『行列のできるインタビュアーの聞く技術』は、信頼されるインタビューのコツがわかる本。
著者の宮本恵理子さんがインタビュー歴20年超の聞く技術をつめこんだそうです。
インタビューといえば質問が重要だと思っていましたが、
リアクションや解釈を投げかけるほうが重要なことが学びになりました。
★『行列のできるインタビュアーの聞く技術』の要約ポイント★
・インタビュアーは受け手と話し手の架け橋になる
・会話を展開させる4つのリアクション
・解釈を投げかけて言語化を助ける
とっておきの話を聞いてほしくなりますよね。
この記事では『行列のできるインタビュアーの聞く技術』の要約を紹介します。
目次
要約①:インタビュアーは受け手と話し手の架け橋になる
インタビュアーの役割は、受け手と話し手の架け橋になることです。
受け手:インタビュー記事を読む人
話し手:インタビューの対象
たとえばビジネス系Webメディアなら受け手は記事の読者/話し手は取材対象の経営者、
採用活動のための記事なら受け手は就活している人/話し手は社員になります。
インタビュアーは受け手が「聞きたい!」と思うことを代わりに引き出す代理人です。
受け手を意識しないと、インタビュアーの聞きたいことや話し手の話したいことばかりの内容になってしまうかもしれません。
受け手は誰か・どんなことを読みたいかを考えることで、インタビューの目的が明確になります。
また、話し手の代理人として、話し手がまだ言葉にできていないこと・言いづらいけど伝えたいことを引き出します。
「ここまで調べてくれた!」という熱意が伝わる、インタビュアーの理解度が伝わる等のメリットがあります。
また、インタビューの瞬間に聞きたい気持ちのピークを持っていくのもコツ。
インタビュー直前に資料をもう一度読み、気持ちを高めるそうです。
「私は、あなたの話を聞きたくて、ここにやってきました!」
そんなファーストメッセージを全身で表現できることが、言葉以上の挨拶になるのではないでしょうか。
要約②:会話を展開させる4つのリアクション
インタビューでは流れを最優先し、想定外を楽しむ余白をつくります。
インタビューといえば質問内容を事前にしっかり決めていくのだと思っていましたが、
著者は1時間のインタビューで5つ前後の質問しか用意しないそうです。
用意した質問を確認していく作業のようなインタビューより、
目の前で話されている言葉や表情から全力で本当に話したいことを探ります。
私は質問するといういより、「相手にもっと話してもらうために、どんなリアクションをしたらいいか」と考えながら、言葉を返すようにしています。
事前に用意した質問事項をチェックすることよりも、「たった今、目の前に生み出された言葉をもっと活かす」ことで、インタビューの内容を広げ、深めたいのです。
具体的な4つのリアクションを紹介します。
①掘る
②つなげる
③転がす
④渡す
①掘る
重要なエピソードの解像度を上げるために、具体的なことを引き出すリアクションです。
そのときどう感じたのですか?
周りの人はどんな反応をしましたか?
再現ドラマにするつもりで、足りない情報を聞いていくそうです。
②つなげる
インタビュー内で出てきたことと共通点をみつけて結び付けます。
複数の話題に共通する価値観やこだわりが見えやすくなります。
今おっしゃったことは、さっきお話ししてくれた〇〇ともつながりますね
③転がす
”転がす”は別のシーンやケースでも当てはまるかを確認するリアクションです。
いろいろなケースに共通して当てはまるなら説得力や厚みが増します。
〇〇でも応用できそうですね!
〇〇のときではいかがですか?
今のエピソードから得られた学びが過去にも当てはまるか?、仕事でのスタイルが家庭でも当てはまるか?等と話を広げることができます。
④渡す
話し手が語った言葉を受け手の読者にわかりやすくするために、渡すリアクションを使います。
特に話し手が成功者と言われるような人の場合、「〇〇さんにはできるけど自分には当てはまらない…」と読者は距離を感じてしまうかもしれません。
初心者でもまねできるアクションがあるとすれば、何でしょうか?
20代の会社員が現場で実践するとしたら、どんな方法がありますか?
読者の存在を話し手にも意識してもらうことで、インタビューの価値を一緒に共創することができます。
要約③:解釈を投げかけて言語化を助ける
質問より解釈を投げかけることで、インタビュアーは話し手の思考の整理に貢献できます。
相手が発した言葉をそのまま使うのではなく、自分なりに抽象化して、新たな表現に変えて伝えるのがポイントです。
インタビュアーが理解したことを思い切って話し手にぶつけてみましょう。
それは〇〇ということですか?
たとえばこんな表現になりますか?
〇〇という理解で合っていますか? など
解釈をぶつけるのは勇気がいりますよね。
解釈が合っていれば話し手も「話が伝わった」と安心できます。
仮に解釈が間違っていたとしても、解釈が修正されてより理解が深まるので結果オーライ、どちらに転んでもプラスになります。
「あの人に話を聞いてもらうと、自分の思考が整理されて言語化できる」といった価値を話し手に感じてもらえるようになれば、最高です。
『行列のできるインタビュアーの聞く技術』のオーディオブック
『行列のできるインタビュアーの聞く技術』は耳で聴けるオーディオブックがあります。
『行列のできるインタビュアーの聞く技術』は聞き放題対象外ですが、
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『行列のできるインタビュアーの聞く技術』の次に読むなら?
『行列のできるインタビュアーの聞く技術』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『LISTEN』
良い聴き手になること、聴き手になるメリットがわかる本。
話を聴いてほしい、情報を受け取ってほしい人ばかりの社会で、
人の話を本当の意味で聴ける人は貴重です。
参考記事:『LISTEN-知性豊かで創造力がある人になれる』の要約:聞き上手な人の性格や特徴がわかる本
②『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』
たくさん話しかけられる=チャンスや出会いに恵まれるということ。
自己肯定感が上がって安心できる居場所を広げるために、心がけることがわかります。
参考記事:『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』の要約まとめ:相手から選んでもらうコツ
③『人は話し方が9割』
否定のない場の作り方、相手の話を引き出す聞き方がわかります。
話し上手は聞き上手。相手の話を引き出す具体的な方法として拡張話法が紹介されています。
参考記事:『人は話し方が9割』の要約まとめ:拡張話法で相手の話を引き出す【話し上手は聞き上手】
まとめ:インタビュアーの聞き方がわかる!
・インタビュアーは受け手と聞き手の架け橋
・受け手が誰か考えるとインタビューの目的が明確になる
・インタビューは流れが大事!想定外の余白を楽しむ
・話を引き出す4つのリアクションー掘る/つなげる/転がる/渡す
・質問より解釈を投げかける
インタビュアーの聞き方がわかる本でした。
誰もが発信する時代に、話を引き出すプロはこれから需要が増えそうですね!
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