『なぜ人と組織は変われないのか』の要約:免疫マップで自己改革をする方法

『なぜ人と組織は変われないのか』の要約:免疫マップで自己改革をする方法

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『なぜ人と組織は変われないのか』は、免疫マップで自己変革を起こす方法がわかる本。

自分の価値観、物事の見方を客観視し、何が変化を阻害しているのかを明らかにします。

 

自分や組織の行動を変えたい人が、

変われない真の原因を突き止めるためにとても役立つ本です。

★『なぜ人と組織は変われないのか』の要約ポイント★

 

・知性発達には3つの段階がある

 

・免疫マップで自分を変える方法

何度も挑戦しているのに継続できない、改善できない行動がある人は、

ぜひ免疫マップを作って自分の固定観念を探ってみましょう。

この記事では『なぜ人と組織は変われないのか』の要約を紹介します。

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要約①:知性発達には3つの段階がある

 

知性は年齢を重ねるにつれて向上し、大人の知性の発達には3つの段階があります。

①環境順応型:周囲の環境に順応する

 

②自己主導型:自分なりの価値観を持つ

 

③自己変容型:自分の価値観を客観視できる

①環境順応型とは、周囲の環境に順応し、周りの価値観を自分の価値観としている状態です。

自分の判断基準が確立していないので、空気を読んで行動している指示待ち人間といえます。

 

②自己主導型では、受け取ったことを鵜呑みにせず、自分なりのフィルターを通して判断します。

 

このフィルターはその人が確立したものの見方や判断基準であり、

うまく機能することもあれば、歪んだ見方をしてしまうこともあるでしょう。

 

環境順応型は従来の多くの従業員、自己主導型は従来のリーダー像の典型的な知性レベルでしたが、変化の激しい時代には自己変容型のリーダーが求められます。

 

自己変容型のリーダーは、自分のフィルター自体を距離を置いて眺めることができ、

違うものの見方を受け容れる用意がある人です。

 

状況に応じて複数の視点を使い分けたり、矛盾を受け入れて高いレベルで統合するような思考ができます。

自分の価値観を持ちつつ、それを柔軟にアップデートし続けられる人が自己変容型の知性を持つ人であり、価値観のアップデートのために免疫マップが有効です。

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要約②:免疫マップで自分を変える方法

免疫とは、体の自己防衛システムです。

 

免疫は脅威から身を守るために必要なものではありますが、変化を起こすときに生じる不安が過剰に自己防衛システムを発動させると変化が妨げられます。

 

どんな自己防衛システムを持っているのかを免疫マップで可視化することで、

無意識に変化を避けている自分に気づけます。

 

免疫マップ1

免疫マップには4つの要素があります。

①改善目標:変えたいこと

 

②阻害行動:変化を阻害する行動(具体的に)

 

③裏の目標:阻害行動をする目的

 

④強力な固定観念:裏の目標を生み出している考え

まず、①の改善目標は本能レベルで望んでいること、これが改善できたら人生が大きく変わることを選びます。

one big thing(1つの大きなこと)です!

 

変化を起こすには不安を乗り越えなければならず、そのためには内発的動機づけが必要です。

このままだと大きな損失であるという危機感、理想と現実の大きなギャップを感じることで、改善する大きなモチベーションが得られます。

 

①と③は相反する目標になることが多いですが、それは①が建前で③が本音ということではありません。

①も③も本心から思っていることであり、人は矛盾する目的を抱えているものです。

 

①でアクセルを踏みながら、同時に③のブレーキを踏んでいる。

その状況をまず認識するのが免疫マップをつくる目的です。

 

③の裏の目標は、表層的な目標を書いただけでは意味がありません。

不安ボックスを書くことで、裏の目標を深掘りできます。

 

不安ボックス:②の阻害行動をしなかったときの感情を言語化

 

①②が共通している場合でも、③と④は人によって異なります。

 

③と④を書き出すには、本人が感情の裏にある固定観念まで引っ張り出してくる必要があり、

人によってはかなり不快な、直視したくない作業になるでしょう。

 

免疫マップの具体例を紹介します。

免疫マップ3

自分の意見をはっきりと伝えられるようになりたい人の例です。

 

③は”上司に気に入られたい、優秀であると見られたい”という人もいれば、

”発言することで仕事を振られたくない、注目を集めたくない”という人もいるでしょう。

決めつけずに自分の価値観を直視するのが重要です。

 

免疫マップで問題を正しく理解・定義できたら、数か月間かけて行動と思考を変化させていきます。

 

阻害行動を観察して③と④が実際に働く様子を知る、固定観念に反する行動を取ってみることで、③や④を手放しても安心であると信じられるかを確認します。

 

また、今まで意識せずに取っていた行動に意識を向けて変えることで、行動パターンの選択肢が増え、自分で自分をコントロールする達成感や自信も得られるでしょう。

 

1人で振り返って改善するのは難しいので、1on1などでサポートしてくれる仲間がいると良いです。

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『なぜ人と組織は変われないのか』の次に読むなら?

 

『なぜ人と組織は変われないのか』とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『セルフトークマネジメント入門』

 

セルフトークとは感情や行動を支配するひとり言のこと。

怒りに支配されているときは、ネガティブなセルフトークが頭にかけめぐっていませんか?

 

ネガティブなセルフトークを断ち切って、ポジティブに置き換える方法がわかります。

参考記事:セルフトークとは何か&活用方法がわかる!『セルフトークマネジメント入門』の要約まとめ

②『リーダーのための行動分析学入門』

 

行動分析学に興味がある人は『リーダーのための行動分析学入門』がおすすめ。

個人の資質や性格に原因を求めず、行動に注目して成果につながる行動変容を促します。

参考記事:『リーダーのための行動分析学入門』の要約:性格ではなく行動に着目する

③『自分の頭で考えて動く部下の育て方』

 

上司1年目の人に向けて自分で考えて動く部下の育成術がわかる本です。

 

人を動かしたいときは、自分の指導方法を見直してみましょう。

どうやって仕事を教えればいいか悩める人に最適です。

参考記事:『自分の頭で考えて動く部下の育て方』の要約:教えすぎると考えない【上司1年目の教科書】

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まとめ:免疫マップをつくって自分を変えよう!

・知性には3つの発達段階がある(環境順応型/自己主導型/自己変容型)

 

・自己変革できる人は自分のフィルター自体を距離を置いて客観視できる

 

・自己防衛システムを免疫マップで可視化する

 

・免疫マップの4つの要素:

 改善目標/阻害行動/裏の目標/強力な固定観念

 

・改善目標と裏の目標はどちらも本心であり、人は矛盾する動機を抱えている

 

・裏の目標と固定観念に目を向け、相反する行動を取ってみる

通常の改善は阻害行動をやめるようにしよう!という対症療法的な変化であり、長続きしません。

 

根本から行動を変えるには、

裏の目標や固定観念を明らかにして少しずつ変えていく必要があります。

絶対に変えたいことを1つ選んで、免疫マップをつくってみよう!

 

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