『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』は、科学的に裏付けされた運がいい人の行動パターンがわかる本。
著者は脳科学者の中野信子さんです。
あらゆることはランダムに起きており、脳が運がいい/悪いと捉えているだけです。運をつかんで不運を避ける行動パターンを日常に取り入れるだけで、脳に「自分は運がいい」と思い込ませましょう。
★ 『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』 の要約ポイント★
・運がいいとはどういうことか?
・運のいい人は世界の中心に自分をすえる
・運のいい人は他人と共に生きることをめざす
この記事では 『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』 の要約を紹介します。
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目次
要約①:運がいいとはどういうことか?
生物の進化のような長い時間軸で見れば、環境に適応したものが生き残る適者生存です。しかし、人の一生や1つの個体で見れば、運がいいものが生き残る運者生存になります。
たとえば、マンボウは3億個の卵を産卵し、そのうち大人になるのは2個くらいだそうです。その2個が一番環境に適していたというよりは、たまたまラッキーだったというほうが正しいでしょう。
実際には、良いことも悪いこともランダムに起こっています。そのなかから脳が何を知覚するか・どう捉えるかで、運がいい/悪いが決まります。運のいい/悪いは主観的なものです。
いつもと違う道を通ったとして、いつもの道で苦手な人に会うのを免れたとしても、その事実を認識することはありません。同様に、いつもの道に100万円が落ちていたとしても、落ちていたことを認識していなければ運が悪かったと悔しがることもないのです。
平等に運は降り注いでおり、それをどう捉えるかで運がいいかどうかは決まります。
要約②:運のいい人は世界の中心に自分をすえる
運のいい人は自分を大切に扱います。自分を大切に扱うとは、たとえば靴下に穴があいていたら靴を脱ぐ予定がなくても履き替える、壊れたものをそのまま使わない等です。
自分を大切に扱う人は周りからも大切に扱われるので、運がよいことに遭遇しやすくなります。人間関係にも割れ窓理論が当てはまる、と著者は言います。
割れ窓理論
割れた窓を放置すると誰も気にかけていないという象徴になり、治安が悪化する。
すでに秩序が乱れていると、少しくらい乱しても抵抗がなくなる。
自分を大切にしている人を粗末に扱うのは抵抗があります。しかし、自分で自分を粗末に扱っている人には、こちらも同じように粗末に扱ってもいいような気がしてくる。(中略)つまり、他の人から大切に扱われるようにするには、そして周囲の人と良好な人間関係を築くためには、まずは自分で自分を大切にする必要があるのです。
自分で自分を大切にするには、自分を好きになれるように心を配ります。
もし「ダメだな、私」と思うことがあっても、「〇〇ちゃん、好きだよ」と自分に話しかけます。精神科医が治療に用いている方法だそうです。たとえ自分に落ち度があったとしても、そんな自分も含めてありのままの自分を好きでいられるようにしましょう。
さらに、運のいい人は自分なりの「しあわせのものさし」を持っています。自分なりの「しあわせのものさし」とは、他人の評価や常識と違っても自分はこれがいい・自分はこうしたいと思える価値観です。
運のいい人は、自分が心地よい状態を知り、それを積極的に作り出そうとします。自分が常に心地よい状態でいれば他人が気にならなくなり、あるがままの自分を受け入れることができます。それは自己一致した状態です。自己一致した人は一緒にいる人も心地よくさせます。
まじめ・人を疑うことを知らない・人の話を素直に聞ける・責任感が強い人は、ブラック企業が好んで採用する人物像なのだとか。他人や社会のルールを自分より上に置かない、ある意味いい加減に生きるほうが自分を大切にする運のいい生き方です。
要約③:運のいい人は他人と共に生きることをめざす
運のいい人は他者を思いやることができます。なぜなら、他者を気にせずひとり勝ちするのは長期的には不利益になるからです。
ひとり勝ちできる=環境に適応できているということ。ただ、環境は変化するものであり、変化に耐えられなくなったときには他者の助けが必要です。
また、他者に親切にしたり助けたり等良いことをしたとき、良い気分になることがありますよね。人を助けることで社会的報酬を得ているのです。
「助けてあげる」ではなく、「助けさせてもらう」と捉えます。助けるのは相手に「お返ししなければ」という負担感も与えるもの。その負担感にも配慮できるのが運のいい人です。
研究によると、配慮範囲が広いほど運がいいと判明しました。
配慮範囲
・人間関係 :自分<家族<友人<知人<近所の人<社会
・思いを馳せる時間:現在→未来
自分だけでなく、家族や友人、さらには会ったことのない人や世界中の人まで配慮できる人、また、今だけでなく遠い未来まで思いを馳せて行動できる人が運がいいのです。
研究の結果、配慮範囲の狭い人はある程度までは効率良く成果を上げられるものの、目先のことに囚われて協力的な人間関係を築けないため、総合的に見てみると、幸福感の得られない、損失が多い人生になる、というのです。逆に、配慮範囲の広い利他的な思考を持つ人は、良い人間関係を持続的に築けるため、自分の周囲に盤石なネットワークをつくることができ、それが運の良さにつながるといいます。
運のいい人は、根拠も実績もなくても「自分は運がいい」と思いこんでいます。運がいいと思っている人は何かうまくいかなくても努力する余地がありますが、運が悪いと思っている人は「運が悪いからだ」で済ましてしまいがち。
運がいいかどうかは主観であり、運がいいと思いこんで自分を大切にすれば、今からでも運のいい人になれるのです。
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『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』 の次に読むなら?
『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『運気を磨く』
『運気を磨く』の著者、田坂広志さんは工学博士であり、幸運を引き寄せる法則がとても論理的にsつ名されています。
究極のポジティブな人生観、絶対肯定の思想はとても感銘を受けました。
参考記事:『運気を磨く』の要約まとめ:人生のすべてを絶対肯定する
②『運の方程式』
幸運に出会う確率を高める科学的な人生攻略法がわかる本。
幸運の方程式は次のとおりです。
幸運=(行動×多様+察知)×回復
多様な行動をたくさん実行して世界を探索し、攻略のヒントをキャッチし、失敗から学んですぐ回復する。それが幸運をつかむコツです。
参考記事:『運の方程式』の要約まとめ:幸運をつかむ科学的な攻略法とは?
③『その幸運は偶然ではないんです』
キャリア理論で有名なクランボルツ博士の、プランド・ハップンスタンス理論(計画された偶発性理論)がわかる本。
キャリアの緻密な計画を立てるよりも幸運の確率を上げる行動を取ろう!とすすめています。
想定外の出来事=自分のコントロール外にあることを心配したり把握したりしようとするよりも、自分にコントロールできることに集中するほうが幸運の確率は上がります。
<自分でコントロールできること>
・自分の行動
・経験に対する自分の反応
想定外の出来事が起きたとき、それをどう捉えるか・どう行動するかは自分でコントロール可能です。
参考記事:『その幸運は偶然ではないんです』の要約まとめ:クランボルツのプランド・ハップンスタンス理論
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