『戦略的思考トレーニング』は、目標実現に向けた戦略的思考が身につく本。
戦略づくりを任された、「戦略がない」と上司に指摘されて困っている、達成したい目標がある人にヒントをくれるでしょう。
戦略とは目標実現に向けたシナリオであり、良い戦略を持つことで目標実現がぐっと近づきます。
★ 『戦略的思考トレーニング』 の要約ポイント★
・戦略とは目標実現に向けたシナリオ
・戦略はアウトサイド・インで考える
・戦略の実行には人との関係性が重要
この記事では 『戦略的思考トレーニング』 の要約を紹介します。
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目次
要約①:戦略とは目標実現に向けたシナリオ
戦略とは、目標実現に向けたシナリオのことです。戦略、作戦、戦術など、似たような言葉がありますが、次のように使い分けています。
戦略:目標実現に向けたシナリオ
作戦:シナリオのなかの各プロジェクト
戦術:各プロジェクトが成功するための戦い方
つまり、戦略は作戦や戦術よりも上位の階層にあり、作戦や戦術は戦略と一貫性がなければなりません。
目的・目標
⇓
戦略
⇓
作戦
⇓
戦術
そして、この目的を頂点にした階層はカスケードダウンします。全社戦略の各戦術が、部門ごとの目的・目標になるのです。
各戦略のなかで目的⇒戦略⇒作戦⇒戦術の一貫性が取れているかだけでなく、全社戦略の戦術が部門の目的・目標につながっているかも確認する必要があります。
現場に近づくほど、目の前の問題を解決することに注意が向かいがちです。そうすると、戦略的思考よりも問題解決思考になりやすくなります。
戦略的思考 :入口は目標、出口は目標の実現
問題解決思考:入口は問題、出口は問題解決
戦略的思考は目標から出発しますが、問題解決思考は問題から始まります。戦略的思考のゴールは目標の実現、問題解決思考のゴールは問題解決です。
短期的な目線では問題解決思考も必要ですが、問題解決ばかりでは現在の延長線上の進歩しかなく、時代の変化についていけません。まずは、戦略的な思考や行動に費やす時間をつくりだしましょう。
要約②:戦略はアウトサイド・インで考える
戦略的思考のポイントは、アウトサイド・イン(外から内)で考えることです。
アウトサイド・イン:どんな目標を実現したいか、市場や競合を踏まえて足りないものは何か
インサイド・アウト:今ある商品をどう売るか、何をつくるか、今あるものは何か
今あるものから始めると、既存のリソースで達成できる目標、今見えている目標しか掲げなくなります。アウトサイド・インから始めれば、現状の制約を外して本来たどり着きたい状態から出発することができるでしょう。
まずは狙う市場を定めて何を求めているか考えたうえで、自分の強みをどう生かすかを考えます。
アウトサイド・インで考えた結果、実現できるか不安になるような高い目標になるかもしれません。そのような目標をムーンショットといいます。ムーンショットの目標を設定することにより、「じゃあどうする?」という考える余白がうまれ、これが進化につながります。
戦わずして勝つのが良い戦略です。そのためには、目標だけ設定して「あとはがんばれ」ではなく、「これなら目標が実現できる」と感じられるようなロジックのある戦略を描きましょう。
「戦わずして、勝つ」を実現することが、いい戦略の絶対条件です。それをわかりやすく言い換えたものが、「成果が現場の努力に依存しすぎない」という視点です。
戦わずして勝つにはいろいろな方法がありますが、本書のなかから2つ紹介します。
・ルールメイカー、ルールブレイカーになる
・No.1になる
ルールをつくる、ルールを壊して新しいルールをつくる存在は強いです。たとえば、ライフネット生命は、今までタブーとされていた保険料の構造を公開することで新しいルールをつくりました。
「No.1になるのは大変…」と思いがちですが、柔軟な発想があればNo.1はいくらでもつくれます。
本の帯に書いてある、子どもに人気のちゃんこ屋さんは、子ども用のおもちゃを2個あげることで子どもにとってはNo.1を獲得しました。
品質や価格だけではない、何かの特徴を際立たせればNo.1をつくることができます。
要約③:戦略の実行には人との関係性が重要
どんなに良い戦略をつくっても、実行されなければ意味がありません。実行には、人を動かすことが重要です。
人は価値や意味を感じるから動きます。目指すべきは「すごいんだけど、親しみやすい」存在です。
「すごさ」で戦略を立案し、検証しつつも、「親しみやすさ」で一緒に考え、実行するスタンスが求められているのです。
実行力を高めるには、まず関係性から始めます。関係者の顔が浮かび、それぞれの期待やスタンスを理解し、納得が得られるまでの道のりを実行するのです。
戦略に対する心理的抵抗には次のようなものがあります。
・能力的側面からの抵抗
「そんなことできるわけない」、「うちには無理だ」
・政治的・経済的側面からの抵抗
地位や立場、経済的に不利益が出る
・慣習的側面からの抵抗
「これまでやったことがない」、「うちらしくない」
能力的側面からの抵抗には、まずベビーステップ(小さな一歩)からはじめる、必要なリソースを全部そろえてできない理由をなくすなどの対策が考えられます。
政治的・経済的側面からの抵抗には、できるだけ影響が及ばないように環境を整えるか、難しい場合はせめて心理的に配慮します。
慣習的側面からの抵抗には、まず危機を認識してもらうことが重要です。他社との協業などで外の考え方を入れる、慣習を生み出した人から変革を唱えてもらうなどの対策があります。
どんな抵抗があるかを知っておくことは、戦略を実行するための人との関係づくりに役立ちます。
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『戦略的思考トレーニング』 の次に読むなら?おすすめの本3選
『戦略的思考トレーニング』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『良い戦略、悪い戦略』
良い戦略とは狙いを定めてリソースを集中投下し、一貫性のある行動が取れるものであり、焦点がぼやけていたりビジョンだけで終わっていたりするのは悪い戦略です。
自分が立てた戦略の良し悪しを考える、戦略を実行した後にどう振り返るか等がわかります。
参考記事:『良い戦略、悪い戦略』の要約まとめ:「何をしないか」を決めて一点集中
②『エフォートレス思考』
エフォートレス(effortless)とは、”努力を必要としないで”という意味です。
最小の効果で最大の成果を得る、レバレッジポイントに楽しく集中するヒントがわかります。
参考記事:『エフォートレス思考』の要約:いちばん大事なことをいちばん簡単にやるには?
③『人を動かす』
『人を動かす』はデール・カーネギーの古典的名著です。
人の信頼を獲得する、心を動かすために知っておくべき原則がまとまっています。
戦略を立てても実行できなければ意味がありません。人の巻き込み方を知るのは重要です。
参考記事:『人を動かす』の要約まとめ:相手の自己重要感を満たすことを習慣にしよう
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