『SDGs思考』は、経営にSDGsを組み込みたいビジネスパーソンに向けた本。
SDGsの背景にある世界観やビジネスに適用するための思考法、
主要テーマの事例など幅広く取り上げられています。
特にSDGsをビジネスに生かすための思考法とD&I(多様性と包摂)との関係についてまとめました。
★『SDGs思考』の要約ポイント★
・SDGsの3つの思考:時間的逆算思考/論理的逆算思考/リンケージ思考
・D&I(多様性と包摂)はSDGsに欠かせない要素
ビジネスにSDGs的な観点を取り入れたい人には大変参考になると思います。
この記事では『SDGs思考』の要約まとめを紹介します。
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目次
SDGsとは?
そもそもSDGsは何か?というと、2015年の国連サミットで採択された、
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴールとそれに紐づく169のターゲットがあります。
出典:外務省HP
人権や環境問題に意識が高い人だけの目標ではなく、
SDGsに取り組むことはビジネスを存続させるのに不可欠になっていきます。
なぜなら、購買活動の動機が変わってきているからです。
今までは良い商品を安く買うのが多くの人にとって正しい選択でしたが、
これからはSDGsにどう貢献しているかも商品を選ぶときの基準になり得ます。
エシカル(ethical)とは、”倫理的な”という意味。
環境や人権に配慮されている商品やサービスを選んで購入することを指します。
児童労働が行われていない、過剰な包装をしていない等、
購入者に情報提供するブランドやメーカーも増えています。
SDGs思考の要約①:3つの思考法
SDGsをビジネスに組み込むために重要な思考法が3つあります。
・時間的逆算思考
・論理的逆算思考
・リンケージ思考
1つずつ紹介します。
SDGs思考①:時間的逆算思考
時間的逆算思考とは、壮大な理想(ムーンショット)を掲げて逆算する思考法。
たとえばアポロ計画やイーロン・マスク氏の火星移住計画など、実現不可能に思えるくらい難しいけど破壊的イノベーションを起こすような挑戦をムーンショットと言います。
マイナスをゼロに戻すような改善の発想に留まりがちです。
ワクワクするような理想を掲げてそこから現在を振り返る(バックキャスティング)
で考えましょう。
SDGs思考②:論理的逆算思考
論理的逆算思考とは、理想の姿から問題を本質的に解決する思考法です。
論理的逆算思考がないと、その場その場で対症療法的な問題解決に終始してしまいます。
(例)子どもたちが生活に必要な水を運ぶ労働のために学校に行く時間がない
対症療法的解決方法:転がして楽に水を運べるタンクの開発
根本的解決 :上下水道の整備
子どもが水を運ぶ労働から完全に解放されるのが理想の状態です。
タンクを使って水を運ぶ時間を短縮したり体の負担を軽くしたりはできますが、
依然として子どもたちは水を運ばなくてはいけません。
そこで取り組みを止めないことが大切です。
SDGs思考③:リンケージ思考
リンケージ思考とは、17のゴールに効果的に働きかけるレバレッジポイントを探す思考法です。
SDGsの17のゴールは相互に関連しているので、
1つの取り組みでプラスの連鎖反応(SDGsドミノ)を起こせる可能性があります。
(例)学校給食の支援
・子どもの栄養状態が改善する
・子どもは教育が受けられる⇒就業機会が増える⇒貧困層が減る
・給食の材料を現地調達するため現地の経済が潤う
日本企業のCSR(企業の社会的責任)活動は、
寄付や慈善事業など利益の一部を社会に還元する取り組みが多いです。
それでは利益が出なくなったら活動が止まってしまうため、
本業のビジネスでSDGsドミノを起こすほうが持続可能性が高いでしょう。
SDGs思考の要約②:D&IとSDGsの関係
D&I(divercity&inclusion:多様性と包摂)は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
多様性:1人1人違うこと
包摂 :違いを認めて受け入れること
価値観や考え方などの内面的な違いも含みます。
D&Iは17のゴールには入っていません。
しかし、SDGsが掲載されている「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の前文にこう宣言されています。
As we embark on this collective journey, we pledge that no one will be left behind.
出典:外務省HP
”誰ひとり、取り残さない(no one will be left behind)”という宣言が、
SDGsにD&Iが欠かせない要素であると言えるでしょう。
D&Iの考えをもとにジェンダー平等を推進するのは、SDGsのレバレッジポイントになり得ます。
性別による差別が減り、男性に比べて低い女性の賃金が上がれば貧困も減り、女性が働きやすい環境に変われば経済成長も見込めるからです。
SDGsの根底にあるのは、誰もが自分らしく生きられる居場所のある世界をつくること。
SDGsの目指す世界に必要不可欠な要素です。
SDGsの事例を知りたい:『SDGsが生み出す未来のビジネス』
SDGsを取り入れたビジネス事例をもっとたくさん知りたい方は、
『SDGsが生み出す未来のビジネス』もおすすめです。
社会課題をニーズとして捉えて、どうビジネスに生かしていくかが55の事例で紹介されています。
ビジネスに取り込むイメージがさらに湧くのではないでしょうか。
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『SDGs思考』の次に読むなら?
『SDGs思考』とあわせて読みたい2冊を紹介します。
①『ナラティブカンパニー』
多くの人を魅了できる物語であり、共創できる余白があり、あらゆる企業活動の中で構造として機能しているか?
この質問にすべてYESなら、その企業はナラティブカンパニーということ。
ただ便利・安い・品質が高いだけでなく、
SDGsのような取り組みに関する物語は多くの人を魅了します。
参考記事:【ナラティブカンパニーの要約・書評】ビジネスにおけるナラティブの意味とは?
②『多様性の科学』
SDGsに不可欠なD&I(多様性と包摂)の、多様性について深く学べます。
事例がとても興味深くて、読み物としてもおもしろいです。
参考記事:『多様性の科学』の要約と感想:多様性がなぜ必要なのか?がわかる本
まとめ:SDGsをビジネスに生かす思考法がわかる
・SDGsは2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標
・SDGsにどう貢献しているかを購買理由にする人が増えている(エシカル消費)
・SDGsをビジネスに取り込む3つの思考法
-時間的逆算思考:壮大な目標を立てて逆算
-論理的逆算思考:理想の状態から逆算
-リンケージ思考:レバレッジポイントを探す
・D&I(多様性と包摂)はSDGsに欠かせない要素
・SDGsは誰もが自分らしく生きられる世界の実現のための目標
紹介したポイント以外にも、17のゴールの主要なトピックについてまとめられていました。
ビジネスに生かすという観点でSDGsを学びたい!という人におすすめの1冊です。
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