『異文化理解力』の要約:カルチャーマップで自分と相手の文化を知る

『異文化理解力』の要約:カルチャーマップで自分と相手の文化を知る

『異文化理解力』はさまざまな文化を持つ人が一緒に働く上で起こる問題とその解決のヒントがわかる本です。

 

著者は異文化マネジメントの専門家であるエリン・メイヤーさん。

次世代の最も有望な経営思想家にも選ばれています。

 

とにかく著者の海外経験が豊富で、

紹介されるエピソードの数々に「へぇ~」と驚いてばかりでした。

 

カルチャーマップというツールを使って、自分や相手の文化がどこに位置するか、

どういう点を気を付けたら良いかがわかります。

★『異文化理解力』の要約ポイント★

 

・ビジネスの場で影響が大きい8つの指標を知る

 

・自分と相手の文化の相対位置によって見方・感じ方が変わる

 

・文化的背景が異なれば良い/悪いの定義は大きく異なる

外国籍の方と一緒に働く機会がある人はもちろん、

いつか海外に住んでみたい人や外から日本文化を眺めてみたい人にもおすすめです。

 

日本の飲みにケーションや稟議という独特の文化も紹介されています。

 

この記事では、『異文化理解力』の要約と感想を紹介します。

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『異文化理解力』の要約

『異文化理解力』の要約ポイントは次のとおりです。

★『異文化理解力』の要約ポイント★

 

・ビジネスの場で影響が大きい8つの指標を知る

 

・自分と相手の文化の相対位置によって見方・感じ方が変わる

 

・文化的背景が異なれば良い/悪いの定義は大きく異なる

1つずつくわしく紹介します。

 

要約1:ビジネスの場で影響が大きい8つの指標を知る

 

『異文化理解力』はビジネスコミュニケーションに特化した本です。

 

ビジネスの場で文化的な違いから起こる問題を解決するために、

8つの指標が紹介されています。

①コミュニケーション:どのくらい明確に伝えるか(ハイ/ローコンテクスト)

 

②評価       :ネガティブフィードバックをどのくらい直球で指摘するか

 

③説得       :ケーススタディか原理原則か

 

④リード      :上下関係をどのくらい重視するか

 

⑤決断       :集団の合意を重視するかリーダーの決断を尊重するか

 

⑥信頼       :仕事とプライベートをどのくらい切り分けるか

 

⑦見解の相違    :対立をどのくらい回避するか

 

⑧スケジューリング :時間にどのくらい柔軟か

コミュニケーションと評価を分けているのがおもしろいと思いませんか?

 

ローコンテクストで何でもはっきりと言葉にする文化(たとえばアメリカ)では、

悪い評価も直接的に伝えるイメージがあります。

 

しかし、アメリカではネガティブなコメントの前にポジティブなコメントを伝えるのが

マナーなのだそうです。

 

”ローコンテクストなコミュニケーションを好む文化では評価も直接的”

という思いこみからすれ違いが生まれます。

 

逆にロシアはハイコンテクストで言外の空気を読む文化ですが、

ネガティブなフィードバックは直球です。

 

「オープンで明快なコミュニケーションを好むから、

ネガティブなフィードバックもガンガン言っていいよね」

と考えていると、受け取る側によってはきつい同僚と恐れられるリスクがあります。

 

また、リードと決断も別の指標です。

 

階層主義的で上の指示は尊重すべきという文化なら、

決断もトップダウンかと思いきや、合意形成のほうが重要視される文化もあります。

(まさに日本ですね)

 

平等主義で上下関係をあまり意識しないのに、

”意見を出すときは平等だけどあくまで決定権は上司”というスタンスの文化もあります。

 

全然意見が出ないから自分で決定して進めたら、

「みんなの意見を無視する傲慢な上司だ」という評価になるかも・・・

ビジネスで誤解を生みそうな部分が8つにまとまっていて、

とても分かりやすかったです。

 

この8つの指標について、各国の文化がどこに位置するかをマップしたものが

カルチャーマップです。

(著者のホームページで公開されています)

カルチャーマップ

引用元:Mapping out Cultural Differences on Teams – Erin Meyer

 

日本の特徴を読み解くと次のようになります。

ハイコンテクスト(空気を読む)でネガティブな評価は間接的に表現し、説得するときは結論を先に、具体的にどうやって活用するかを重視する。

 

