『超一流になるのは才能か努力か?』は、超一流になるとはどういうことか?どうすればよいか?がわかる本。
タイトルの『超一流になるのは才能か努力か?』の答えは、生まれ持った才能ではなく、努力によって脳や身体が適応することによって才能になるということです。
何かの分野を極めたい!と思ったとき、まずトレーニングの仕方を学んでから取り組みましょう。
上達が見込めない方法でがんばっても才能にはなりません。
★『超一流になるのは才能か努力か?』の要約ポイント★
・才能とは人間の脳と身体の適応性である
・一流になるための目的のある練習とは?
・超一流になるための限界的練習とは?
超一流になるには時間の投資が必要不可欠であり、近道はありません。
しかし、自分の努力次第で才能を身につけられるという希望が持てる本でした。
この記事では『超一流になるのは才能か努力か?』の要約を紹介します。
目次
要約①:才能とは人間の脳と身体の適応性である
才能と聞くと、遺伝子的なもの、持って生まれた天賦の才を思い浮かべませんか?
しかし、この本で言われている才能は、人間の脳と身体の適応性のことです。
適切なトレーニングを行えば、脳や身体が適応してそれが才能になっていくということ。
そして、適応する能力は誰でも持っている=誰でも才能を身につけられます。
身体の適応性はわかりやすいです。
つまり、身体が練習に合わせて適応したということ。
同じことが脳でも起こります。(脳の神経可塑性)
神経可塑性:脳は新しい学習などの刺激によって柔軟に変化すること
たとえば、ロンドンのタクシー運転手はたくさんのルートや建造物を覚える厳しい試験があります。
タクシー運転手の脳を調べると、モノの位置を把握する海馬が発達していることがわかりました。
視覚障害を持つ人の脳は、本来、視覚からのインプットに反応する視覚野が点字を読むときの触覚の理解をサポートするように変わるそうです。
ただ、適応性を活かして特定の能力を伸ばすと、他の能力が犠牲になることもあります。
先のタクシー運転手の例では、複雑な形を覚えておく空間記憶の能力が減退していました。
また、年齢が若いほうが適応性が高いとわかっています。
要約②:一流になるための目的のある練習とは?
せっかく時間をかけて練習するなら、効果のある方法で練習したいですよね。
超一流になるための限界的練習の前に、まず一流になるための目的のある練習が紹介されています。
目的のある練習の4つのポイントは次のとおりです。
①はっきりした具体的目標がある
②集中する
③フィードバックがある
④コンフォートゾーンから飛び出す
1つずつ紹介します。
①はっきりした具体的目標がある
最終的な目標から逆算した1回1回の練習の到達地点を具体的に決めます。
現実的にできそうだと思えるくらい明確で、小さなステップまで具体化しましょう。
”〇〇を3回連続成功させるのがゴール”など、この練習でどこまで到達するかを意識します。
②集中する
漫然と練習をしていても効果はありません。
①はっきりした具体的目標にも関係しますが、「今なんのためにこの練習をしているか?」を意識して集中して練習します。
たくさんのことを1度にやろうとすると集中力が分散するので、今日はこの能力を伸ばす!と決めると良いです。
③フィードバックがある
フィードバックはどこを改善するか、正しい方向に進んでいるかを確認するために必要です。
コーチや指導者に意見をもらう、他人に見てもらう、自分で録画して見る等、
自分を客観的に振り返る機会をつくりましょう。
あくまでも練習は1人で集中して行うのが効果的です。
④コンフォートゾーンから飛び出す
コンフォートゾーンとは、居心地の良い空間のことです。
人間の無意識のゾーンには3つあります。適切な強度はストレッチゾーンです。
・パニックゾーン :難しすぎてパニックになる
・ストレッチゾーン :ギリギリできそうな負荷が成長に最適
・コンフォートゾーン:楽にできるから成長しない
自分が楽にできることばかり繰り返していても上達は見込めません。
負荷がかかること、しんどいけどギリギリできそうなことを練習します。
チェスや将棋は強くならないですよね。
目的のある練習は『GRIT やり抜く力』で紹介されていた意図的な練習とほぼ同じです。
参考記事:【要約で解説】成功する人に共通する特徴とは?GRITやり抜く力の重要性
要約③:超一流になるための限界的練習とは?
