『外資系コンサルの知的生産術』は、知的生産のために情報をどう集めて処理しアウトプットするかのヒントがまとめられた本。
大きくインプット・プロセッシング(処理)・アウトプットと知的ストックのつくり方に分かれています。
ショートカットキーを覚えて…など小手先の効率化ではなく、そもそもの問いの立て方や情報の取捨選択で根本的に生産性を高めたい人におすすめです。
★『外資系コンサルの知的生産術』の要約ポイント★
・知的生産には差別化が重要
・脳の4つのモードを使い分けて情報処理をする
・知的ストックを厚くする読書術
全体を通して、常にどう差別化するかを考えるのがポイントです。
この記事では『外資系コンサルの知的生産術』の要約を紹介します。
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目次
要約①:知的生産には差別化が重要
価値のある知的生産は差別化が重要です。
差別化というと競合との差別化が思い浮かぶかもしれませんが、より重要なのは顧客がすでに持っている知識との差別化です。
まず情報収集をする前に、顧客がすでに持っている知識を理解した上でどう差別化するかという戦略を決めます。
知的生産における成功・失敗は、あくまでも「顧客の期待値と実際の成果物とのギャップ」によって決まります。
差別化には深さと広さの方向があります。
深さ:相手が認識している問題の原因を明確化する等、縦方向の新しさ
広さ:相手の気づいていない問題を指摘する等、横方向の新しさ
どちらの方向で付加価値をつけるかを先に考えることで、生産的なインプットができます。
問いを立て、仮説を持つことで意味のあるインプットができますが、
仮説に固執し過ぎる落とし穴には注意が必要です。
しかし一方で、仮説を持つことの危険性について言及している人がほとんどいないのは本当に不思議なことです。なぜかというと、仮説というものは知的生産をスポイルする最大要因の一つだからです。仮説が「思いこみ」と紙一重であるということはつまり、仮説が知的生産物のクオリティを著しく低下させる大きな要因にもなり得る、ということでもあります。
仮説を証明するために情報収集すると、仮説に合わないデータを見過ごしてしまうかもしれません。
仮説は反証される可能性がある、反証されてより良い仮説を生み出すものだと意識しましょう。
要約②:脳の4つのモードを使い分けて情報処理をする
知的生産には、脳の4つのモードを使い分けることが求められます。
論理:誰でも理解できるように推論を積み重ねる
創造:ゴールをイメージする
分析:複雑なことを一つひとつ分解して構成を明らかにする
統合:断片的な情報を組み合わせて新しい意味合いを生み出す
まず分析モードで問題の本質をつかみ、分析の結果明らかになった情報から解を導くために統合と想像のモードを使います。
どれかに偏ると知的生産のアウトプットまでたどりつけません。
<分析ばかり使う人>
状況分析や批評は得意、「ではどうする?」の結論を出すのが苦手
<創造ばかり使う人>
おもしろそうなアイディアを出すものの、問題を深く理解していなくて賛同を得られない
<論理ばかり使う人>
間違ってはないけれど面白みのない、差別化できない解を出す
<統合ばかり使う人>
目の前のデータだけで結論を出す
わたしのまわりには分析偏重の人が多いです。
今はどのモードを使う場面なのかを意識することで、4つのモードのギアを意識的に入れ替えましょう。
要約③:知的ストックを厚くする読書術
知的生産の基礎体力として、自分の中に厚い知的ストックを持つように心がけます。
厚い知的ストックを持つことで次のようなメリットがあります。
・洞察力の向上
過去の事例や歴史が現実の問題に対する洞察を与えてくれる
・常識の見直し
常識を”いまここで通用しているだけのもの”と相対化できる
・創造性の向上
新しい組み合わせを発見するために使えるアイディアが増える
知的ストックを増やす最も取り入れやすい方法は読書です。
定番の書籍に目を通すのも基本を押さえる意味では大切なのですが、ここでも差別化を意識します。
ところが、「人と違うインプット」が求められている、というのがこれほどまでに自明であるにもかかわらず、世間の多くの人は、他人から示された定番書籍のリストを丸呑みして消化することに人生の貴重な時間を費やしています。
定番の解説書は分野につき3~5冊で十分であり、あとは人と違うインプットを意識して本を選びましょう。
知的生産のためのストックであることを考えれば、インプット同士のつながりがあるほうが生産的です。情報を組み合わせる能力=創造性であり、つながりがあれば情報が組み合わせやすくなります。
大事なのは、一冊の本が与えてくれた疑問やテーマを軸にして読書を展開していくことで、一冊一冊の本を数珠のようにつなげていくことです。(中略)効率的に分厚い知的ストックを作るためには、自分なりの好奇心やテーマを設定して、本と本を数珠でつないでいくようなイメージ、しりとりをやっていくようなイメージでインプットする。そして、インプットされた情報が、他のどの情報とつながっているかをイメージしてみることで、効率的に知的ストックを厚くすることができます。
もう一つ、知的ストックを厚くするために重要なのは”時間を防御する”という考え方です。
時間は唯一全員に平等に与えられている資源であり、インプットするためには時間を投資する必要があります。
人の時間を奪うことはお金に変わるため、油断していると時間はどんどん奪われて他人に富に変換されていきます。
自分の時間をソーシャルメディアの閲覧に使えば、その時間は閲覧しているソーシャルメディアの富に変換され、その会社の企業価値が向上するし、その時間を良質なインプットのために使えば、その時間は自分の正味現在価値に変換されます。
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『外資系コンサルの知的生産術』の次に読むなら?
『外資系コンサルの知的生産術』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『イシューから始めよ』
本当に解決すべき問題(=イシュー)は何か?を見極める重要性を説いた本。
解説Youtubeなども多いのでぜひ読んでみることをおすすめします。
参考記事:『イシューからはじめよ』は難しいけどおすすめの本!【要約でポイントを紹介】
②『問題解決』
『問題解決』は、問題解決の定番教科書をイメージして書かれた本。
問題解決の手順をWhere⇒Why⇒Howの順で進めていきます。
Whereでどこに問題があるのかを明確に設定し、Whyで広く深く掘り下げます。
解決の仕方より問題設定に時間をかけるところが『イシューからはじめよ』との共通点です。
③『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』
『外資系コンサルの知的生産術』の著者、山口周さんの本です。
アートや哲学に触れて美意識(普遍的な価値・自分の判断軸)を鍛える必要性が書かれています。
知的ストックがどうビジネスに役立つかがわかります。
参考記事:『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』の要約まとめ:アートをビジネスに取り入れる
まとめ:差別化戦略を立ててからインプット
・価値のある知的生産は差別化が重要
・顧客の期待値と実際の成果物とのギャップによって成否が決まる
・仮説を持つのは大切だが、仮説に固執しすぎない
・脳の4つのモードを使い分ける(問題を分析し、統合と創造で解を導く)
・厚い知的ストックが知的生産の基礎体力
・つながりのあるインプットが創造性を向上させる
・時間を防御して自己資本に投資する
99もヒントがあるので、一度にすべて実践しようとすると難しいです。
まず自分にできそうなものから始めてみましょう。
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