『革命のファンファーレ』の要約まとめ:お金は信用を数値化したもの

『革命のファンファーレ』の要約まとめ:お金は信用を数値化したもの

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『革命のファンファーレ』は現代のお金と広告の意味・仕組みがわかる本。

 

著者はキングコングの西野亮廣さんで、

クラウドファンディングで1億円を調達した裏側や

『えんとつ町のプぺル』を34万部売った戦略が公開されています。

 

モノやサービスを作って売りたい、インターネットの普及で劇的に変化しているお金や仕事の価値観をアップデートしたい人におすすめです。

★『革命のファンファーレ』の要約ポイント★

 

・お金は信用を数値化したもの。これからは信用を貯める時代

 

・インターネットによってあらゆるものが無料になる

 

・モノを売る=人の動きや気持ちを読むこと

ひと言でいえば、お金ではなく信用を貯める時代の解説本。

「これをやればすぐ儲かる!」というような話はありません。

この記事では『革命のファンファーレ』の要約まとめを紹介します。

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要約①:お金は信用を数値化したもの

 

お金は元々、貝殻や金などでできていました。

その後、金と交換できることを保証して持ち歩きに便利な紙になりました。

 

金の絶対量が経済成長に追いつかなくなると、

”金と交換できる”(金本位制)⇒”国が通貨の価値を保証する”(管理通貨制度)に変わります。

 

1万円札の原価は20円であり、モノ・素材としての価値はありません。

お金の本質は信用により成り立っているのです。

 

クラウドファンディングなど個人が個人へ課金するダイレクト課金(D2C)は、

信用をお金に変えるための装置と言えます。

 

だから信用を貯めることがとても重要です。

 

信用を貯めるためにどうすればよいか?というと、

1番大切なのはうそをつかないこと。

うそがバレると信用はなくなりますよね。

インターネットにより、うそがバレやすくなりました。

 

うそをつくのは人間性より環境が大きいです。

 

うそをつかなくて良い環境に身を置くこと、

自分の意思をはっきり示せる環境を自分でつくることで信用が守られます。

「仕事だから…」と割り切って、思ってもないことを言っていませんか?

 

これからはお金ではなく信用を貯める時代になりました。

インターネットによって信用が可視化されたからです。

 

さらにインターネットは物理的制約も破壊しました。

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要約②:インターネットによってあらゆるものが無料に

 

インターネットが発展した社会でビジネスをするには、

インターネットが発展したことで起こった変化を正確に理解しなければなりません。

 

ウソがばれやすくなって信用が可視化されたことに加えて、

もう1つの大きな変化は物理的制約がなくなったことです。

ネット通販で家にいながら日本全国、もしくは世界中から買い物ができます。

近所でNo.1なら十分成立していたお店も、日本で1番人気の競合と戦わなければなりません。

 

また、数に限りがあるから奪い合ってお金が発生するところ、

限りがないからコストも下がり、いろいろなものが無料になります。

 

この変化を捉えたのがフリーミアム戦略です。

フリーミアム戦略:限定的な機能を無料で提供し、アップグレードを有料にする

たとえば、スーパーの試食は昔ながらのフリーミアム戦略と言えます。

ウインナー1本を無料で試食できるようにし、試食した中で何%かのお客さんがウインナー1袋を買う。

しかし、試食分のウインナーや試食を対応する人の人件費など、リアルの無料お試しは配布量が増えるにつれてコストがかかります。

 

インターネットが普及した社会では、無料お試しをデータにすれば無限に配布できます。

 

『えんとつ町のプぺル』も絵本の中身を無料公開しました。

絵本の中身を見た上で、読み聞かせやプレゼントに紙の本がほしい人はお金を払うというフリーミアム戦略です。

 

フリーミアム戦略はインターネットやデジタル化との相性がいいので、

ITサービスでよく使われています。

・zoom:無料で40分利用可能

 

・canva:無料で基本機能が使える

 

・クックパッド:無料で基本機能が使える など

著者の言葉を借りれば、”マネタイズポイントを後ろにずらす”ということ。

入口でお金をとるのではなく、入口は無料で信用を貯め、あとでマネタイズ(収益化)することを指します。

 

入口で信用を貯める必要があるので、入口で提供するもののクオリティは重要です。

情報発信者が【超有料級】といって無料のコンテンツを出すのも、

フリーミアム戦略の入口なんですね。

 

