『がんばらない働き方』は、生産性が高く価値のある仕事に集中する方法を紹介した本です。
ひと言でいえば、やる前に「本当にやるべきか?」と考えて答えがNOなら捨てる!
という内容でした。
著者はグーグルで人材育成統括部長をしていたピョートル・フェリクス・グジバチさん。
(ポーランド生まれの方です)
★『がんばらない働き方』の要約ポイント★
・インパクトが大きくて学びも多い仕事に集中する
・何をやらないか決める/やらないことリストを作る
・明確な目標を持つ/アウトプットから逆算する
著者によれば、『がんばらない働き方』を実践すると怒られる可能性が高いとのこと。
むしろ、圧倒的に仕事ができる人は、上司にさんざん怒られる人であることが多いのです。
前例がないことをしようとすれば、前例を重んじる組織と軋轢が生じるのは、当然のこと。
しかし、圧倒的なアウトプットは、前例のない仕事からしか、生まれません。
たしかに怒られそう・・・
でも、上司に好かれる人になりたいか、成果を出す人になりたいかといえば後者ですよね。
この記事では、『がんばらない働き方』の要約と感想を紹介します。
目次
『がんばらない働き方』の要約
『がんばらない働き方』の要約ポイントは次のとおりです。
★『がんばらない働き方』の要約ポイント★
・インパクトが大きくて学びも多い仕事に集中する
・何をやらないか決める/やらないことリストを作る
・明確な目標を持つ/アウトプットから逆算する
1つずつ詳しく紹介します。
インパクトが大きくて学びも多い仕事に集中する
がんばる働き方では、上司に言われた仕事をとにかく早くこなすことに注力しがちです。
”がんばる=思考停止で作業すること”であり、
「本当にその仕事はやるべきなのか?」と考える暇がありません。
『がんばらない働き方』では仕事を4つのタイプに分けており、
それぞれに違った対応をすべきだと述べられています。
①インパクトが大きくて学びも多い仕事は成長のためにどんどん増やす
②インパクトが小さくて学びが大きい仕事は取り組む時間を確保する
③インパクトが大きくて学びが少ない仕事は人に引き継ぐ・自動化する
④インパクトが小さくて学びも少ない仕事はやめる
『7つの習慣』に出てくる、緊急度重要度マトリクスと似ています。
行き当たりばったりにやる、言われたからやる、のではなく、
自分にやる意味があると確信した上で取り組むのが重要です。
また、がんばればなんとかなる仕事、力技で終わらせられる仕事はAIが得意な分野であり、人間には到底かなわないでしょう。
AIは計算間違いもしなければ、休みも食事も睡眠もいりません。
着手する前に「本当に自分がやる価値はあるのか?自分の成長につながるのか?」と考えるクセをつけます。
何をやらないか決める/やらないことリストを作る
仕事を捨てるためには、何をやらないか決めることが重要です。
to doリストを作ってやることを管理している人は多いですが、
not to doリスト、つまりやらないことリストを作るほうが生産性には効果的。
メール、会議、交流会など仕事のよくある場面で、
著者がやらないと決めていることが紹介されています。
・メールは返さない
・議題のない会議には出ない
・スケジュール調整はしない
・誰に会うか・会わないかを自分で決める
・ミーティングの後に資料を作らない(時間内で完成させる) など
自分のスケジュールが他人によってどんどん埋められている感覚はありませんか?
