アラン『幸福論』の要約まとめ:幸福は自分の力でつくりだすもの

アラン『幸福論』の要約まとめ:幸福は自分の力でつくりだすもの

記事内に広告を含みます

アラン『幸福論』は、ラッセルの幸福論、ヒルティの幸福論と並んで三大幸福論の1つと言われています。


アランの幸福論のキーワードは、幸福になるのは義務・意志と行動・礼儀正しさです。

アランの幸福論はプロポという形式で書かれており、原稿用紙2枚程度の短いコラムを連ねた作品になっています。原題は『幸福についてのプロポ』です。

★ アラン『幸福論』 の要約ポイント★

 

・不幸の原因は情念に支配されていること

 

・幸福は自分の力でつくりだすもの

 

・礼節を尽くして幸福な社会をつくる

まず自分が幸福になると、さらにほかの人に幸福を与えることができる。

幸福が連鎖する社会をつくりたいと思える本でした。

この記事では アラン『幸福論』 の要約を紹介します。

アランの『幸福論』はKindle Unlimitedの無料体験で読める!

 

✅30日間の無料体験

 

✅月額980円(ビジネス書1冊で元が取れる)

 

✅タブレットやスマホなど、いろんなデバイスで読める

 

Amazon Kindle Unlimitedを無料体験

要約①:不幸の原因は情念に支配されていること

 

不幸だと思い込んでいて不幸な人は、情念(パッション)に支配されています。

情念(パッション):心のうちにある、理性的に片付けられないもの

本当は自分自身の情念が不幸の原因であると気づいているにも関わらず、それに向き合わないで責任転嫁すると、ずっと不幸なままです。

頭の中であれこれ考えることで、不安や恐怖を増幅させ、心配してもムダなことをあれこれ考えてしまいます。

 

情念を制御するのは高邁の心であり、大切なのは行動することです。

高邁の心:高慢にも卑下にも陥らずに自分を尊重すること(デカルトの定義)

アランは、気分にまかせて不幸になるのではなく原因を探すことをすすめています。ちょっとした動きが気分を良くすることもあります。想像力よりも身体性、実際の行動が重要です。

想像力は習慣から逃れられないからこそ、人の世界を左右する。けれども、想像力はなにもつくりだすことができない。なにかをつくりだすのは、行動である。そのことをよく理解しておかなければならない。

 

また、不幸を倫理的高潔と結び付けがちな傾向にも注意しましょう。大きな不幸や深く思い悩むことをなにか深淵なことのように感じてしまいますが、幸福でいることが高潔や徳を下げるわけではありません。

喜びは、権威的ではない。はつらつとしているからである。その一方、悲しみは、人の心の中で玉座を占めている。いつも過分に崇拝されているのだ。

そこでわたしが言いたいのは、悲しみに抵抗できなければならない、ということだ。それは喜びが良いものだからという理由だけでなく、ものごとは公平に見なければならないからだ。

スポンサードリンク





 

要約②:幸福は自分の力でつくりだすもの

 

幸福は、気分や感情に流されずに自分の意思と行動でつくりだすものです。

もっといいことを教えよう。それは、意志で自分の感情をどうこうすることはできないが、態度はただちにコントロールできるということだ。

外の環境や起こることに良い/悪いはありません。自分との関係のなかで良い/悪いがあるだけであり、その良い/悪いは自分のものの見方で決まります。

たとえば、自然災害は多くの人にとって悪いものですが、人間としての視点を手放せばただ起きているだけの、フラットな出来事です。

だから、いつも機嫌のいい考え方を心がければ悪い出来事は減ります。

その例として、うさぎに逃げられた2人のハンターの話が載っていました。

<うさぎに逃げられた2人のハンターの話>

 

・ハンターA:いつも逃げられる、うまくいかなくて不幸だ

 

・ハンターB:うさぎはすばしっこいな、人間につかまったら大変だから当たり前か

感情はコントロールできないけれど、行動や態度は意志で変えることができます。だから、自分で幸福になると決めれば、行動や態度を変えることでいつからでも幸福になれるのです。

幸せを願う気持ちがあれば、あなたはすぐに幸せになれる。これがわたしからのお祝いのことばだ。

要約③:礼節を尽くして幸福な社会をつくる

 

自分の力で幸福になれるだけでなく、アランは”幸福になるのは義務である”と言います。

なぜなら、不機嫌は伝染するからです。人と関わる社会で生きていくのなら、幸福になることを誓い、まわりの人のためにも自分の幸福に責任を持たねばなりません。

 

