2022年に読んでよかった本ベスト10のランキングを紹介します。
1年で300冊以上読んだ中から「これはぜひたくさんの人に読んでほしい!」と思った本を、完全に自分目線で選びました。
小説はあまり読まないので、実用書・ビジネス書のジャンルから紹介します。
目次
2022年に読んで良かったおすすめ本ランキング
2022年に読んで良かった本のタイトル一覧は次のとおりです。
①限りある時間の使い方
②差別はたいてい悪意のない人がする
③失敗の科学
④「人それぞれ」がさみしい
⑤幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない
⑥THINK AGAIN
⑦効果的な利他主義宣言
⑧insight
⑨幸福優位性7つの法則
⑩プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える
1つずつ紹介します。
おすすめ本①限りある時間の使い方
人生の短い時間にどう向き合うか考えさせられる本。時間に追われるのではなく、いまを味わうような生き方の良さがわかります。
時間術の本は、重要なことから片付けていく、効率よく多くのことをこなすという視点の本が多いです。しかし、時間は本当に自分の所有物なのか?、時間を換金できるリソースと考えることは本当に幸せなのか?という問いをガツンと突き付けられます。
人生はいつ終わるかもわからない、時間は神様からの贈り物と捉えれば、もっと時間に対して謙虚になって他人を時間をシェアする喜びを味わえるのではないでしょうか。
ただ時間があっても意味はない、誰かと豊かな時間を過ごすから時間には価値がある。
時間に追われて人生終わりたくない、と思える本でした。
要約記事:『限りある時間の使い方』の要約まとめ:人生は短いからこそ大事なことを選ぶ
おすすめ本②差別はたいてい悪意のない人がする
”悪意なき差別主義者”がどうして生まれるのか、そして差別的な感情とどう向き合えばいいかを考えられる本です。
自分の前提が絶対であると信じたうえで公平を語ると、誰かにとっては不公平な世界になるかもしれません。人はかんたんに差別してしまうからこそ、差別が潜んでいないか意識を向けるのが重要です。
強者/弱者のカテゴリー分けはとても恣意的であり、それぞれ自分に都合がよいように線引きしています。しかも、無自覚に。社会構造にすでに不平等が組み込まれている場合もあります。
いつでも誰でも、もちろんわたしも、差別をする可能性は十分にあると自覚して自分の世界の見方を点検する重要性に気づきます。
要約記事:『差別はたいてい悪意のない人がする』の要約まとめ:誰でも差別主義者になりうる
おすすめ本③失敗の科学
失敗との向き合い方・失敗から学習する組織になるために必要なことがわかります。
失敗は学習や進歩の機会であり、失敗を活かすためにはフィードバックのシステムと率直にミスを認められる心理的安全性が重要です。
心理的安全性:積極的に人間関係のリスクが取れること
つまり、「嫌われたらどうしよう」、「間違ってたら評価が下がるかも」などと心配せず、意見を言える職場は心理的安全性が高いと言えます。
失敗を恐れる人、責めてしまう人にはぜひおすすめの1冊。失敗を恐れて何もしないのは学習しないことを選択しているのも同然です。失敗を責めてしまう人は、自分だけでなく周りの学習の機会も潰しているかもしれません。
学習のループを早く回したいなら、心理的安全性の高い環境は必須です。
要約記事:『失敗の科学』の要約まとめ:失敗から学習する組織になるには?