仕事を指示される若手よりもむしろ部下を多く持つマネージャーのほうが、
自分のスケジュールの主導権を奪われているかもしれません。
自分のスケジュールは自分のやる価値がある仕事だけにする。
できれば新しいアイディアのための余裕を持つ。
肝心なのは、1日のスケジュールが、自分が決めた優先順位に即したものになっているかどうかです。
明確な目標を持つ/アウトプットから逆算する
どんな仕事も明確な目標を持って取り組みます。
この仕事をするとどのようなインパクトを与えられるのか、
この仕事から自分は何が得られるのかを明確にしてから始めましょう。
具体的にはアウトプットを先にイメージします。
アウトプットのイメージなしにがむしゃらに取り組むことは、
ムダな努力になってしまうかもしれません。
アウトプットのイメージを外さないコツとして、
フィードフォワードが紹介されています。
フィードフォワード:これからやることについて意見をもらう
フィードバック :過去の行動について意見をもらう
フィードバックは過去の行動について振り返って意見をもらうことですが、
フィードフォワードはこれから行う行動の方向性について意見をもらいます。
フィードフォワードは間違ったアウトプットに費やす労力を省きます。
たとえば、「こんな風に進めようと思いますがどう思いますか?」、
「(かんたんな構成を説明して)完成はこんなイメージですが合っていますか?」、
などと確認するのがフィードフォワードです。
『がんばらない働き方』の感想
『がんばらない働き方』を読んで個人的に心に残ったポイントを紹介します。
メンバーどうしの信頼関係を構築することが、仕事上のパフォーマンスを大きく引き上げます。そのために「最近どうですか」とお互いの近況をシェアしたり、ワークショップを一緒にやったりと、チームビルディングのために時間とお金をしっかり使うのです。
会議の目的には、意思決定/アイディア出し/情報共有/チームビルディングの4つがあります。
日本では会議の前に結論が決まっている意思決定の会議と、
意味があるのかわからない情報共有の会議が多い気がします。
生産性を追求するためにはチームビルディングの時間が必要なんですね。
捨てる仕事と捨ててはいけない仕事を間違えないようにしたいです。
行動には必ず結果が伴います。一歩踏み出してしまえば、あとは雪だるま式に、やりたいことが膨らんでいく可能性が高いのです。
「自分のミッションは何か」という質問を自分に問い続けて、
少しでも「やりたい!」と心が動いたものはやってみます。
行動は仲間作りや信頼を貯めるためにも重要です。
口だけの人には人が集まりません。
行動している人はどんどん前に進み、その姿に支援や仲間が集まるのです。
『がんばらない働き方』の次に読むなら?おすすめ本3選
『がんばらない働き方』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『世界最高のチーム』
『がんばらない働き方』と同じ著者の本。
『世界最高のチーム』は、心理的安全性が高いチームのつくり方がわかります。
無条件の肯定的関心を寄せる、ネガティブな意見をより大きなゴールに向ける等、
コーチング的な関わり方が具体的に紹介されています。
参考記事:『世界最高のチーム』の要約まとめ:心理的安全性を高めるリーダーの関わり方とは?
②『エッセンシャル思考』
『がんばらない働き方』の内容と近いのが『エッセンシャル思考』です。
”大きなイエス以外はすべてNO”というスタンスで、1番大切なことに集中します。
愛読書に掲げる経営者も多いので、ぜひ読んでみてくださいね!
参考記事:エッセンシャル思考を要約まとめ!デメリットや実践の注意点はある?
③『ワーク・ルールズ』
グーグルの組織全体の生産性について興味がある方は、
『ワーク・ルールズ』がおすすめ。
個人レベルの生産性だけでなく、生産性の高い組織の人事制度がテーマです。
参考記事:本『ワーク・ルールズ』の要約まとめ:グーグルの人事制度のヒミツとは?
まとめ:がんばらない働き方で成果を出そう!
・がんばる=思考停止で手を動かして作業すること
・がんばる前に「本当にやる価値があるか?」を考えよう
・やることリストよりやらないことリストをつくる
・自分のスケジュールは自分の優先順位に沿って決める
・明確な目的を持ち、ムダな労力をできるだけ省く
・チームビルディングの時間は生産性アップに必要
・行動によってミッションに近づき、仲間やサポートが集まる
『がんばらない働き方』は自分のミッションにつながること以外捨てる働き方でした。
はた目からはわがままに見えて上司には怒られるかもしれません。
でも、自分が価値を感じる仕事をするのが生産性につながり、
さらに幸福になれる方法なのだと感じました。
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