『チームのことだけ考えた』の要約まとめ:多様性のある組織に必要なこととは?

『チームのことだけ考えた』の要約まとめ:多様性のある組織に必要なこととは?

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『チームのことだけ考えた』は多様性のある組織のマネジメントについての本です。

サイボウズの代表取締役社長、青野さんの著書で、サイボウズがどのように100人100通りの働き方を実現してきたのかがわかります。

とても読みやすく、失敗したこともうまくいったこともユーモアたっぷりに書かれています。

★『チームのことだけ考えた』の要約ポイント★

 

・多様性のある組織には公明正大と自立の姿勢が必要

 

・人事制度と文化/風土はセットである

女性の管理職比率など見かけの多様性ではなく、今いるメンバーが多様性を発揮する障害になっているものを取り除くというスタンスが個人的に良いな、と思いました。

この記事では『チームのことだけ考えた』の要約を紹介します。

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要約①:多様性のある組織には公明正大と自立の姿勢が必要

 

多様性のある組織のメンバーは公明正大であること・自立していることが求められます。

公明正大:嘘をつかない

 

自立  :質問責任と説明責任を果たす

1つずつ紹介します。

公明正大であるとは嘘をつかないこと

嘘をつく人がいなければ、信頼関係や安心感が得られます。

 

多様な考えを持つ人ばかりの上に公明正大でなかったら、事実や本心を把握するのにコミュニケーションコストがかかります。

誠実であること、等の要件も考えたそうですが、何が誠実かは人によって違います。

公明正大である・嘘をつかないことのほうが明確だという考えだそうです。

自立とは質問責任と説明責任を果たすこと

自立とは質問責任・説明責任を果たし、人のせいにしないことです。

質問責任:

自分が気になったことを質問する、自分の理想を伝える、希望が叶わなくても受け止める

自分が聞きたいことは正面から聞く、率直に話します。

上司のいないところで愚痴るのは質問責任を果たしていません。

 

説明責任:

意思決定について説明する、質問に答える、批判を受け止める責任

意思決定がブラックボックスになっていませんか。

なぜその結論になるのかの説明がなければ、「こう言ったら通るのでは?」等とムダな忖度が始まります。

 

多様性のある組織のメンバーは、お互いに伝える努力が必要です。

要約②:人事制度と文化/風土はセットである

 

多様性のある人が集まった組織では、価値観が多様なので画一的な人事制度ではすべての人を満足させることはできません。

 

サイボウズの人事制度は、場所と時間の自由度が3タイプずつの掛け合わせで9パターンあります。

決められた場所で働くか/在宅勤務にするか、残業しても良いからバリバリ働きたい/勤務時間は短いほうが良い等、個人の価値観に合わせて選べるそうです。

勤務体系を選べる=自分でライフプランを決められるので幸福度が増しますね。

 

人事制度を変えるだけではダメで、会社の文化や風土もセットで変える必要があります。

 

どんな制度でも価値観に合う人/合わない人がいるので、「そんな制度はいらない」、「不公平だ」など共感されないかもしれません。

 

制度の納得度を高めたり、悪用を防いだりするために2つのポイントがあります。

・制度の成立過程をオープンにする

 

・目的を明記(目的外の運用が多ければ廃止することも明記)

一方的に制度を発表するだけでは、「勝手に決められた」という意識を持ちかねません。

制度の成立過程をオープンにして自由に意見を言えるようにすれば、当事者意識を高められます。

 

また、制度の目的を明記することで、目的外の使用を防げます。

 

目的外の使用を防ぐためにあらゆるケースを想定して制度を作るのは非効率ですし、

目的を明記しておけば制度制定の意図が伝わります。

ルールでは青信号は進んで良いけど、横断歩道に人がいたら止まる

 

⇒ルールには則っている(青信号)けど信号の目的は安全

制度には則っているけど目的通りに使われていない制度があれば、

何を目的にこの制度があるのかを明記して目的に沿っていなければ廃止も考えます。

 

その他にも、離職率28%から人が辞めない組織に変わった様子が具体的にわかります。

人事部、経営者、チームリーダーにおすすめの1冊でした。

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『チームのことだけ考えた』の次に読むなら?

 

『チームのことだけ考えた』とあわせて読みたい2冊を紹介します。

①『多様性の科学』

 

多様性が組織に与えるプラスの影響がわかる本。

画一的な組織の弱さ、怖さもわかります。

個人的に、2021年おすすめベスト3に入る本です!

参考記事:『多様性の科学』の要約と感想:多様性がなぜ必要なのか?がわかる本

 

②『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント』

 

アンコンシャス・バイアスとは無意識の思いこみや偏見のこと。

多様な価値観を活かすためにアンコンシャスバイアスに気づいて対処するマネジメントがわかる本です。

参考記事:『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント』の要約:最高のリーダーは自分を信じない

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まとめ:多様性がある組織には制度と文化が重要

・多様性のある組織のメンバーは公明正大で自立していることが求められる

 

・嘘をつかない組織は信頼感と安心感が高まる

 

・質問責任:自分の希望や不満は言葉にして質問する

・説明責任:意思決定の理由を説明し、批判は受け入れる

 

・多様性のある組織ではお互いに伝える努力が必要

 

・人事制度と文化がセットで企業は変わる

 

・制度の納得度を上げるには、制定過程を公開する/目的を明記する

多様性のある組織、みなが理想に向かって行動する組織をつくるための試行錯誤と効果がわかる本でした。

 

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