『四つの約束』は、古代メキシコに伝わるトルテックと呼ばれる人々の教えがわかる本。
あらゆる人はお互いの鏡であり、その鏡は煙に覆われています。煙とは、子どものころから刷り込まれる社会通念のこと。いつのまにか合意させられた価値観を打ち破り、自分で自分の人生を選択するために、四つの約束を守ることが重要です。
★ 『四つの約束』 の要約ポイント★
・社会通念で自分を責めるのをやめる
・四つの約束
-正しい言葉を使うこと
-何事も個人的に受け取らないこと
-思い込みをしないこと
-常にベストを尽くすこと
この記事では 『四つの約束』 の要約を紹介します。
目次
要約①:社会通念で自分を責めるのをやめる
人は生まれたときから、地球の夢=社会の規則や信念、文化を刷り込まれています。
たとえば親や教師から、「こういうときはこうふるまうべき」と指導され、それに従うことが正しいとされます。言うとおりに振る舞えたら褒美が、振る舞えなければ罰が与えられて信念が強化されるでしょう。
みんなから受け入れられようとすることは、自分自身を受け入れられていない、自己否定につながります。
そして、ある時点から、親や教師がいなくても、自分で自分を飼いならすようになるのです。
刷り込まれた信念システムは法の書となり、自分の心の中の裁判官が自分で自分を裁きます。
あなたの人生の中で、あなたほど、あなたをいじめたものはいない。あなたが自分をいじめる程度に、それにちょうど見合うだけ、あなたは人が自分をいじめることを許す。
この信念システムは自分で選んだものではありません。いつの間にか合意させられていたものです。
この合意を打ち破るためには、四つの約束が役に立ちます。
要約②:四つの約束
四つの約束は次のとおりです。
正しい言葉を使うこと
何事も個人的に受け取らないこと
思い込みをしないこと
常にベストを尽くすこと
1つずつ紹介します。
正しい言葉を使うこと
”正しい”とは、”罪のない”という意味です。罪とは自分に対して背くような行いのすべてを指し、それに基づいて裁いたり非難したりします。
罪のない言葉を使うとは、自分に背かない言葉を使うということです。
言葉は創造する力を持ち、使い方次第で自由にもなれますが、自分を縛ることにも使えます。自分がどんな言葉を使うかで、世界の捉え方が変わるでしょう。
人間の心は、豊かな土壌のようなもので、そこにいつも種が植え付けられている。種とは、意見、観念、概念などである。あなたは、土壌に種、すなわち思考を受け付ける。するとそれは、育ち始める。言葉は、種であり、人間の心は、それはそれは豊かな土壌である。問題は、心は恐怖という種にとっても豊かな土壌であるということだ。全ての人間の心は、豊かな土壌であるが、恐怖という種にあった土壌を耕しておけば、恐怖を育ててしまう。大事なのは、愛という種にあった土壌を耕すことである。
日頃から自分の心にどんな種を植えつけているでしょうか。自分の使う言葉をよく点検してみましょう。自分に対してどう感じているのか、どのくらい愛を感じて生きているのかが、自分の使う言葉に表れます。
言葉を正しく使うこと。言葉を、愛を分かち合うことに使うこと。白い魔術を、まず自分から、自分に対して使い始めること。どのくらい素晴らしい人間であるか、自分に言いなさい。どのくらい自分を愛しているか、自分に言いなさい。あなたを苦しめる小さな合意から、自分を解き放つことである。
何事も個人的に受け取らないこと
2つ目の約束は、何事も個人的に受け取らないことです。
自分と相手の見ている世界は違うので、相手の意見は相手の世界に根差した意見でしかありません。だから、それがまぎれもない真実であるかのように受け取らないことです。
他の人がどうあろうと、それはあなたのせいではない。それは他の人たち自身のせいである。全ての人は、それぞれの夢の中に、その心の中に生きている。私たち一人ひとりの住む世界は、全く違うのである。
個人的に受け取ると、送られた毒をもらうことになります。相手の世界で作り出した毒は相手の責任で処理してもらいましょう。
あなたが何を考え、何を感じても、私は、それがあなたの問題であって、私の問題ではないことを知っている。それは、あなたの世界に対する見方なのである。そこに私に関するものはなにもない。そこであなたが関わっているのは、あなたであって、私ではない。
思い込みをしないこと
人間関係のほとんどの問題は、思いこみから始まります。
「わたしのことを嫌いに違いない」、「あの人は何もわかっていない」等、相手の気持ちを決めつけるのがトラブルの元です。
思い込みを本当と信じて、何でもないことから大騒ぎのドラマを作り出します。誰もが、思い込みからドラマを作り出す天才です。
私たちは、誰もが自分と同じように人生を見ていると思いこむ。私たちは、他の人も自分と同じように感じ、自分と同じように人を裁き、自分と同じように人を虐待している、と思いこむ。そのため私たちは、他の人の前で自分自身になれないのである。
思い込みから自由になるには、質問する・確認する・頼むことです。
相手がどう思っているか、相手に質問して確認しましょう。自分の望みがあるなら、率直に頼みましょう。
それだけで思いこみを減らすことができます。
常にベストを尽くすこと
最後の約束は常にベストを尽くすことです。これまでの3つの約束について、いつも完璧にできなくても構わないからベストを尽くすと約束します。
常にベストを尽くしていれば、あなたは行動する。ベストを尽くすということは、行動することであり、それはあなたが行動を愛しているからであって、報償を求めているからではない。
ベストを尽くしていれば、自分の心の裁判官に裁かれることはありません。自分にできることはやったと思えれば、ありのままでいることができます。
あなたがベストを尽くすのは、ベストを尽くすことがあなたをとても幸福にするからである。ベストを尽くすこと自体が楽しい時、あなたは、その行動を楽しんでいる。
四つの約束は1度できたら終わりというものではなく、守り続けるものです。信念システムに囚われていて自由でない自分に気づき続け、ベストを尽くす。気づかなければ変化させられるものはありません。
『四つの約束』 の次に読むなら?おすすめの本3選
『四つの約束』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『Chatter(チャッター)』
Chatter(チャッター)とは”ぺちゃくちゃしゃべる”という意味です。
頭の中で自分に向けられる声は、内なるコーチになるときもあれば、内なる批判者になるときもあります。
感情に支配されているときは頭の中の声が内なる批判者になっているのではないでしょうか。
内なる声と距離を取って、自分を客観的に見つめてみましょう。
参考記事:『Chatter(チャッター)』の要約まとめ:頭の中のひとりごとを味方にするには?
②『プロカウンセラーが教える他人の言葉をスルーする技術』
他人の言葉を過大評価せずに自分の言葉を取り戻す大切さがわかる本。
言葉は大切、人の話はきちんと聞かなければならない、と言われますが、それは表のルール。暗黙のルールとしては、みな他人の言葉を適度にスルーして生きています。
他人の言葉と上手に線を引いて、感情に振り回されない方法がわかります。
参考記事:『プロカウンセラーが教える他人の言葉をスルーする技術』の要約まとめ
③『本当の勇気は「弱さ」を認めること』
傷つきやすさ、脆さ、脆弱性は避けるものではなく向き合うもの。向き合わずにフタをしていては、弱さがバレるのを恐れて生きることになります。
自分の弱さを認め、それでも挑戦することを選んだ人は、自分の目的に向かって進み、充実した人生を味わうことができるでしょう。
参考記事:『本当の勇気は「弱さ」を認めること』の要約まとめ:ヴァルネラビリティとは?
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