『否定しない習慣』は、否定しないマインドと否定しない技術で良好な人間関係を築ける本。
人間関係でもっとも重要なのは否定しないことです。この本で言われている否定とは、考えや行動を認めない、話を聞かない、真剣に向き合わない等も含みます。
否定すると人間関係を壊すかもしれないことは重々わかっているのに、ときに無自覚に・相手のためと正当化して否定してしまいます。
著者はエグゼクティブ・コーチの林健太郎さんなので、コーチングを学んでいる人にもおすすめです。
★ 『否定しない習慣』 の要約ポイント★
・否定しないマインド
「事実だから否定してもいい」という思考はしない
「自分は正しい」という思考はしない
「過剰な期待」はしない
・否定しない技術
能動的に黙る
承認する(同意できないときも)
「かもしれない」をつけて考える
この記事では 『否定しない習慣』 の要約を紹介します。
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目次
要約①:否定しないマインド
否定しないマインドは3つあります。
<否定しないマインド>
・「事実だから否定してもいい」という思考はしない
・「自分は正しい」という思考はしない
・「過剰な期待」はしない
1つずつ紹介します。
「事実だから否定してもいい」という思考はしない
無自覚に否定してしまう人は、「事実を伝えているだけ」という感覚かもしれません。しかし、事実は正論なだけに相手を追い詰めてしまう危険性があります。
「事実だから否定してもいい」と否定すれば、人間関係が悪くなっていくだけでしょう。事実かどうかよりも、相手がどう感じているのか?を意識しましょう。
ムッとしている、うつむいている等の様子があれば、相手を傷つけてしまったかもしれません。無自覚に否定している場合は、否定した自分に気づくことが重要です。
事実かどうか、正しいかどうか、自分が否定するつもりがあったかどうかは関係ありません。相手が否定されたと感じたかどうかを察知できるように観察しましょう。
「自分は正しい」という思考はしない
大人になって抱える問題には唯一絶対の答えがないことがほとんどです。つまり、意見が違ったらどちらの意見にも一理あるはず。意見の違いは否定ではなく、多様性です。
意見が違ったときは目的を共有します。子どもの教育方針で意見が食い違ったとしても、子どもが幸せに生きられるような教育をしたい、という点では共有できるはずです。
「自分は正しい」という思いが強ければ強いほど、「相手が間違っている」という気持ちも強くなるでしょう。
いつも「自分が間違っているかもしれない」という可能性を考えておくことで、自分の思いこみを外して安易に相手を否定しなくなります。
「過剰な期待」はしない
期待が裏切られたと感じたとき、否定しない魔法の言葉があります。それは「その人なりに精一杯やっている」です。
自分が勝手に期待しているだけなので、期待にそぐわない結果ももちろん起こり得ます。期待に達しなかったからと言って否定を正当化しても、相手のパフォーマンスを落として人間関係を悪化させるだけです。
相手もわざと期待を裏切っているわけではないですよね。精いっぱいやったことは承認できるはずです。
もし、「できて当たり前」、「わたしならできるのに」などの上から目線が浮かんだら、相手ではなく自分の行動にフォーカスしましょう。相手が悪いではなく、自分の伝え方や関わり方に改善の余地があるかもしれません。
相手を否定したくなったら、自分にできること、自分に足りなかったことを考えます。
要約②:否定しない技術
否定しない技術のなかから、特に印象に残ったものをまとめました。
<否定しない技術>
・能動的に黙る
・承認する(同意できないときも)
・「かもしれない」をつけて考える
1つずつ紹介します。
能動的に黙る
脊髄反射で会話するのは否定を生み出す原因になります。否定したい欲求が生まれたとき、よく考えもせずに口に出てしまうかもしれません。
能動的に黙ることで今言おうと思ったことが否定ではないだろうか考えることができ、欲求と行動を分けるゆとりが生まれます。
目安は相手が話し終わってから2カウントは黙る。その間に、自分の欲求を見つめて口に出すべかどうかを見つめましょう。
承認する(同意できないときも)
否定しない、というのは、すべての意見を採用することではありません。間違っているものは否定しますが、最初から否定せずにまずは承認して受け止めます。
承認の4つのタイプ
・存在承認 :今日は時間を取ってくれたね、(作業を止めて)どうしたの?
・行動承認 :うまくいったんだね、~したんだね
・プロセス承認:~と考えたんだね、~と感じているんだね
・見解の承認 :そういう考え方もありますね
承認は「ボールを受け取りましたよ」というサインであり、そのボールをどうするかは別の問題です。
同意できないときは、「それもあるね、他にもある?」と他の選択肢を提示させます。
著者いわく、一回冷蔵庫に入れるイメージだそうです。受け取っていったん保管しておきます。でも、入れたら必ず取り出しましょう。そうすれば「覚えていてくれた」と思うものです。
「かもしれない」をつけて考える
事実と認識を分け、自分の解釈が絶対でないことをいつも意識します。
(例)ケーキを食べたんですよ→それはよかったね
ケーキ=良いことがあったときに食べる、というのは聞き手の解釈です。
良かったかもしれないし、そうじゃないかもしれない。別の解釈の余地を残すために「かもしれない」をつけて考えるのはどうでしょうか。
(例)
・相手が悪い+かもしれない
・それは間違っている+かもしれない
・それは常識+かもしれない
・わたしが正しい+かもしれない など
そのほかにも、合いの手のフレーズや否定してしまう人のためのセルフコーチングの方法が載っています。
特にAudibleで聴くと、コーチングを受けているようなのでおすすめでした。
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『否定しない習慣』 の次に読むなら?
『否定しない習慣』 とあわせて読みたい本を紹介します。
①『できる上司は会話が9割』
『否定しない習慣』と同じ著者の本。部下を成長させて成果を出すためのコミュニケーションがわかります。
解決したい・アドバイスしたい気持ちをガマンして、教えないマネジメントを徹底します。
参考記事:『できる上司は会話が9割』の要約まとめ:答えない勇気を持てば部下が動く
②『人を動かす』
デール・カーネギーの古典的名著として有名なのが『人を動かす』です。
人間関係の原則がわかります。
人を否定せず、自己重要感を持たせることの重要性が数々のエピソードで語られています。
参考記事:『人を動かす』の要約まとめ:相手の自己重要感を満たすことを習慣にしよう
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