーダーは話し方が9割』 の次に読むなら？おすすめの本3選
『リーダーは話し方が9割』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『人は話し方が9割』
否定のない場の作り方、相手の話を引き出す聞き方がわかります。
話し上手は聞き上手。相手の話を引き出す具体的な方法として拡張話法が紹介されています。
参考記事：『人は話し方が9割』の要約まとめ：拡張話法で相手の話を引き出す【話し上手は聞き上手】
②『神トーク』
否定せずに安心感を与えること、自己重要感を満たすことを原則として、
人に伝わる話し方のコツがたくさんわかる本です。
”否定しない”という強い決意は、ホメ出しと通じるところがあると思いました。
参考記事：『神トーク』の要約まとめ：安心と自己重要感で相手を満たそう【リーダー必読】
③『できるリーダーは、「これ」しかやらない［聞き方・話し方編］』
部下の考えや思いを聞くテクニックと問いかけが具体的にわかる本。
自分の聞きたいことではなく相手が思っていることを聞く、拡大質問で思いを引き出す等、良い聞き手になる具体的な方法が学べます。
参考記事：『できるリーダーは、「これ」しかやらない［聞き方・話し方編］』の要約まとめ
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