上下関係の意識は強く、決定は合意を形成し、対立を回避しがち。

プライベートの信頼関係を仕事に持ち込みやすく、時間にはきっちりしている。

日本は左右に大きく振れている指標が多いですね。

日本の事例もたくさん出てきました。

 

このカルチャーマップは、自分や相手の文化の傾向がわかるだけではなく、

相対的な位置関係を知ることができるメリットがあります。

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要約2:自分と相手の文化の相対位置によって見方・感じ方が変わる

 

誰もが自分が育った環境や文化の影響を少なからず受けているので、

自分の文化から相手の文化を見ています。

 

だから、カルチャーマップで相対的な位置関係を知ることが大切です。

カルチャーマップ

引用元:Mapping out Cultural Differences on Teams – Erin Meyer

 

たとえば決断の指標では、日本が1番合意を重要視していて、

次にドイツ、フランス、1番トップダウン型なのは中国です。

 

日本からドイツやフランスの文化を見れば、

拙速な決断をすると思われるかもしれません。

 

ただ、中国からドイツやフランスの文化を見れば、

決断までに時間をかけ過ぎてスピードが遅いと思われている可能性もあります。

 

どこから見るかでまったく印象が変わります。

だから、異文化に触れることは自分の文化や無意識のふるまいを自覚する機会でもあるのです。

 

要約3:文化的背景が異なれば良い/悪いの定義は大きく異なる

 

良い上司/悪い上司、良いプレゼン/悪いプレゼンなど、

何が賞賛に値して何が眉をひそめられてしまうのかは文化的背景によって異なります。

 

『異文化理解力』を読むと、

無意識に世界共通で良いと思っていたことが、そうではないと知ることになります。

 

例を2つ紹介します。

 

自転車で通勤する上司

自分の上司が自転車通勤していたら、あなたはどう思いますか?

わたしは健康的で親しみやすく好印象を抱くと思います。

 

しかし、ある重役が中国で自転車通勤したところ、

中国人の部下たちは上司が自転車通勤することを恥ずかしいと感じたそうです。

”上司には上司らしく威厳を保っていてほしい”と考える文化もあるんですね。

 

プレゼンは結論から入るのが正解?

プレゼンや資料などを作成するときは、

まず結論⇒そのあとに理由や詳細なデータという順番が世界共通だと思っていました。

 

しかし、それは帰納的な論理の組み立て方をする文化の特徴であり、

演繹的な論理の組み立て方をするフランスやドイツでは概念や枠組みの説明が先です。

 

概念や方法論なしに結論ファーストで話すと、

その結論が本当に正しいのか確かめる質問が飛んできて、

プレゼンターは自分が信用されていないと誤解してしまうのだとか。

『異文化理解力』の感想:心に残ったポイント

 

『異文化理解力』はさまざまな国で起きたリアルなビジネス上の問題が載っていて、

とても参考になりました。

 

日本は人口が減少していって、国としては衰退していくと予想されます。

 

子どもたちは海外で働くのがスタンダートになるかもしれないし、

日本にいても外国人の方とオンラインで仕事をする機会が増えるでしょう。

 

子どもが高校生くらいになったらぜひ読ませたいと思う本でした。

 

最後に、異文化間で対立が起きたときの心構えで感心した部分を紹介します。

バハマには次のような格言がある。「対立に参加するときは、一刀両断するナイフではなく、縫い合わせる針を持っていけばいい」本章で見てきたように、ある文化を縫い合わせるものは、ある文化を切り刻む。しかし少しの努力と創造性で、掛け替えのない関係を維持しながら、異なる意見を促したりそこから学ぶ様々な方法を見いだすことができるだろう。 p.267

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まとめ:『異文化理解力』で自国の文化の理解も深まる

・『異文化理解力』は文化の違いから起こる問題と解決のヒントがわかる本

 

・ビジネス上の8つの指標がカルチャーマップでわかる

 

・相対的な位置関係が重要。どこから見ているかによって見え方は変わる。

 

・異文化からの見え方を知ると、自分の文化のこともよく理解できる

 

・文化が違えば良い/悪いの判断基準も変わる

『異文化理解力』は、文化の違いから起こるトラブル対策の教科書的存在です。

 

小難しい本ではなく、

紹介されるエピソードもユーモアたっぷりで楽しく読めます。

 

他の文化を知るのは自分の文化を知ること、

そして自分自身の無意識の思い込みに気づいて視野が広がることです。

 

おすすめなのでぜひ読んでみてね!

 

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