『Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!』の要約

『Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!』は、人生の目的を見つけるための本。

人生の目的を知ってそれにコミットすれば、自分の力で人生は変えられる。そんなパワーをくれる本です。

人生というものは、自分の力で、楽しく、もっと有意義なものに、いつだって変えることができる

今の世界観は自分の選択でできているもの。それならば、選択を変えれば、いつからでも自分の人生を変えることができます。

要約①：信念や世界観は自分で選べるし変えられる

人生の目的は何か？と聞かれて、どんな答えが思いつきますか。

それは本当の、自分自身の心から出た答えでしょうか。

自分で考えたと思っても、さまざまな選択には無意識の影響が入り込んでいます。

たとえば、「幸せな家族を築きたい」と答えたとき、その答えは最近観た幸せな家族の映画や自分の家族、友人が結婚した、〇歳くらいには家庭を築いているべきという社会通念などに、無意識に影響されているかもしれません。

人生の目的は一人ひとり違うものです。「幸せな家族を築きたい」が良くないというわけではなく、本当に自分で選択したものなのか、注意を向ける必要があります。

人間ははじめ、遺伝でしか後世に情報を伝達する手段がなかったですが、そのうちに文化をつくり、風習や常識という形で情報を伝達できるようになりました。このような情報は広がっていく特徴があります。しかし、広く普及されているからといって有意義な人生を送るために役立つとはかぎりません。

重要なのは、何を信じるかは自分で選べると知ることです。その信念が自分の役に立っているかを自己点検しましょう。

特に、成人するまでにつくりあげた世界観にしがみつく特徴があります。それまでに世界観をつくる材料を集め尽くしたと思いこみ、その世界観に合う材料しか受け入れなくなるのです。

成長は世界観のアップデートとも表現できます。まだ出会っていない材料はたくさんある、何を信じるかは何度でも自分で選び直して良いのです。

何を信じるか選択するときには、正しさよりも役に立つかを重視します。正しさを重視すると、真実の罠にはまってしまうでしょう。

「真実の罠」に嵌っている人の問題点は、人生の見方が正しいかどうかを何よりも重視し、人生の見方が自分の人生にとって何より大切なことをかなえるための手助けとなっているかという視点が欠如しているところにある。

正しい信念に固執するより、人生の目的に向かって役に立つ信念を柔軟に選択するほうが、人生の充実度は上がります。

要約②：自分を信頼する

人生の目的を見つけて大切にするには、自分を信頼することが重要です。

自分を信頼していれば一歩踏み出す勇気が出ます。自分を信頼しなければ何もしない選択をし、しなくていい理由をどんどん挙げることになります。

もっともらしいクリエイティブな「言い訳」を思いついて、あれもこれもしないでいることを周囲の人たちに納得させることができるかもしれない。自分自身を納得させることだってできるかもしれない。

でもね、もっともらしい「言い訳」をいくら思いついたところで、結果は何も動かせないんだ。

自分との約束を破りっぱなしにしていると、ずっとそのことが気になり、罪悪感となって行動を止めてしまいます。自己肯定感も下がるでしょう。

自分への信頼を取り戻すには、やり残しを片付けることです。自分との約束を守ることで徐々に自分を信用できるようになります。

もし「自分はできない」と言いたくなったら、「できないとは実際にどういうことか？」と自分に問いかけてみましょう。

「あれをやめて時間をつくればできる」、「お金をかければできる」、「めんどくさがらずに調べればできる」、「人に助けを求めればできる」等、たいていのことは優先順位を上げる気さえあればできることがわかります。

できないのではなく、やらないことを選択しているだけ。つまり、やると選択すれば、「自分はできる」のです。

要約③：人生の目的を見つける質問

あらためて人生の目的とは、何のために生きるか？何を至高の喜びだと感じるか？の答えです。

目的と似たものに目標があります。目的は終わりがないもの、目標は目的の手段であり終わりがあるものです。

たとえば、「家族と楽しく暮らす」という目的なら、「マイホーム資金を貯める」という目標になるかもしれません。「探究する楽しさを味わいたい」という目的なら、「研究職に転職する」が目標になり得ます。

人生の目的を見つける7つの質問は次のとおりです。

基本的に、何かを手に入れるのは終わりがあるので目標です。目的を答えたつもりで目標が出てきたら、それを手に入れることで味わいたい経験や感情は何か？と自問しましょう。

質問の答えのなかから根源的な欲求を見つけます。何度も出てくる味わいたい経験や感情、または、一度しか出てこなくても強く味わいたいと思う経験や感情をリストアップします。

そのリストが、人生の充実感を味わうためのチェックリストです。もし充実感が足りないと感じたら、そのチェックリストのうち何が足りないのかがわかります。このチェックリストを見ながら、人生の目的にコミットメントしましょう。

そして、これが一番肝心なことだけど、「根源的な欲求」を満たすためには自力でどうにかしなくちゃいけないって「腹を括る」ってことだ。

ちなみに、わたしがつくったチェックリストを参考に紹介します。

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『Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!』 の次に読むなら？

『Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』

本当にやりたいこと＝好きなこと×得意なこと×大事なことを見つけるための本。

自分の価値観を明確にするための質問がたくさん載っています。

参考記事：『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の要約まとめ【自己分析はこれ1冊でOK】

②『苦しかったときの話をしようか』

USJをV字回復させたことで有名な森岡毅さんが、就活を控えたお子さんのために書き溜めたものが元になっています。

自分の特徴を知り、その特徴が強みとなる環境を選択することがキャリア戦略にとって重要です。

参考記事：『苦しかったときの話をしようか』の要約まとめ：就活・転職で悩む人におすすめ

③『the Long Game』

人生は長期的な戦略を持つことが重要。

短期的な成果や目の前の忙しさに埋没していては、本当にやりたいことを見失ってしまいます。

自分のやりたいことに一点集中し、忍耐力を持ってコツコツ取り組む心構えがわかります。

参考記事：『the Long Game』の要約まとめ：人生を長期的な視点で考える

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