『イシューからはじめよ』は2010年に発売されて以来、
40万部も売り上げているビジネス書のベストセラー。
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内容は本質的で難しいです・・・
『イシューからはじめよ』で最も大切なポイントは、
”生産性を高めるにはまずイシュー(課題・問題)の質を高めよ”ということ。
下記のような人は、難しいけど一読の価値あり!です。
・問題解決能力や高い成果を求められる人
・労働時間は長いのに生産性が低いと感じている人
・裁量権が大きい仕事が苦手/人から指示がないと動けない人
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この記事では『イシューからはじめよ』の要約を紹介します。
目次
『イシューからはじめよ』の目次・構成
『イシューからはじめよ』の目次は次のとおりです。
序章 この本の考え方ー脱「犬の道」
第1章 イシュードリブン 「解く」前に「見極める」
第2章 仮説ドリブン① イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
第3章 仮説ドリブン② ストーリーを絵コンテにする
第4章 アウトプットドリブン 実際の分析を進める
第5章 メッセージドリブン 「伝えるもの」をまとめる
〇〇ドリブンは、”〇〇を中心に考える”や”〇〇を起点にする”ことです。
(ドリブン(driven)はdriveの過去分詞形で、”突き動かされた”という意味)
序章でこの本の1番のポイント、イシューの質を高めることの重要性が述べられます。
第1章ではイシューとは何か、イシューの質を高めるとはどういうことかがわかり、
第2章でイシューの分解と並び替え、第3章で必要な分析のイメージをつくります。
第4章は実際の分析を進める上で答えありきにならないこと、
仮説どおりにならないときの対処法がテーマ。
第5章は分析結果をどうやって強いメッセージにしていくかです。
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抽象的で難しいところを考えながら読むので読み応えがあります。
『イシューからはじめよ』の要約:イシューの質を高めよ

『イシューからはじめよ』で1番ポイントなのは、
イシューに取り組む前にイシューの質を高めることです。
イシューの質を高めずに解の質を高めることは、
非生産的で行き当たりばったりな”犬の道”と表現されています。
そもそもイシューとは何か?
本書によるとイシューとは、下記の2つの定義を満たすものです。
・2つ以上の集団の間で決着のついていない問題
・根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題 p.25 図3
さらに、イシューの中でも良いイシュー3条件があります。
・本質的な選択肢である
・深い仮説がある
・答えを出せる
なんでもイシューになるわけではありません。
イシューの解を見つけることで大きな影響を及ぼし、
新しい発見があって現在の制限の中で答えを出せることが良いイシューです。
現時点の技術レベルやリソースで答えを出すのが難しい問題に、
いくら時間をかけても成果が生み出せません。
答えが出せる範囲でインパクトのある問いが良いイシューとされます。
イシューの質を高めるためには?
イシューを高める方法は2つ紹介されています。
・相談相手を持つ
・仮説を立てる
自分で最初から良いイシューを考えられれば良いですが、
経験が浅い・知識が足りない状態では難しいでしょう。
そんなときに相談できる人がいれば、
自分では見逃していた点に気づかせてくれたり、
効果的な質問を投げかけてくれるかもしれません。
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イシューを立てたら第三者の意見を聞いてみるのは重要ですね。
”仮説を立てる”のはスタンスを取ることです。
たとえば売上が低迷している原因を突き止めるのがミッションだとして、
”売上が低迷している原因は何か?”というイシューでは漠然としすぎています。
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商品に対するデータを手当たり次第に集めることになりますよね。
・売上が低迷しているのは競合他社の商品に顧客が流れているからではないか?
・売上が低迷しているのは売り場へ足を運ぶ顧客が減ったからではないか?
・売上が低迷しているのはリピート率が下がっているからではないか?
など、仮説を立てれば何を調べればよいか明確になります。
上司に「〇〇について調べておいて」と言われたとき、
まず〇〇について検索するのではなく、
なぜ上司がそのような指示をしたのか考えたらイシュー度が上がりますね。
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『イシューからはじめよ』の感想:心に残ったポイント

『イシューからはじめよ』を読んで、個人的に心に残ったポイントを紹介します。
人間は言葉にしない限り概念をまとめることができない。(中略)言葉(数式・化学式を含む)は、少なくとも数千年にわたって人間がつくりあげ磨き込んできた、現在のところもっともバグの少ない思考の表現ツールだ。言葉を使わずして人間が明晰な思考を行うことは難しいということを今一度強調しておきたい。 p.51~52
言語化することであいまいさを排除し、自分以外にも共有することができます。
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自分で書いた言葉なのに新しい発見を得られることもありますよね。
言葉にして自分の思考をつかまえるのは、
アイディアや思考が成果に直結する人には欠かせない習慣です。
自分の内なる声を言語化する重要性は、
『「言葉にできる」は武器になる』でもテーマになっています。
参考記事:【要約】言葉にできるは武器になる!正しく考えを深める思考サイクルのやり方
1回ごとの完成度よりも取り組む回数(回転率)を大切にする。90%以上の完成度を目指せば、通常は途方もなく時間がかかる。(中略)そういう視点で「受け手にとっての十分なレベル」を自分のなかで理解し、「やり過ぎない」ように意識することが大切だ。 p.198
軽快に答えを出すためには回転率とスピードを重視しよう、というトピックです。
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締め切り後に100点の提案書を書いても0点、
それなら締め切り前に60点でも出したほうがまし。
そもそも求められていた仕事は60点で十分足りるものかもしれません。
生産性は少ないインプットで大きいアウトプットを生み出すほど高くなるので、
必要以上のこだわりは生産性を落としてしまいます。
イシューに取り組む前に、
どのくらいの完成度をゴールにするかも考えておくと良いですね。
『イシューからはじめよ』の次に読むなら?おすすめ本3選

『イシューからはじめよ』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『論点思考』
『イシューからはじめよ』が難しい!と思って、『論点思考』を読み、
また『イシューからはじめよ』にチャレンジしました。
論点思考=真に解くべき問題を設定すること
良い論点の条件など事例が多く、より日常で活用するイメージがつきやすかったです。
参考記事:『論点思考』の要約まとめ:真に解くべき問題をどう設定するか【問題解決の最上流】
②『問題解決』
『問題解決』は、問題解決の定番教科書をイメージして書かれた本。
問題解決の手順をWhere⇒Why⇒Howの順で進めていきます。
Whereでどこに問題があるのかを明確に設定し、Whyで広く深く掘り下げます。
解決の仕方より問題設定に時間をかけるところが『イシューからはじめよ』との共通点です。
参考記事:【本の要約】『問題解決-あらゆる課題を突破するビジネスパーソン必須の仕事術』
③『問いかけの作法』
効果的な質問を投げかけられると、イシューの質もぐっと上がります。
『問いかけの作法』では、自分のバイアスに気づいて視野を広げる、心に引っ掛かる点を深掘りする等のテクニックがわかります。
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思考をサポートできるような問いかけができたらステキですよね。
参考記事:『問いかけの作法』の要約:問いかけのサイクルモデルでチームのアイディアを引き出す
まとめ:イシューからはじめれば生産性が上がる
・生産性を高めるにはイシューの質を上げる
・がむしゃらに行動量で解の質を高めるのは非生産的(犬の道)
・良いイシューは答えが出せる範囲で本質的でインパクトのある問い
・イシューの質を高めるには相談相手を持つ/仮説を立てる
・イシューは言語化することで明確になる
・生産性を上げるにはスピードも重要
『イシューからはじめよ』は、生産性を高めたい人必読の本。
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イシューの質を考えるきっかけになるはずです。
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