『ポジティブ・インパクト　まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく』の要約まとめ

『ポジティブ・インパクト　まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく』は、まわりにポジティブな影響を与える意味と方法がわかる本です。

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まわりにいい影響（ポジティブ・インパクト）を与えることで、あなたを取り巻く世界がよい方向に変わり、自分の人生も相手の人生もより豊かになります。

そのためにできることは、小さなことの積み重ねです。

まずポジティブ・インパクトを与えると決めて、相手の感情のニーズに応えるような関わり方をすれば、回り回って自分の人生がより良いものになるでしょう。

★『ポジティブ・インパクト』の要約ポイント★

・まわりにいい影響を与えると決める

・力になる言葉や質問を投げかける

・まわりの人たちに本当の意味で目を向ける

明日からすぐできることがたくさんあります。

まわりに不満や諦めの気持ちが出てきそうになったら、

ポジティブ・インパクトを与える行動を試してみましょう。

この記事では『ポジティブ・インパクト　まわりにいい影響をあたえる人がうまくいく』の要約を紹介します。

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要約①：まわりにいい影響を与えると決める

ポジティブ・インパクトを与えたいなら、ポジティブ・インパクトを与えることを優先すると決めます。

決断のパワーはとても大きく、決めるだけであなたにできることが目に飛び込んでくるでしょう。

人間は見たいものしか見えない、意識を向けたものだけ認識するバイアスがあります。

カラーバス効果：意識したものに関する情報だけを脳が選ぶ

（例）ラッキーカラーが赤だと聞いたら、赤いものばかり目に入る

あなたの仕事内容の定義に「ポジティブな影響を与える」と追加するのです。

食事を給仕するという仕事の定義だったウェイターが「ポジティブな影響を与える」と追加すれば、お客様にポジティブな影響を与える方法を考え出すでしょう。

それは食事を楽しめるようなひと言を添えることだったり、必要なものを依頼される前に用意したりする行動につながるかもしれません。

「ポジティブな影響を与える」ことを自分の仕事にすると決断すれば、仕事の捉え方に新たな視点が加わります。

まわりにいい影響を与えるリーダーは、サーバントリーダーと言われます。

サーバントリーダー：

人やコミュニティの成長と幸福に主眼を置き、相手の優先度の高いニーズに応えようとする

サーバントリーダーは相手の優先度の高いニーズ、とくに感情面のニーズに応えます。

感情面のニーズとは、「話を聞いてほしい」、「励ましてほしい」、「関心を寄せてほしい」といったニーズです。

メンバーの心のケアしながら成長を支援するのがサーバントリーダーです。

自分がサーバント・リーダーであるか否かを判断する一番よい方法は、あなたがいることで相手が人間として成長しているか、より健康で、賢く、自由で、自立した存在になっているかを自分に問いかけてみることです。

もしこの問いかけに「いいえ」なら、まずは「ポジティブな影響を与える」と決断しましょう。

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要約②：力になる言葉や質問を投げかける

ポジティブな影響を与える具体的な方法は、力になる言葉がけをすることです。

相手の力になる言葉をかけることで、あなたのまわりには行動を起こしている人が集まり、あなたに会うことを喜んでくれる人が増えます。結果的にあなたの人生が豊かになります。

一番かんたんな言葉がけは「ありがとう」です。

ほめるのも効果的ですが、主語を「あなた」ではなく「わたし」にして伝えましょう。

わたしを主語にしたメッセージはIメッセージ、あなたを主語にしたメッセージはYouメッセージと言います。

見当違いのメッセージはたとえほめ言葉だとしても相手を不快にさせるかもしれません。

Iメッセージ　：主語はわたし

「わたしはあなたの仕事ぶりがすばらしいと感じた」

Youメッセージ：主語はあなた

「あなたの仕事ぶりはすばらしいね」

Iメッセージはわたしが思ったことなので、「間違っている」と否定しようがありませんよね。

謙遜しがちな相手もすんなりと受け取れます。

また、相手にポジティブな影響を与えるには、指示や命令の代わりに質問を活用しましょう。

質問をする＝相手を理解したいという気持ちの表れです。

質問をすれば相手の考えを促すことができ、自分の答えに責任を持ちます。

意見を聞くことで、尊重しているというメッセージも伝わるでしょう。

自分の意見やアドバイスを言いたいときには、事前に相手の許可を取ります。

「わたしの考えを話してもよいでしょうか？」、「ひとつアイデアがあるのですが聞きたいですか？」等と聞くことで、相手に話を聞く準備をさせ、話を聞く選択権を与えることができます。

ついついアドバイスしたくなってしまう人におすすめの方法です。

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要約③：まわりの人たちに本当の意味で目を向ける

相手にポジティブな影響を与えるもう1つの方法は、まわりの人たちに目を向けることです。

当たり前のことと思われるかもしれませんが、「相手と関わるときに100％意識を相手に向けている」と自信を持って言えるでしょうか？

次のことができているか確認してみましょう。

・相手の目を見てあいさつする

・スマホをしまう、目に入らないようにする

・呼びつけるのではなく、みずから相手の場所へ出向く

特にスマホがあると人の注意は大きく削がれるので要注意です。

相手に目を向けることは相手の存在を認めることです。

逆に言えば、相手に目を向けていないと相手の自尊心を傷つけることになります。

相手に目を向ける大切さがわかる、南アフリカの北ナタール族の挨拶が紹介されていました。

南アフリカの北ナタール族の人々は、毎日「Sawa Bona」（私はあなたを見ています）と言ってあいさつします。相手は「Sikhona」（私はここにいます）と応じます。

こうした人々の間では、人は誰かが見るまで存在しません。あなたが相手を見ることで、相手を存在させるのです。

まさに、「あなたが私を見るから、私は存在するようになり、私はここにいる」というあいさつのとおりです。