『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める！』の要約まとめ

『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める！』は、認知科学の観点から頭のごみを捨てて集中力や思考力を高める方法がわかる本。

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著者は認知科学者の苫米地英人さんです。

頭のゴミとは、感情、他人のモノサシ、これまでの自分、我慢、自分中心の目標などを指します。捨てると頭がすっきりして、心から望むゴールに集中できるでしょう。

感情に振り回されてしまう、やりたいことになかなか手がつけられない、自分に自信がない…そんな悩みがある人におすすめの本です。

★ 『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める！』の要約ポイント★

・すべての感情を娯楽にする

・認知科学的に正しいゴール設定とは？

・ゴミを捨てるとゲシュタルト能力が上がる

いかに不要なもので頭をいっぱいにしていたかに気づけます。

この記事では 『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める！』の要約を紹介します。

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要約①：すべての感情を娯楽にする

頭のゴミの最たるものが感情です。不安、不満、怒り、イライラ、モヤモヤなどが頭にずっとあるという人も多いのではないでしょうか。

感情は生体反応であり、暑いから汗をかくのと同じようなもの。汗をかいたことを悩み続けるのはおかしいですよね。

感情に振り回されてしまうのは、抽象度が低くて視野が狭いからです。

・抽象度が高い⇒情報量が少ない⇒視野が広い

・抽象度が低い⇒情報量が多い　⇒視野が狭い

ある特定の個人、〇〇さんはとても具体的で情報量が多いですが、男性ー人間ー動物ー生物と抽象度を上げていくと情報量は少なく、含まれる範囲は広くなります。

視野が狭いと自分だけの視点でしか見えませんが、視野が広いと自分だけでなく他人も見える。自分の感情を俯瞰してながめることができます。

では、「感情に振り回される」というゴミを捨てるコツをお教えしましょう。

それにはすべての感情を娯楽にすること。

これが感情のゴミとつきあう根本原則です。

感情が生まれることを止めることはできません。しかし、内省して分析的に感情の動きを見つめることで、感情に振り回されるのを防ぐことができます。

また、ネガティブ感情を持つのが悪くてポジティブ感情は良いということではありません。幸せ、うれしい、楽しいなどのポジティブ感情を目的にしてしまうと、けっきょく振り回されることになります。感情は変わりやすく、それ自体を目的にするには心もとないものです。

要約②：認知科学的に正しいゴール設定とは？

抽象度を上げて頭のゴミを溜めないようにするには、ゴールを持つことが重要です。

ゴールを持つことで、ゴールの達成に必要かどうか、必要でなければゴミと判断する基準ができます。

ゴール設定の基本は次の3つです。

・自分の本音にフタをしない

・自分中心であることを捨てる

・現状の外に設定する

1つずつ紹介します。

自分の本音にフタをしない

ゴールは自分が本当にほしいもの、理想を明確にします。このとき、他人のモノサシや過去に囚われていないかに注意しましょう。

多くの人が、親や学校、広告宣伝などからさまざまな価値観を刷り込まれて生きています。「これが自分自身の価値観だ」と言えるか、誰かに与えられた価値観ではないかを慎重に疑ってみます。

また、人間の脳にはRAS（網様体賦活系）というフィルターシステムがあり、知覚した情報から重要だと思ったこと以外を遮断します。たとえば「ラッキーアイテムが赤だ」と聞いたら急に赤いものが目につく（選択的注意）ように、注意を払ったものが意識に上ってくるのです。

過去の経験から重要だと判断したものを意識するので、過去があなたの世界をつくっていると言えます。

他人のモノサシやこれまでの自分を捨てて、自分のモノサシで本当に望むものを選ぶことが重要です。

自分中心であることを捨てる

自分だけの幸せを追求することは、人間以外の動物にもできます。人間の幸福とは、そこに他人が含まれているものです。

自分以外の人も一緒に幸せになってこそ、人間の幸せである、それが本当の幸福ではないでしょうか。

「自分は何をやりたいんだろう？」という自分探しは、自分にしか焦点が当たっていないので幸福になる方法が見えてきません。

「自分が何をすれば他人が喜ぶだろう？」という視点が、人間としての幸福を見つける近道です。

現状の外に設定する

現在の延長線上ではなく、現状の外にゴールを設定することで、コンフォートゾーンから抜け出すことができます。

人間の無意識には3つのゾーンがあります。

コンフォートゾーン：快適でずっとここにいたい、抵抗がない

ストレッチゾーン　：適度な緊張感があり成長できる

パニックゾーン　　：難しすぎてやる気をなくす

コンフォートゾーンはいつもと同じ、現状維持で安全な場所です。だから、ずっと留まっていたいという欲求が生まれます。現状の延長線上のゴール設定は、コンフォートゾーンのなかなので自分の見える世界が変わりません。

現状の外にゴールを設定すれば、コンフォートゾーンが移動して見える世界が変わります。ここで重要なのが臨場感です。脳は臨場感がある方をリアルだと判断するので、現状の外のゴールに臨場感を持てればコンフォートゾーンが移動し、いつも通り・当たり前のレベルが現状の外のゴールのほうに合うのです。

臨場感なしに高いゴールを設定しても、臨場感がなくて「それは無理」と思っていれば意味がありません。