『Think Again』は思考柔軟性(メンタル・フレキシビリティ)の重要性がわかる本。
思考柔軟性(メンタル・フレキシビリティ)とは、既存の考えを新たな視点から見つめ直すことです。
著者は『GIVE&TAKE』や『ORIGINALS』で有名なアダム・グラントさんです。
★『Think Again』の要約ポイント★
・思考柔軟性(メンタル・フレキシビリティ)が学びを促す
・謙虚さ=自分のあやまちや不確実さを認識する力
・自分の信念をアイデンティティから切り離す
自分の思考や意見に対してどういう姿勢を持つかで、見える世界がまったく違うことがわかります。
思いこみや偏見から自由になって創造的なアイデアや知的発見を楽しみたい人におすすめです。
この記事では『Think Again』の要約を紹介します。
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目次
要約①:思考柔軟性(メンタル・フレキシビリティ)とは?
思考柔軟性(メンタル・フレキシビリティ)とは、既存の考えを新たな視点から見つめ直すことです。
人間には脳が省エネするためのさまざまなバイアスがあり、
能動的に思いこみから自由になろうとしなければ、すぐに偏った見方をしてしまいます。
特に自分の知識や見解は過大評価しがちであり、信念が関わるものは確証バイアス・望ましさバイアスなど強力なバイアスのパワーで正しく評価できません。
・確証バイアス
⇒自分の意見に一致するデータばかり見つけてしまう
一致するデータは「ほら、やっぱり」/一致しないデータは例外
・望ましさバイアス
⇒自分を良く見せようとして社会的に望ましい答えをしてしまう
健康診断で「運動していますか?」と聞かれ、まったく運動していなくても「たまにしている」と答えてしまう
思考の柔軟性は脳の処理スピードとは関係なく、モノの見方を変えようという意思です。
脳の処理スピードが速くても、偏った見方の考えが加速するだけで、
考えの正しさ・客観性には寄与しません。
思考の柔軟性に必要なのは科学者思考です。
科学者思考:自分の見解をイデオロギー化せず、仮説ー実験ー検証を繰り返す
科学者がすべて科学者思考を身につけているわけではなく、自分の意見は検証されるまであくまでも仮説であり誤りの可能性を認識していることが重要です。
科学は誤りに気づくこと=真実に一歩近づくことと言えます。
変化の速い時代には求められるんですね。
要約②:謙虚さ=自分のあやまちや不確実さを認識する力
自分の知識や意見を絶対視せず、再考することが重要です。
再考を妨げる理由第1位は”今までのやり方と違うから”。
人間には未知のものを受け入れたがらない性質があります。
再考に必要なのは謙虚さです。
謙虚さ:自分のあやまちや不確実さを認識する力
自分にはまだ学べることがある・完璧ではないというほうが近いです。
自信が強すぎて謙虚さが足りなければ、自分の弱みに盲目になります。
(アームチェア・クォーターバック症候群)
反対に、謙虚すぎて自信が足りなければ、自分の強みに盲目になります。
(インポスター症候群)
アームチェア・クォーターバック症候群:
素人の観戦者がまるで専門家であるように、選手や監督の判断を批評する。
(野球場で野次を飛ばすおじさんをイメージするとわかりやすい)
インポスター症候群:
自分が評価されることが周囲を欺いていると思えて自信がなく謙遜する。
(インポスター=詐欺師、ペテン師のこと)
自分の能力・ポテンシャルは信じながら、今の判断や見解については常に正しいか問い続けるのが最適な自信のレベルです。
将来の目標に達するのに十分な能力が備わっていると自信を持ちながら、そのための正しい手段は何かと自分に問うことは可能だ。そう、それが最適な自信レベルである。
要約③:自分の信念をアイデンティティから切り離す
再考するのが特に難しいのは、自分の信念がゆらぐときです。
自分の大切にしている信念が脅かされるとき、”内なる独裁者(トータリタリアン・エゴ)”が出てきて、さらに盲目的にしてしまいます。
内なる独裁者(トータリタリアン・エゴ):
自分の中核的な信念が揺らぐときに登場して、新しい事実をシャットダウンする。
見たいものだけを見せて、偏ったものの見方を増幅させる。
内なる独裁者に打ち勝つ方法は、自分の信念をアイデンティティからデタッチする(切り離す)ことです。
自分の意見や考えを自分のアイデンティティとひもづけていると、
自分の考えが否定されたときに自分の存在が否定されたと感じて内なる独裁者が出てきます。
自分の信念ではなく、価値観で自分を定義すれば、信念に固執する反応が出にくくなるでしょう。
たとえば、〇〇党を支持している、〇〇教を信じている、等の信念ではなく、
わたしは優しさを大切にする人だ、常に学び続ける人だ等の価値観のほうが偏見を生みにくいです。
見解を頻繁に改めるフォーキャスター(予測者)は、予測の正答率に3倍の差がありました。
正確な判断や客観的なものの見方は、知識の量ではなく、どのくらい自分の考えに疑問を投げかけられるかにかかっています。
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『Think Again』の次に読むなら?
『Think Again』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『insight』
自己認識力をより詳しく知りたい人に『insight』がおすすめ。
自己認識力が高い人は謙虚であり、バイアスに陥りにくいです。
自分で自分を知る内的自己認識と他人から見た自分を知る外的自己認識を高めるのがポイント!
参考記事:本『insight』の要約まとめ:自分を正しく知る自己認識(セルフ・アウェアネス)とは?
②『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』は、
人間関係の悩みの原因は自己欺瞞(=箱)という本です。
自己欺瞞(じこぎまん):自分を偽ること、自分を正当化すること
自分を偽らずに素直になる、知らないことを認める、相手の気持ちを想像する等、
箱から脱出する人は思考の柔軟性が高いと言えます。
参考記事:自分の小さな箱から脱出する方法の要約まとめ!自己欺瞞を克服して人間関係を改善
③『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント』
アンコンシャス・バイアスとは無意識の思いこみや偏見のこと。
多様な価値観を活かすためにアンコンシャスバイアスに気づいて対処するマネジメントがわかる本です。
自分のアンコンシャス・バイアスに気づける人は、
「これはアンコンシャス・バイアスではないか?」と自分に疑問を投げかけています。
参考記事:『「アンコンシャス・バイアス」マネジメント』の要約:最高のリーダーは自分を信じない
まとめ:自分の考えが正しいか問い続けよう
・思考柔軟性とは既存の考えを新たな視点から見つめ直すこと
・自分の意見はあくまで仮説であり検証されるまで真実ではない(科学者思考)
・自分のあやまちや不確実さを謙虚に認める
・自信があり過ぎても控えめ過ぎても考えが偏ってしまう
・信念が揺らぐ真実は受け入れがたい。信念と自分をデタッチする。
冒頭のエピソードからぐいぐい引き込まれて、読み物としても面白かったです。
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