『プロカウンセラーが教える他人の言葉をスルーする技術』は、他人の言葉を過大評価せずに自分の言葉を取り戻す大切さがわかる本。
言葉は大切、人の話はきちんと聞かなければならない、と言われますが、それは表のルール。暗黙のルールとしては、みな他人の言葉を適度にスルーして生きています。
表のルールを重視して他人の言葉に価値を置き過ぎていると、自分の言葉が奪われた状態になるかもしれません。
★ 『プロカウンセラーが教える他人の言葉をスルーする技術』 の要約ポイント★
・他人の言葉に振り回される人の特徴
・社会的役割があって安定した自分でいられる
・言葉をチェックしてから安全なものだけ通す
受け取りたくない言葉は受け取らなくてもいいと思うほうが、生きやすいですね。
この記事では 『プロカウンセラーが教える他人の言葉をスルーする技術 』 の要約を紹介します。
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目次
要約①:他人の言葉に振り回される人の特徴
他人の言葉に振り回されやすい人は、他人の言葉を上に・自分を下に置く傾向があります。
他人の言葉をありがたがりすぎて、自分を見失ってしまい、振り回されてしまうのです。
<他人の言葉に振り回されやすい人の特徴>
・人の話には真摯に耳を傾けなければならない
・スルーしたら評価が下がるかもしれない
・他人からどう思われているか気になる など
小さいころから、人の話を聞く大切さを教えられます。
学校では先生の言うことをしっかり聞きなさいと言われますし、会社に入れば上司の指示をしっかり聞く、上司になれば部下の話をしっかり聞く。「人の話を聞かないようにしています」と言ったら、「なんて一人よがりで器が小さい人だろう」と非難される恐れがあります。
また、他人の言葉に振り回されるメカニズムには、愛着不安やトラウマが関係していることもあります。
愛着不安
⇒親と安定した関わりができなかったことを他人の言葉で埋めようとする
トラウマ
⇒人に合わせすぎてしまう、他者を神格化したり深刻に受け止めすぎたりする
どんな素晴らしい人にも自己愛があり、「どうだ、すごいだろ」というような言葉で不全感を満たそうとします。他人の言葉に振り回されやすい人は不全感解消に都合の良い人であり、他人の言葉をありがたがりすぎると自分の言葉が奪われていきます。
要約②:社会的役割があって安定した自分でいられる
他人の言葉はそんなに価値のあるものではありません。なぜなら、言葉がいつも安定した理性から発せられるわけではないからです。
人は簡単に不安定になります。社会での位置と役割が確立していないと、安定した気持ちで言葉を発することができません。
人間はそのままで自分というものが確かになるわけではありません。人間は社会的な動物と言われるように、わたしたちは社会化されてはじめて自分でいられるようになるのです。
社会化された自分が本来の自分であり、プライベートな環境において人は不安定になりやすいです。
著者はこれを、公私環境(領域)仮説と呼んでいます。
公私環境(領域)仮説:
人が本当の意味で充足していられるのは公的環境のおかげ。
社会化された自分が本来の自分であり、公私があいまいな環境において人は不安定になりやすい。
あおり運転で突然人が変わるのは、車内というプライベート空間では社会化された自分が機能しなくなるからです。DVやいじめなども、閉塞的な環境で起こります。
人間は弱くて不安定な存在であり、その人間から発する言葉はそのまま受け取れるようなものではありません。
そのくらい言葉はあいまいで不確かなもの、内面のドロドロした部分を言葉に乗せて発している可能性もあります。
要約③:言葉をチェックしてから安全なものだけ通す
他人の言葉をスルーするとは、自分でどの言葉を取り入れるか決めることです。
他人の言葉をいつもそのままありがたく取り入れていては、自分の言葉が奪われてしまいます。免疫システムと同じように、まず除外して、チェックし、安全なものだけ通します。
玄関に警備員がいるようなものです。玄関で受け取りますが、家に入れるかは警備員がチェックして決めます。
たとえ他人の言葉の内容が間違っていなくても、あきらかに傷つけるようなものでなくても、役に立たないときもあります。スポーツを始めたての子どもが一流選手のアドバイスをもらっても体がついていかないように、自分の準備が整わないと役に立たない言葉もあるのです。
言葉に振り回されなくなる、スルーする技術、スルースキルを身につけるとは何かといえば、人生のなかで様々な原因によって奪われてしまった自分の言葉を取り戻すということです。自分の言葉を取り戻すとは、言葉に対する主権を自分のものにすること、どの言葉を受け取りどの言葉を受け取らないのかを自分の基準で判断すること、どのように解釈するかも自分で決めること、自分が発信する側になった際も、自分を主語にして自分の考え、感情を話すことです。
どの言葉を身体に入れるか、次のようなヒントがあります。
・ガットフィーリング(直感、腹落ち感)で決める
・being(あり方)について干渉する言葉はスルーする
頭では正しそうな言葉だと思っても、何かザワザワする・腑に落ちない感覚があったらそれは受け取りません。doing(やっていること)についてではなく、being(あり方)について干渉する言葉はスルーします。本来、誰もbeing(あり方)に介入する権利はありません。
本来、わたしたちが他人とのコミュニケーションで使える言葉は一人称で、「わたしは~と思います」、「わたしは~が嫌です」という形のものです。そのうえで、それを受け取るかどうかは相手が決めるものです。対して、二人称や三人称の言葉というのは、自分を棚に上げたかなりおかしな言葉です。権限がないにもかかわらず、「あなたは~」、「人間とは~」と他人を主語にしているのですから。
全体を通じてこの本から感じたメッセージは、自分を確立すること。自分の基準を持っていれば他人の言葉に振り回されないし、自分を持っているからこそ他者と健全な関係が結べるということがわかりました。
わたしたち人間は社会的動物と呼ばれるように、他者の存在がなければ自分というものは成り立ちません。同時に、自分が確立されていなければ他者と本当の意味での関係を結ぶことはできません。他人の言葉に振り回されるという事象は、まさにその自分と他者との関係の不全によって生じています。そのために、本当の自分にも他者にも出会えないでいるのです。
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『プロカウンセラーが教える他人の言葉をスルーする技術』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『聞く技術聞いてもらう技術』
聞いたり聞かれたりが循環してつながることで、安心した心でいられる社会が保てます。
不全感を満たすために人を振り回すのは良くないですが、不全感が満たされない人にとって話を聞くことは救いになります。
参考記事:『聞く技術聞いてもらう技術』の要約まとめ:聞いてもらうから聞くことができる
②『自分の意見で生きていこう』
正解がない問題に自分の頭で考え、ポジションを明確にする大切さがわかります。
自分の頭で考える前に答えを探してしまう人、たくさん情報収集してからでないと意見が持てない人に、視野を広げてくれる1冊です。
参考記事:『自分の意見で生きていこう』の要約まとめ:正解がない問題に自分で考えた意見を持つ
③『セルフ・マインド・マネジメント』
ネガティブ感情から早く抜け出して良い方向に向ける考え方がわかる本。情報を整理して、自分の心にスペースをつくる方法がわかります。
サクッと読めて、取り組みやすいワークがたくさん載っています。
他人の言葉に振り回されそうになったとき、ワークしてみると心が落ち着くでしょう。
参考記事:『セルフ・マインド・マネジメント』の要約まとめ:感情の空き容量を増やそう
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