『構想力が劇的に高まるアーキテクト思考』の要約:ゼロからに構想を描ける人材になる

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『構想力が劇的に高まるアーキテクト思考』

細谷功さんと坂田幸樹さんの共著です。

細谷功さんの本は3冊目。

具体と抽象を行き来するというコンセプトは理解しているつもりですが、それでも面白く読めました。

 

アーキテクトとは”全体構想家”

アーキテクト思考とは”抽象化してゼロベースで全体構想を考えること”とされています。

 

★『構想力が劇的に高まるアーキテクト思考』の要約★

 

・変化が激しい時代にはイノベーションを起こせるアーキテクト思考が必要

 

・アーキテクトはセンターピンであり、場を設定する

 

・全体構想プロセス=座標軸を設定してモデル化

 

今までは決められた枠組みの中で改善や効率化を目指す思考でうまくいっていました。

 

現在~これからの変化が激しくAIなどデジタル化が進む中では、

抽象的な次元でゼロから構想をつくれる思考が必要とされます。

 

『アーキテクト思考』はこんな人におすすめ!

 

・新しいサービスや企画などイノベーションが必要な人

 

・経営者、リーダーなど意思決定をする人

 

・クリエイティブな職業に就いている人

問題設定や意思決定を自分で行う人やより上流の仕事を行う人に

参考になる本です。

 

この記事では『構想力が劇的に高まるアーキテクト思考』の要約と感想を紹介します。

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『アーキテクト思考』の目次・構成

『構想力が劇的に高まるアーキテクト思考』の目次は次のとおりです。

第一部 アーキテクト思考のWhy、What、Howを明らかにする

第1章 なぜ抽象度の高い思考が求められるのか?

第2章 アーキテクト思考とは?

第3章 抽象化とアーキテクト思考

第4章 アーキテクト思考のための全体プロセス

 

第二部 アーキテクト思考のトレーニング

第5章 なぜ新興国には多くの学びがあるのか?

第6章 抽象化してボトルネックを発見するためのフレームワーク

第7章 抽象化して事業特性を把握するためのフレームワーク

第8章 事例でアーキテクト思考を身につける

第1章がWhyの部分、VUCA(不確かで変化が激しい)の時代になぜアーキテクト思考が必要なのか、第2・3章がWhatの部分、アーキテクト思考とは何か?です。

第4章がHowの部分、全体構想のためのプロセスを1+4ステップで解説しています。

第二部は具体的な事例でどうアーキテクト思考がビジネスに活かせるのかが紹介されています。

 

第4章の全体構想プロセスに練習問題があり、

具体的にアーキテクト思考が体験できます。

(自分のバイアスに気づいたり、軸を抽出する訓練ができたり…)

 

第二部への準備運動というか、

ちょうど良い橋渡しになっていました。

『アーキテクト思考』の要約

本書の構成に倣って、アーキテクト思考のWhy・What・Howを要約しました。

Why:なぜアーキテクト思考が必要なのか?

⇒VUCAといわれる時代、変革期であり、自分で問題を発見する力が必要だから。

 

What:アーキテクト思考とは何か?

⇒センターピン(すべてに先駆けて動くはじまり)であり、場を設定する

 

How:どのようにアーキテクト思考を適用するのか?

⇒ゼロベースで事象を観察し、座標軸を設定してモデル化する

Why:なぜアーキテクト思考が必要なのか?

 

アーキテクト思考が必要なのは、

モノづくりの時代が終わり、AIが発展する進歩・変化の激しい時代になっているからです。

 

モノからコトの時代といわれますが、

必要とされる思考にもモノからコトへの変化が起こっています。

 

今までのモノづくりでは、品質の改善や作業効率の向上など、

今までやっていた作業の延長線上で考えていれば生産性が上がりました。

過去の知識や経験は未来を推測するための重要なデータでしたが、

変化が激しい時代では逆にそれが足かせになります。

 

設定された問題を受け身的に解くのはAIが得意とするところで、

人間がAIに比較優位性を持てる部分がアーキテクト思考なのです。

 

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What:アーキテクト思考とは何か?

 

第3章で、アーキテクトはボーリングのセンターピンに例えられています。

 

まずたった1本のセンターピンが倒れ、他のピンが倒れる。

 

1本倒れてあとに行けば行くほど倒れるピンの数が増える様子を、

抽象的な構想から徐々に具体化・可視化されていく様子と捉えます。

 

アーキテクトの重要な役割に、”場を設定すること”があります。

 

設定された場で問題を解決するのは非アーキテクト的思考で、

何もないところに空間を定義するのが仕事です。

 

ここまでけっこう抽象的なので、

第4章を読んで戻ってくるとまた理解が深まります。

How:どのようにアーキテクト思考を適用するのか?