おすすめ本④「人それぞれ」がさみしい
多様化した社会では、「人それぞれ」で対話が終わってしまうことが多いです。「人それぞれ」で線を引いてそこからは入ってこないで、という区分けを感じます。
「人それぞれ」のあふれた社会がどのようなもので、どんなデメリットがあるか、どうすればさみしさを払拭できるかのヒントが書かれています。
若者向けの入門書を扱う、ちくまプリマ―新書の本です。でも、量産型の薄~いビジネス書より、よっぽど読む価値がある!とおすすめできます。
「人それぞれ」で終わらせず、踏み込んだ対話や多様性を受け入れる重要性がわかります。
要約記事:『「人それぞれ」がさみしい』の要約まとめ:やさしいようで冷たい言葉
おすすめ本⑤幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない
心理療法ACTの入門書です。著者のラス・ハリスさんはACT関連の本をたくさん出されています。
ACT(Acceptance and Commitment Therapy)の基本原理:
思考と感情を受容し、価値につながった効果的な行動をする
この本の中での幸福とは、”豊かな、満ち足りた、意味ある人生”を送ること。そのための心の持ちようがわかります。
タイトルの”幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない”の意味は、「幸福になろうとしてネガティブな感情を追いだそうとするほど、幸福から遠ざかるよ」ということです。
思考と事実がくっついてしまっている状態に気づいて切り離すことができれば、ネガティブな思考に捉われ続ける状態から脱することができます。
自分の思考と感情のコントロールに使えるワークを試したところ、ネガティブな状態から立ち直るスピードが早くなったと感じました。レジリエンス(逆境からの回復力)がアップします。
要約記事:ラス・ハリス『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』の要約まとめ:心理療法ACT入門
おすすめ本⑥THINK AGAIN
思考柔軟性(メンタル・フレキシビリティ)の重要性がわかる本です。
思考柔軟性:既存の考えを新たな視点から見つめ直すこと
謙虚さを持って自分を疑うことで、思いこみから逃れられます。
アダム・グラントさんの本は「ハズレだな」と思ったことがないです。他には『ORIGINALS』や『GIVE&TAKE』があります。事例がおもしろくて引き込まれます(訳もいいのかも)。
日本でベストセラーになった橘玲さんの『バカと無知』と問題提起の内容は同じです。
でも、思い込みに陥らないようにどう気を付けたらいいか、どう学べば良いかという指針を示している点で『THINK AGAIN』のほうが未来志向でよりおすすめです。
要約記事:『Think Again』の要約まとめ:思考柔軟性(メンタル・フレキシビリティ)を上げるには?
おすすめ本⑦効果的な利他主義宣言
どうせ良いことをするなら、最大限効果が出る使い方をしたいですよね。
効果があるか/ないかではなく、最高の効果を引き出しているかを科学的に検証すれば、限られた時間や資金でも素晴らしいことができます。
慈善事業は、科学的にそれがリソースの最善の使い方なのかを検証するシビアな目線が欠けがちです。しかし、最善の行動を選ぶ(それ以外は捨てる)ことが、支援者にも支援の対象者にも誠実で、世界をよくする近道だとわかります。
自分がやらなければ誰もやらないこと=わたしがやる意味があること、という考え方が目からウロコでした。わたしよりうまくできる人がいるなら、その人に任せるのが最善なのかもしれません。
人を助けたいという思いで医者を志すイギリスのグレッグ・ルイスは、「わたしがならなくても誰かが医者になる、でも多額の寄付する医者はわたしがならなければ現れない」と考えました。
自分が行動を選ぶとき、どうすれば効果的かという考え方も学べます。
要約記事:『<効果的な利他主義>宣言』の要約まとめ:限られた資源の最高の使い方を考える
おすすめ本⑧insight
自己認識を高めることで、無意識の決めつけや他人への評価に気づくことができます。
自分で自分を知る内的自己認識と他人から見た自分を知る外的自己認識を高めるのがポイントです。
いかに自分のことは自分では気づけないか、という現実を突き付けられます。人間、いつまでも謙虚さを忘れたらダメですね。特に愛のある批判者を持つことの重要性がわかりました。
『THINK AGAIN』と重複している部分もありますが、こちらも間違いなくおすすめです。
要約記事:本『insight』の要約まとめ:自分を正しく知る自己認識(セルフ・アウェアネス)とは?
おすすめ本⑨幸福優位性7つの法則
幸せが成功の要因であり、どうしたら幸福優位性がつくれるかわかる本。
ハピネス・アドバンテージ(幸福優位性)とは、幸福であることが競争優位性になるということです。
「成功したら幸せになれる」と思っていませんか?実は反対で、幸せだと成功する可能性が高くなるのです。「たとえ何も成し遂げていなくても今すぐ幸せになっていいんだよ~」と癒しを与えてくれるような本でした。
幸せはとても主観的な感覚であり、すべては心の持ちよう・世界の捉え方次第。幸せになりやすい心の持ちようがわかります。
要約記事:『幸福優位性7つの法則』の要約まとめ:幸せだから成功する
おすすめ本⑩プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える
人を動かすためのストーリーテリングがわかる本。ストーリーには心を揺さぶる要素があり、相手に考える余地を与えます。人前で話すことで相手に影響を与えるには、まずは話し手であるわたしは何者で、なぜこの場にいるかの現実感のあるストーリーが必要です。
インターネットの発展で情報自体にあまり価値がない時代、誰が言うかという信用がものを言います。話の内容は正しいしデータも揃っているはずなのになぜか伝わらない…そんなときは自分が信用されているかを疑いましょう。まさに仕事で直面した課題だったので、この本がドンピシャで役に立ちました。
要約記事:『プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える』の要約まとめ:情報より信用
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