『0ベース思考』の要約:社会常識や一般的な基準を超えて自由に考える

『0ベース思考』の要約:社会常識や一般的な基準を超えて自由に考える

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『0ベース思考』は、世間の常識や慣習にとらわれない思考法、

いわゆる”フリーク”のように考えることを提唱した本。

 

ピロリ菌の発見やホットドッグ早食い大会、寄付の集め方など、

ゼロベースで新しい発見や戦略を見つけたストーリーがたくさん紹介されています。

 

思考法の本は抽象的で難解なイメージがありますが、

前提知識なしで楽しく読める本でした。

 

0ベース思考の要約ポイントは次のとおりです。

★『0ベース思考』の要約ポイント★

 

・知らないことを認めて自由に考える

 

・本当のインセンティブを理解する(道徳のコンパスを捨てる)

 

・やめることを失敗/絶対的なタブーにしない

「ありきたりなアイディアしか出ない」、「思考の幅が狭い気がする」と

感じている人におすすめです。

自由に考えていいんだ、タブーなんてないんだと勇気をもらえるはず。

 

この記事では、『0ベース思考』の要約と感想を紹介します。

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『0ベース思考』の要約

『0ベース思考』の要約ポイントは次のとおりです。

★『0ベース思考』の要約ポイント★

 

・知らないことを認めて自由に考える

 

・本当のインセンティブを理解する(道徳のコンパスを捨てる)

 

・やめることを失敗/絶対的なタブーにしない

1つずつくわしく紹介します。

 

要約1:知らないことを認めて自由に考える

 

”知らない”と認めることはとても難しいので、人はつい知っているふりをしてしまいます。

 

知っているふりをすることは、0ベース思考の大敵。

なぜなら、さらに調べたり疑問を持つ余地がなくなってしまうからです。

 

しかし、知っているふりをすることは強いな魅力があります。

<知っているふりをするインセンティブ>

 

・優秀だと思われる(無知だと思われたくない)

 

・結果がわかるのは後になってから(ノストラダムスの大予言など)

0ベース思考をするための第一歩は、

知っているふりをやめて「わからない」と認める勇気を持つこと。

「わからない」という前提に立って、実験を楽しむのが0ベース思考の人の特徴です。

 

要約2:本当のインセンティブを理解する(道徳のコンパスを捨てる)

 

問題解決のためには、インセンティブを理解することが重要です。

人の悩みは人間関係が9割とも言われます。

 

人の感情が関わらない科学的な問題解決だとしても、

実験するのも人であり、正しさを認めるのも人です。

 

人がどのようなインセンティブに動かされるかを正確に理解することが重要であり、

しかも表面上の建前ではなく本音のインセンティブを見分ける必要があります。

 

本音のインセンティブを見極めた例として、

慈善団体が寄付を募る、「これっきり戦略」が紹介されていました。

 

★元広告マンが考えた資金集めの「これっきり戦略」★

 

慈善事業の寄付は、他者を助けたい利他的な心か、他者を助ける自分に満足する気持ちがインセンティブであると考えられていました。

 

そこで、本音のインセンティブ”社会的圧力から仕方なく寄付をする”という点に目を付け、”1回寄付してくれたら二度と連絡しません”という手紙で寄付額を取ります。

 

そんなことをしたら、「長期的には寄付額が減ってしまうのでは?」と思いますよね。

しかし、最後の自由選択欄”もう二度と連絡しないでほしい”にチェックを入れたのは3人に1人、寄付額は46%アップしたそうです。

 

本音のインセンティブを理解していることで、

金銭を要求し支払う関係から協調的関係にシフトしたためだと考えられます。

 

人の良心を疑うことはタブーである、道徳的な行いをするはずという思い込みではなく、

本当に効果のあるインセンティブは何か?を理解することが問題解決につながります。

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要約3:やめることを失敗/絶対的なタブーにしない

0ベース思考でフリークのように考えるために、やめることへの抵抗をなくしましょう。

0ベースで考えるとは、社会的な常識や一般的な基準、自分の不安やエゴを捨てるということ。

 

やめる=別のことにリソースを割くチャンスと考えることもできます。

 

シリコンバレーのIT企業で研究所所長を務めるジェフ・ディーンさんの言葉が紹介されています。

カギは『さっさと安く失敗する』こと。これはシリコンバレーの金言だ。『うまく失敗する』とか『かしこく失敗する』と言うほうが、私にはしっくり来るがね。 p.251

うまく失敗できたときには、ケーキでお祝いもするそうです。

 

もう1つ、失敗をポジティブにとらえる方法として「死前検証」が紹介されています。

 

「死前検証」とは、大失敗に終わったと想像してその原因を具体的に書きだす方法です。

 

最悪の事態を想定することで、

言い出しにくかったネガティブ要因を失敗前に洗い出すことができます。

失敗することへの恐怖を逆手にとって、心配事をつぶしていく作戦です。

『0ベース思考』の次に読むなら?おすすめの3冊

 

『0ベース思考』とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『問いかけの作法』

 

『問いかけの作法』では、質の高い問いかけでチームの魅力と才能を引き出すための本です。

 

前提条件や過去の慣習、無意識のバイアスなどを”こだわり”や”とらわれ”とし、

深掘りしたり揺さぶったりして0ベースで思考することを助けます。

参考記事:『問いかけの作法』の要約:問いかけのサイクルモデルでチームのアイディアを引き出す

 

②『自分の小さな「箱」から脱出する方法』

 

『自分の小さな「箱」から脱出する方法』は、

人間関係の悩みの原因は自己欺瞞(=箱)という本です。

自己欺瞞(じこぎまん):自分を偽ること、自分を正当化すること

 

自分を偽らずに素直になる、知らないことを認める、相手の気持ちを想像する等、

箱から脱出すると0ベースで新しいものの見方が拓けます。

参考記事:自分の小さな箱から脱出する方法の要約まとめ!自己欺瞞を克服して人間関係を改善

 

③『経済は感情で動く』

 

『経済は感情で動く』は行動経済学が楽しくわかる本。

 

人間が感じる価値は相対的であり、周りの状況や選択肢の見せられ方によって変わります。

建前を剥がして人を動かす生々しいインセンティブを考えると、

本質を突くアイディアが生まれるかも。

参考記事:『経済は感情で動く』の要約まとめ:合理的な判断は意外と難しい【行動経済学】

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まとめ:『0ベース思考』で自由に考えることを楽しむ

・0ベース思考とは、常識や慣習を捨ててタブーなしで考える思考法

 

・0ベース思考は知らないと認めるところから始まる

 

・建前ではなく、隠れたインセンティブを理解する

 

・やめることは失敗ではない。うまくやめることが大切。

『0ベース思考』を読むと、自分のバイアス(偏見)や社会慣習から自由になって考えることの重要性と楽しさが伝わってきます。

「もっと自由に考えていいんだよ」、「不謹慎だから、タブーだからと思考を止めることはないよ」と勇気づけられた気がしました。

 

問いの設定方法や発想の枠を広げるのに役立ち、

日常に張り巡らされている人為的なバリアに気づく目が養われます。

 

アイディアを出すのが苦手な人にぜひおすすめです!

 

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