アーキテクト思考の実践は、1+4プロセスにまとめられています。

ステップ0:バイアスのリセット

 

ステップ1:具体的事象観察

 

ステップ2:座標軸設定

 

ステップ3:構造抽出・モデル化

 

ステップ4:構想具体化

最初のステップ0は前提なので、1+4ステップです。

 

アーキテクト思考は白紙に構想を描くのですが、描く前に本当に白紙が確認しましょう。

白紙だと思っていてもバイアスが付いています。

(バイアスは、常識や過去の経験、知識などです)

 

バイアスのかかっていない目で事象を観察し、座標軸を設定します。

 

全体で何が重要なのか・何をやらないのかを決めるために、

SWOT分析や3Cなどフレームワークを使います。

 

重要成功要因(CSF:chief success factor)を見極め、

それを具体的な構想にまとめます。

 

CSFはKPI分析で馴染みがあるかもしれません。

 

アナロジー思考(推論)を活用して、

抽象のレベルで類似性のある事象をヒントにしましょう。

 

アナロジー思考は『アーキテクト思考』では詳しく解説されていませんが、

細谷功さんの他の本や『問題解決力を高める「推論の技術」』がおすすめです。

 

 

 

 

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『アーキテクト思考』の感想:心に残ったポイント

 

『アーキテクト思考』で個人的に心に残ったポイントを紹介します。

つまり専門家というのは、一つ一つの違いを判別できるだけの知識を持っている「違いのわかる」人である必要があるのです。このように、知識が豊富な専門家というのは、物事が至近距離から見えているために「全てが別物」になり、むしろ素人視点の方が高い抽象度で考えることができるのです。 p.174

 

(前略)視野というのは広い方から狭い方は見えても、狭い方から広い方は見えないのが性質の悪いところなのです。 p.175

 

専門家であること・知識があることの弊害がよくわかる部分でした。

 

ゼネラリストとスペシャリストどっちが良いのかはキャリア形成でよく議論されますが、

アーキテクト思考にはゼネラリストの方がよい気がしました。

 

いろいろな事象から抽象レベルの高い共通点を見つけ出すには、

視野の広さが必要です。

 

視野の広い専門家もいると思いますが、

知識に驕らない態度や知らない世界に触れる積極性を持たないといけませんね。

 

環境がむしろ「川下側」であることを要求していた高度成長期(「欧米」というアーキテクトが設計した場所の川下側を最適化するという状況下)において「モノづくり」という、これまた川下側が極端に強みを発揮する産業において、日本は無類の強さを発揮したことは明白です。

現在は、明らかに環境変化によってその歪みが生じている。それが「アーキテクトの生きづらさ」につながっているのです。 p.134

川上が優れていて川下が劣っているということではありません。

 

モノづくりの時代は川下側の思考がうまくマッチしていたけれど、

これからは川上側の思考が必要だということです。

 

日本でアーキテクト思考がマッチしない要因として、

多様性の低さが挙げられているのも印象的でした。

 

広い視野を持つこと、自分のバイアスに気づいてリセットすることは、

自分と違う価値観に出会うことで容易になります。

 

多様な人・価値観に出会う機会が少ない、

違う価値観を持っていてもそれを表明しにくい社会が変わると良いです。

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まとめ:アーキテクト思考はゼロベースで全体構想を考えること

・アーキテクトとは全体構想家のこと

 

・与えられた問題を解決するのではなく、自ら問題を設定する

 

・変化が激しい時代にはイノベーションを起こすアーキテクト思考が必要

 

・アーキテクトはセンターピン。最初に場を設定する役割がある。

 

・アーキテクト思考を実践する前にバイアスをリセットする

 

・豊富過ぎる知識や経験はアーキテクト思考を阻害する

 

正直、ちょっと難易度高め。

細谷功さんの本としては3冊目だったので、

コンセプトに馴染みがあった分、読み進められました。

 

『アーキテクト思考』が難しそうと感じたら、

まずは細谷功さんの新書を読んでみるとよいかもしれません。

 

参考記事:メタ思考トレーニングを要約!Why型思考とアナロジー思考の例題が満載

 

アナロジー思考については、こちらがおすすめです。

 

フレームワークの注意点は『アーキテクト思考』と同様のことが書いてあります。

全体構想プロセスの2~4を深掘りしたい人にぴったりです。

参考記事:【要約】問題解決力を高める「推論」の技術!フレームワークの使い方を気づかせてくれた本 

 

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