『エックハルト・トールの「子育て」の魔法』の要約まとめ:子どもは最高の先生

『エックハルト・トールの「子育て」の魔法』の要約まとめ:子どもは最高の先生

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『エックハルト・トールの「子育て」の魔法』は、子育てを通して親が成長するためのアドバイスがわかる本。

著者はファミリーセラピストのスーザン・スティフェルマンさんで、スピリチュアル界で有名なエックハルト・トールさんが監修しています。

あまりスピリチュアルにくわしくない私でも、読みやすくて学びがありました。

スピリチュアル要素が強めのところはちょっと飛ばしたけど…

子どもをどう変えるか?ではなく、親がどう変わるか?にフォーカスします。

★ 『エックハルト・トールの「子育て」の魔法』 の要約ポイント★

 

・子どもは最高の先生

 

・子どもが失望するのを恐れず、ただ寄り添う

 

・子どもと親は別人格であり、別の人生を歩んでいる

子どもにはなるべくNOと言いたくない、自由にさせたいと考える親には刺さる内容です!

この記事では 『エックハルト・トールの「子育て」の魔法』 の要約を紹介します。

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要約①:子どもは最高の先生

 

育児の問題に直面すると子どもをどう変えるか?に意識が向かいますが、親が成長する機会とも捉えられます。

解決していない自分の問題に向き合うきっかけを子どもが与えてくれていると思えば、子どもは親にとって最高の先生です。

子供は私たちに、頭と心の隅っこで暗くほこりをかぶっている部分に向き合う機会を与えてくれます。私たちが古い枠組みから自由になれると知るきっかけをつくり、より豊かで充実した人生を送れるようにしてくれるのです。

 

たとえば、次のようなエピソードが紹介されていました。

母親から娘への依頼は、洗面所を使ったら元に戻す、娘自身の部屋を片付ける等のちょっとしたことです。娘が言うことを聞かないと、母親はイライラして腹が立ってしまいます。

母親自身の幼いころを振り返ると、この母親はほしいものをねだると叱られた記憶があり、娘が言うことを聞かない=自分の頼み事が大切にされていないという怒りを感じているのです。

母親自身の問題に向き合うことで、娘への向き合い方が変わっていきます。

 

子どもの行動や性格にイライラするのは、もしかしたら自分の過去のわだかまりを投影しているのかもしれません。

次のような質問で確かめてみましょう。

・子どもがあなたをイライラさせる行動をするとき、あなたは誰か/何か思い出しますか?

 

・子どもにその特徴があるとわかって、何を悲しいと感じますか?

 

・ありのままの子どもと向き合うために、あなたはどんな才能を引き出す必要がありますか?

親が問題を棚上げして子どもを変えようとしている間は、子どもも全力で抵抗します。相手を理解しようとする信頼の貯金が貯まっていれば、相手を喜ばせたいから協力するという関係ができるでしょう。

要約②:子どもが失望するのを恐れず、ただ寄り添う

 

親に求められるのは、自信を持って冷静に監督する船長のような役割です。

駆け引きする弁護士や言いなりにする独裁者であってはいけません。

 

船長は、船が危険なときには毅然とNOを出すことも必要です。子どもの自由にさせたい、と考えるのは間違いではないですが、必要なときはNOを言います。

私は子供の意思を尊重した子育てをしている人たちに感心します。そういうふうに育てられてこそ、子供は思うがままに発言でき、自分の感覚と直観を信じられるようになるからです。それでも私たちは、子供に枠組みを与えなければなりませんし、制限を設けることをためらってはいけません。

子どもの要求にすべて応えるのが親の責任ではないし、子どもの人生の中で必ず思い通りにいかないことは起きます。親ができることは、子どもがつらいとき、子ども自身につらいことを乗り越える力があると信じてそばにいることです。

子供がつらい経験をしないように守ってやれないのだとしたら、子供が悲しみや失望を感じているときにぴったりと寄り添い、支えてやるのが一番なのです。

 

つらい経験を乗り越えて受け入れるには、失望を避けては通れません。

<思い通りいかないときの心理プロセス>

 拒絶、怒り、交渉⇒失望⇒受容

子どもに悲しい思いをさせたくないからといって失望しないように親が立ち回っていたら、子どもはいつまでも受容を学べないでしょう。

子どもの要求に応えらないときは、失望感を認める声かけをします。がっかりした気持ち、残念な気持ちを代弁してそばにいることで、受容までのプロセスを助けます。

要約③:子どもと親は別人格であり、別の人生を歩んでいる

 

子どもと親は別人格であり、親子であっても相手への思いやりが重要です。子どもは自分の分身のように感じてしまいがちですが、理解できない部分があって当たり前だと肝に銘じましょう。

私は相手への思いやりに欠かせないものに気づきます。つまり、相手の反応が理解できないものであっても、あなたにあなたなりの歴史と真実があるように、相手にも相手なりの歴史と真実があると理解することが大切なのです。

子どもがどんな経験からどう感じるかは子どもの自由です。

 

親が伝えたいことを子どもに伝えるには、まず身をもって示しましょう。

親が子どもに伝えたい大切なことは言葉だけでは伝わらないものばかりです(思いやり、責任感、誠実さ、諦めない姿勢、感謝を示すなど)。

「もっと思いやりを持ちなさい」と言われて、「はい、わかりました」と次の日から思いやりのある子になるでしょうか?

 

思いやりを持つとはどういうことか?を親がさまざまなシーンで具体的な行動として示すから、子どもは思いやりを持つとはどういうことか?を理解できるのです。

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『エックハルト・トールの「子育て」の魔法』 の次に読むなら?

 

『エックハルト・トールの「子育て」の魔法』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『無意識のすごい見える化』

 

意識には顕在意識と潜在意識があり、潜在意識で望んでいることが現実化すると言われています。

心の奥でどんなことを望んでいるかが現実に影響を与えるのです。

 

潜在意識の奥にある意識の器=メタ無意識のパターンは子どものころの記憶に影響を受けており、その記憶に向き合うことで、自分をいつの間にか縛っている思考パターンを書き換えることができます。

参考記事:『無意識のすごい見える化』の要約まとめ:他者基準から自由になる

②『しあわせ育児の脳科学』

 

全脳育児では脳のさまざまな部分を統合することで協調して機能できるようにします。

子どものころから感情コントロール能力を身につけられるような働きかけが重要です。

参考記事:『しあわせ育児の脳科学』の要約まとめ:全脳育児で子どもがしあわせに生きる力を伸ばす

③『私たちは子どもに何ができるのか』

非認知能力を身につけるためにはどうすればよいか?をさまざまな研究や支援の取り組みから解説した本です。

非認知能力:認知能力の土台となる心の能力

 

粘り強く取り組む力(グリット)、内発的に取り組む意欲、

困難なことに遭遇したときの回復力(レジリエンス)などを含む。

参考記事:『私たちは子どもに何ができるのか』の要約まとめ:非認知能力は環境の産物である

 

★今回紹介した本★

 

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