超一流になるための限界的練習は、目的のある練習に加えて次の2つが必要です。
・正しいやり方や練習方法が確立されている
・適切な課題設定をする教師、指導者がいる
はじまったばかりの新スポーツではその分野の超一流がおらず、練習方法も確立されていないため、限界的練習をするのは難しいでしょう。
正しいやり方を知った上で、ギリギリの負荷の課題設定をしてくれる指導者も必要です。
ちょっと一般人には限界的練習のハードルが高いのですが、
誰でもマネできるやり方も紹介されていました。
・超一流と呼べるエキスパートを見つける
・エキスパートのやり方を徹底的に調べる
・フォーカス、フィードバック、フィックス
まず自分が練習したい分野の超一流を探し、その練習法を調べます。
指導者がいないときは、3つのF(フォーカス、フィードバック、フィックス)を意識します。
繰り返し練習できる構成要素に分解して集中して取り組み、1つ1つ自分で見直して改善点を見つけ、修正していきます。
限界的練習の目的は心的イメージをつくりあげることです。
心的イメージとは膨大な情報がパターンとして蓄積したもの。
心的イメージが出来上がっていると、考えずに最適の選択肢が浮かぶようになります。
チェスの盤面の心的イメージ⇒パッと見せられて最適な手が浮かぶ
クライミングの心的イメージ⇒どこを掴んで登るかの判断が瞬時にできる
バッティング心的イメージ ⇒球の軌道からバットの出し方を選択できる
心的イメージは膨大な練習量の上に獲得できます。
バイオリン科の学生やバレエ団のダンサーを対象にした研究では、評価が高い人ほど圧倒的な練習時間を費やしていることがわかります。
練習時間は最低条件として、限界的練習をすると超一流になれるということです。
有効な心的イメージは、傑出したプレイヤーの技を再現しようとして失敗し、なぜ失敗したかを突きとめ、もう一度挑戦し、それを何度も何度も繰り返すことによってのみ形成される。
『超一流になるのは才能か努力か?』の次に読むなら?
『超一流になるのは才能か努力か?』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『GRIT』
『GRIT』はやり抜く力がいかに成功にかかわるかを紹介した本。
目的のある練習について重複する部分が多く、あわせて読むと理解が深まります。
参考記事:【要約で解説】成功する人に共通する特徴とは?GRITやり抜く力の重要性
②『小さな習慣』
意志力に頼らず、絶対に失敗しないスモールステップから習慣化する方法がわかります。
超一流になるための限界的練習は習慣化が欠かせません。
参考記事:『小さな習慣』の要約:モチベーションに頼らずゆっくり意志力を鍛えよう
③『神モチベーション』
理想と現実の差を認識するギャップモチベーションの活かし方がわかります。
やる気を出すのではなく、やる気に頼らずに自然とやってしまう状態を作りましょう。
参考記事:『神モチベーション』の要約まとめ:ギャップモチベーションで自動的にやる人になる
まとめ:努力すれば誰でも才能は身につけられる
・才能とは人間の脳と身体の適応性のこと
・脳はトレーニングによって特定の部位の能力を高めることができる
・一流になるには目的のある練習をする
・目的のある練習の4つのポイント
ーはっきりした具体的目標がある
ー集中する
ーフィードバックがある
ーコンフォートゾーンから飛び出す
・超一流になるためには限界的練習が必要
・限界的練習=目的のある練習+確立されたやり方+指導者
・指導者がいないときは3つのF(フォーカス、フィードバック、フィックス)
・超一流は長時間かけて心的イメージを作り上げる
自分の身体と脳は何に意識的に時間を使うかによって変化します。
近道はありませんが、正しい努力は報われる!と勇気をもらえる本でした。
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