そのためには、自分と接する人に礼節を尽くします。

礼節(politeness):情念の伝染を阻止しつつ、喜びを伝染させる所作

礼節とは生活知であり習慣です。

本当の礼儀正しさとは、なにをなすべきかを自ら感じ取ることだ。わたしたちは、ていねいであろう、控えめであろう、そして正しくあろうとする。それは、そういった所作を自らなすべきこととして感じとっているのである。

相手のためにこう接したほうがいいな、と自然に思ったことをしたら良いのですね。

これは、憐みを向けることや自分を犠牲にして相手に尽くすことではありません。

他人を憐れむことは、その人に悲しみを降り注ぐこと、つまり、それは悲しみの伝染にほかならない。

自分より他人のために生きることは、悲しみの捨て場所を自分以外に求めることであり、他人を不幸にしている、とアランは言います。

そして、人に本当に与えられるのは自分の持っている希望だけ。自分がまず幸福であり、幸福な状態で礼節をもって接することで、他人も幸福になる。そうなったら、とても幸福な社会になりそうです。

自分ひとりで力強く幸せな人は、ほかの人のおかげでさらに幸せに、もっと力強くなるだろう。そのとおり、幸せは商売繁盛で、与えるより受け取るほうが多くなる。それでもやはり、自分の中に幸せを持っていないと、与えることもできないのである。

アラン『幸福論』 を無料で読む方法

アラン『幸福論』 はkindle unlimitedの読み放題の対象なので、電子書籍も無料で読めます。

Kindle unlimitedを無料体験してみる

 

↓kindle unlimitedの登録方法はこちらの記事を参考にしてくださいね。

200万冊が読み放題!Kindle unlimitedの登録方法【初回30日間無料体験あり】

スポンサードリンク





 

アラン『幸福論』 の次に読むなら?おすすめの本3選

 

アラン『幸福論』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①ラッセル『幸福論』

 

アランの『幸福論』と同じく、三大幸福論の1つです。

ラッセルの幸福論のキーワードは、外に目を向ける大切さ・思考のコントロール・自由な愛情と広い興味。

不幸の原因は自己没頭であり、外にもバランスよく興味関心を向けるのが幸せのコツです。

参考記事:ラッセル『幸福論』の要約まとめ:幸福な人は客観的な生き方をしている

②『幸せになる勇気』

 

哲人と青年の対話から、アドラー心理学の実践でぶつかる壁がわかる本です。

『嫌われる勇気』で学んだアドラー心理学の考え方を教師として実践して壁にぶつかった青年が、また哲人のもとを訪れます。

 

「どんな人間関係も尊敬から始まる」という価値観のもと、人間関係、自分と他者との関わりについて理解できます。

参考記事:『幸せになる勇気』の要約まとめ:人間関係は無条件の尊敬から始める

③『THE THREE HAPPINESS 精神科医が見つけた3つの幸福』

 

脳内で幸福物質が分泌されている状態を幸福と定義し、幸福を感じる方法を教えてくれる本。

どうすれば心身のエネルギーをチャージできるのかがわかります。

参考記事:『THE THREE HAPPINESS 精神科医が見つけた3つの幸福』の要約まとめ:幸せには順番があった

 

★今回紹介した本★


 

★読書好きな人におすすめのサービス★

Amazon Kindle Unlimitedで電子書籍を無料体験

Amazon Audibleで聴く読書を無料体験

 

電子書籍で多読したい!人にはAmazon Kindle Unlimited

定価より安くてコスパがいいです。

Amazon Kindle Unlimitedを無料体験

 

 

時間がないけど読書したい人にはAmazon Audible

手が離せないときにも耳で読書できます。

 

40万冊以上が登録されています。

無料体験後はいつでも解約可能です!

Audible(オーディブル)を無料でお試し!

 

⇓⇓登録手順や解約手順はこちら!

参考記事:【Amazon Audibleの無料体験はかんたん】12万冊以上の本が聞き放題で効率的に読書できる

 

★さくっとインプットしたいなら本の要約サービスflier(フライヤー)★

読み放題のゴールドプランが7日間無料で試せます。

参考記事:本の要約サービスflier(フライヤー)の料金プランはどれがおすすめ?【お得に試せる】

本業の会社員では研修講師やファシリテーターをしています。コーチングも提供しているので興味がある方はぜひご検討ください。

自分を信じて行動が続けられる方法:コーチングを受けてみませんか?