『ワクワクする職場をつくる。』は一緒に働くメンバーの関係を起点に、
企業風土を改善する方法を事例をもとに解説した本です。
トップダウン式で企業風土を浸透させるのではなく、1人1人がリーダーシップを発揮して感情を共有してつながっていく方法が紹介されています。
そこから働く喜び・仲間の大切さ・思いや志を取り戻そう!という内容です。
★『ワクワクする職場をつくる。』の要約ポイント★
・感情を共有して信頼関係を取り戻そう
・働く喜びを感じるためにも周囲の仲間が必要である
・変わるために変えてはいけないことを決める
「職場に閉塞感があるけどどうしたらよいかわからない」という人におすすめの1冊です。
この記事では『ワクワクする職場をつくる。』の要約を紹介します。
目次
要約①:感情を共有して信頼関係を取り戻そう
閉塞感がある職場に何が足りていないものは感情の共有です。
まずは、話しかけづらい・気を使い過ぎる・どう思われているかわからない
という不安を払拭する必要があります。
感情の共有が足りていない職場はメールのccが長いという事例が紹介されていました。
「わたしはちゃんとやっています」、「わたしはちゃんと伝えました」
というのが伝わるようにccが長くなるのです。
「あの人にもこの人にもわたしのやっていることを証明しなくては!」
=誰も信用していないということ。
身に覚えのある人も多いのではないでしょうか?
よそよそしい・相手を信じていない心理を、
”ありのままを出しても大丈夫”という信頼に変えていかなければなりません。
つまり、心理的安全性を高めるということです。
心理的安全性:積極的に人間関係のリスクが取れること
”心理的安全性”は組織づくりやチームづくりに関する本でよく取り上げられるキーワードです。
参考記事:『心理的安全性のつくりかた』の要約:脱ぬるま湯職場!心理的安全性の4因子とは?
参考記事:『恐れのない組織』の要約:心理的安全性を高めたいリーダーにおすすめの本
具体的には感情を共有し、相手の立場に立って行動の背景を考えます。
自分の気持ちを表すことに慣れ、相手がどんな気持ちで働いているのかに関心を持つことです。
<具体的な取り組みの例>
・お天気シールで今日の気分を表現する
・価値観を話し合う時間を持つ(努力したこと、楽しかったこと、好きなこと等)
急激な変化は起こらないかもしれませんが、
少しずつ良いフィードバック(感謝や認知)が行き交う職場になってきたら成功です。
要約②:働く喜びを感じるためにも周囲の仲間が必要
仲間との信頼関係は、働く喜びを感じるためにも重要です。
働く喜びを感じるために必要な仕事の特性があります。(職務特性モデル)
上記の特性をふまえてやりがいのある仕事・ない仕事を表現してみると、
次のようになります。
やりがいのある仕事:
いろいろなスキルを発揮できて、仕事の全体像や意義がわかり、
自分のやり方で進めて、完了後に正当に評価してもらえる仕事
やりがいのない仕事:
スキルがいらない単調な作業で、全体像も意義もわからず部分的に担当し、
事細かにやり方を指示されて、結果の評価がわからない仕事
ただ、仕事にやりがいを感じるかは主観的な判断です。
たとえば、周りからは自律性を認めて自由に仕事しているように見えても、「誰もやらないから仕方なく決めてやっている」と思っていたら働く喜びは得られにくいでしょう。
上司がフィードバックをしているつもりでも、「自分のことを理解していない上司にフィードバックされてもな…」と感じているかもしれません。
逆に、職場環境が良ければ、意義がないと思っていた仕事の目的に気づけたり、
前向きなフィードバックにより自律性につながる提案をする意欲がわく可能性もあります。
働く喜びが感じられるかにも、一緒に働くメンバーとのつながりが影響しているのです。
要約③:変わるために変えてはいけないことを決める
企業風土を変えようと思ったときに、強い思いや志がモチベーションになります。
閉塞感が漂う職場には未来志向・未来が明るいという希望がないことが多いです。
変わるために変えてはいけないことを決める、という考え方をしてみましょう。
自分の組織の良いところ、変えたくないところ、好きなところを意識して、
それを守るために変えるべきところは変える、と考えるのです。
これは、why(存在意義、理念、哲学)を明確にすることを意味します。
⇓『whyから始めよ』のゴールデンサークル
参考記事:『whyから始めよ』の要約と感想:インスパイア型リーダーは内から外へ一貫性がある
そして、whyはトップだけでなく、組織のメンバー1人1人が共有することが大切。
1人1人がリーダーシップを発揮して共に変わることで、職場環境は改善していきます。
わたしは目標に向かって自分で考えて行動することだと思います。
だから、誰でもリーダーシップは発揮できるはずです。
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『ワクワクする職場をつくる。』の次に読むなら?おすすめ本3選
『ワクワクする職場をつくる。』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『whyから始めよ』
組織文化の核にある価値観は、組織の存在理由=whyです。
アップル社やライト兄弟、キング牧師など、whyで人を惹きつけた例がたくさん載っています。
1度は読んでおきたい本です。
参考記事:『whyから始めよ』の要約と感想:インスパイア型リーダーは内から外へ一貫性がある
②『心理的安全性のつくり方』
相手との信頼関係を築くには心理的安全性が大切です。
安心して感情や思いを表現できる場所をつくりましょう。
参考記事:『心理的安全性のつくりかた』の要約:脱ぬるま湯職場!心理的安全性の4因子とは?
③『空気が人を動かす』
日本では特に、空気によって表に出ていない価値観が伝わっていきます。
空気を読むことが求められるハイコンテクスト文化なので、
人を変えるよりもまず空気を変える重要性がわかります。
参考記事:『空気が人を動かす』の要約まとめ:人を変えるのではなく空気を変えるマネジメント
まとめ:ワクワクする職場は信頼関係からつくる
・閉塞感がある職場では感情の共有が足りない
・心理的安全性を高めるために、相手の感情に関心を持つ
・働きがいのある仕事には特性がある(職務特性モデル)
・仲間のつながりにより働く喜びが感じやすくなる
・企業風土を変えるには強い思いや志が必要
・変えてはいけないこと、組織の核となるwhy(存在意義)を明確にする
・1人1人がリーダーシップを発揮して組織風土を変える
職場環境は「これをやっておけば改善する」という特効薬はありません。
人間同士のつながり・信頼関係を回復することが第一歩であり、
それはトップダウン式では実現が難しいでしょう。
階層を問わず、職場環境を変えたいと思っている人におすすめの1冊です。
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