『人生の悩みが消える自問力』は、自分に投げかける質問を効果的な質問に変える方法とその効果がわかる本です。
何を問いかけるかで、思考が変わり、行動が変わります。
セルフコーチングしたい人、ネガティブな思考に陥りやすい人におすすめの本です。
★ 『人生の悩みが消える自問力』 の要約ポイント★
・5つの効果的な質問
・「すべては自分の中にある」は間違い
・ニセの願望と本当の願望を見分ける方法
この記事では 『人生の悩みが消える自問力』 の要約を紹介します。
目次
要約①:5つの効果的な質問
人は毎日たくさんの問いかけを自分にしています。
朝ごはんに何を食べるか、何を着ていくか、今日は何をしなければならないか、急いで信号を渡るか待つか、電車のどの車両に乗るか、どの席に座るか、何のアプリを開こうか…今日の朝からしたであろう質問を思い出して書いてみました。
無意識に最初に投げかける質問をプライマリークエスチョンと言います。
プライマリークエスチョンがどんな質問なのかによって、その後の思考の方向性が決まります。5つの効果的なプライマリークエスチョンは次のとおりです。
①自分が得たい結果は何だろう?→問題を自分事として捉える
②どうして自分はそれを得たいのだろう?→目的を明確にする
③どうしたら、それを実現できるだろう?→可能性に目を向ける
④これは、自分の将来にとってどんな意味があるだろう?→良い意味づけをする
⑤今、自分がすべきことは何だろう?→自分を動かす
この順序で聞いていくことで、自分事として問題を捉え、目的に向かって自分ができることにフォーカスできます。
悪いプライマリークエスチョンは、たとえば「どうしてこんなことになってしまったのだろう?」等があります。その質問に答えようとすると、問題の原因にフォーカスすることになり、誰が悪い・環境が悪いという他責な思考に陥る恐れがあります。
自分のプライマリークエスチョンはどんな質問なのかに気づき、効果的でないのなら置き換えましょう。
要約②:「すべては自分の中にある」は間違い
コーチングでよく言われることとして、「答えはクライアントの中にある」(だからコーチは答えを教えない、誘導しない)というものがあります。
この本では、そこに疑問を呈していて、「すべては自分の中にある」は間違いだと言います。
いくら自分の中に答えを探しても、知らないことは思いつかない。たしかに、外からの情報を得る可能性を最初から遮断する必要はありませんよね。
特に人生経験が少ない傾向にある若い人やまったく未知の分野に挑戦しようとする人にとって、外のリソースは助けになります。
本書では、自分の中に答えがなさそうなときに有効な質問が紹介されていました。
・答えがあるとしたら、どこで見つかるだろう?
・誰ならば答えを知っているだろう?
・それを実現した人はどこにいるだろうか? など
コーチングの父とも言われるトマス・レナードも「答えはどこかにある」と言ったそうです。
いろいろな選択肢に気づけて前に進めるような質問はきっと役に立ちます。内省ももちろん重要ですが、ときに外に目を向けることが突破口になることもある、というのは覚えておきたいと思いました。
要約③:ニセの願望と本当の願望を見分ける方法
自分が得たい結果を考えた時、注意したいのがニセの願望(代替願望)です。ニセの願望を満たしても、偽物なので満たされることはありません。
ニセの願望とは、たとえば次のようなことです。
(例)
・認められたいけど認められない→いつも勝たなければならない
・貧乏だとバカにされる→見返すためにお金持ちになる など
認められたい、大切に扱われたいというのが本当のニーズなのに、別の方法(打ち負かすことや稼ぐこと)でニーズを満たそうとすると、いくら満たしても満たされない状態になります。なぜなら、本当のニーズは別にあるからです。
本当の願望とニセの願望を見分けるポイントは、義務感を感じるかどうかです。
また、「今自分が大切にしているものは何だろうか?」と質問して浮かんでくることにヒントがあります。今一番大切なものが「人に勝つこと」や「お金」になるでしょうか。
本当の願望になり得るものとして、世界ナンバーワンコーチと言われるアンソニーロビンズは6つの根源的ニーズを定義しています。
・確実感、安心感
・不確実感、不安定感
・愛と繋がり
・自己重要感
・成長
・貢献
確実感、安心感と不確実感、不安定感があるのがおもしろいですよね。「安心したい、安定していたい」と思う一方で、人間には「人生に変化がほしい」という願望もあるそうです。
たとえば「お金がほしい」という願望も、どのニーズを満たしたいから起こっているのかは人によって異なります。
(例)お金がほしい
・確実感、安心感→お金があると安心
・不確実感、不安定感→お金があるといろいろ経験できて人生が楽しめる
・愛と繋がり→お金があれば家族を守れる
・自己重要感→お金が稼げると自分が大切に扱われる
・成長→お金が稼げると成長に投資できる、お金を稼げるのは成長している証拠
・貢献→お金が稼げるのは貢献しているから、お金があればたくさんの人を助けられる
自分の願望を6つのニーズに照らし合わせると、どんな気づきがあるでしょうか。
セルフコーチングにぴったりな本だと思いました。いろいろなケースに当てはめた具体例が載っているので、読みやすく、自分に適用しやすい本です。
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