⇓ITサービスのフリーミアム戦略についてよくわかる本

参考記事:本『プロダクト・レッド・グロース』の要約:オンボーディングの成功法則

要約③:モノを売る=人の動きや気持ちを読むこと

 

『革命のファンファーレ』は、モノを売るためのヒントがたくさん紹介されています。

 

モノを売る=人の動きや気持ちを読むこと。

どういう意図があるのかを知るのはとても勉強になりました。

 

「そんな考え方があったとは!」という事例を2つ紹介します。

インスタにアップしやすいデザインにする

『革命のファンファーレ』の各見出しは正方形になっています。

これはインスタグラムにアップしやすいよう、”本の中に撮影スポットをつくる”という仕掛け。

 

『えんとつ町のプぺル』のスタッフクレジットのページには、

インスタグラムのパネルを持ったキャラクターが描かれています。

これはインスタグラムへの投稿を促す刷り込みなんだとか。

いいものを作れば売れるのではなく、届けるまでの導線を設計して、

ヒットにつながる仕掛けをいくつも用意するのが大切なんですね。

 

他人の時間を使う

 

1日は誰にでも24時間と決まっています。

しかし、他人の時間を使うことで自分の時間を増やすことができるのです。

他人の時間を使う=自分のことを他人に広めてもらう

 

たとえば、絵本の予約販売をして1万冊の絵本を仲介するときに、

1万冊の絵本を出版社から買った領収書が手に入ります。

2400万円超の領収書はニュース性抜群でワイドショーに取り上げられたそうです。

テレビに出ずにニュースになると、自分の時間を使わずに広告効果が得られます。

 

また、セカンドクリエイターの時間を使うことでも自分の時間を増やせます。

セカンドクリエイター:趣味で作り手側になりたい人たち

作り手側になる人を増やせば、その作品に愛着が湧くしファンになるでしょう。

著者はよく”共犯者をつくる”と表現しています。

 

これからの時代は、このセカンドクリエイターのクリエイター心をいかに揺さぶるか、いかに「作ってみたいな」と思わせるか。

 

ファンやコミュニティの魅力はインタラクション(相互作用)です。

 

相互作用が活発に起きるほど、関われる余地があるほど、

自分のために時間を作ってくれる他人が増えていきます。

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『革命のファンファーレ』の次に読むなら?

 

『革命のファンファーレ』とあわせて読みたい3冊を紹介します。

 

①『プロセスエコノミー』

 

商品やサービスの物質的なクオリティが変わらなくなるにつれて、

人間理解や共感をベースに経験価値が選ばれるようになります。

 

レストランで完成した料理を食べるより、バーベキューで一緒につくりたい!

そんな時代の変化が感じられる1冊です。

参考記事:『プロセスエコノミー』の要約まとめ:自分のこだわりを持って共感する理由をつくる

②『プロダクト・レッド・グロース』

 

プロダクト・レッド・グロースとは、

プロダクトの基本的な機能を無料で提供する、フリーミアム戦略の一種です。

プロダクト・レッド・グロース(PLG):

ユーザーの獲得、有料へのアップグレード、利用維持をプロダクト自身が担う

何をどこまで無料にするか?無料の戦略をうまく活用する方法と事例がわかります。

40分までは無料でオンライン会議ができるzoomが代表例です。

本『プロダクト・レッド・グロース』の要約:オンボーディングの成功法則

③『マーケット感覚を身につけよう』

 

『マーケット感覚を身につけよう』の中で、

マーケット感覚とは価値を認識する力と定義されています。

 

何に人は価値を感じるのか?がわかれば、ビジネスの大きな武器になります。

参考記事:『マーケット感覚を身につけよう』の要約と感想:市場化が進む世界で変化を楽しむ

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まとめ:お金の価値観をアップデートしよう

・お金は信用によって成り立っている

 

・信用を貯めるのに大切なのはうそをつかないこと

 

・うそをつかなくていい環境をつくる

 

・インターネットにより物理的制約がなくなった

 

・フリーミアム戦略でマネタイズのタイミングを後ろ倒しにする

 

・モノを売ることは人の動きや気持ちを読むこと

 

・他人の時間を使って自分の時間を増やす

「狙って売るとはこういうことなんだな~」ととても勉強になりました。

 

インターネットが起こした変化を正確に把握するのは、

コロナウイルスの影響を把握することに応用できます。

インターネットを利用してモノを売りたい人には必読の1冊です!

 

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