『13歳から分かる!プロフェッショナルの条件』は、ドラッカーの『プロフェッショナルの条件』のエッセンスがわかりやすくまとまった本です。
経営に関わるような立場の人は元の本を読んだほうがよいかも。
プロフェッショナルになるための5つの能力と、自分の成長に責任を持つ重要性がわかります。
★ 『13歳から分かる!プロフェッショナルの条件』 の要約ポイント★
・プロフェッショナルになるための5つの能力
①<貢献>を考える
②<強み>を活かす
③<時間>をコントロールする
④いちばん重要なことに<集中>する
⑤正しく<意思決定>し、実行する
・自分の成長に責任を持つ
この記事では 『13歳から分かる!プロフェッショナルの条件』 の要約を紹介します。
目次
要約①:プロフェッショナルになるための5つの能力
プロフェッショナルとは、”高い精度で成果を上げ続けることができる人”を指します。
現代では、成果を上げるために重要なのは知識(情報・経験・理論)です。
昔はヒト・モノ・カネの資源を使って成果を上げるのが一般的で、資源を持っている人がもっと豊かになっていきました。しかし、今ではインターネットの発展もあり、ヒト・モノ・カネの資源がなくても知識があれば驚くような成果を上げる人も出てきています。
特定の知識を深めるために時間や労力を集中させると、必然的に知識の範囲は狭くなります。そこで、それぞれの分野で深い知識をもった人たちとチームで成果を出すことが重要になります。
チームで高い成果を上げ続けるプロフェッショナルになるために、必要な能力が5つあります。
プロフェッショナルになるための5つの能力
①<貢献>を考える
②<強み>を活かす
③<時間>をコントロールする
④いちばん重要なことに<集中>する
⑤正しく<意思決定>し、実行する
1つずつ紹介します。
①<貢献>を考える
貢献には2つの種類があります。
1:組織が世の中にどんな貢献をしようとしているのか
2:個人が組織にどう貢献できるか
1つ目の組織が世の中にどんな貢献をしようとしているか理解しなければ、2つ目の個人が組織にどう貢献できるかが見えてきません。
貢献しているつもりの行動が的外れにならないためにも、所属する組織のミッションやパーパス(存在意義)を理解するのは重要です。
組織によってミッションやパーパスは違いますが、多くの組織に共通する貢献があります。
<多くの組織に共通する貢献>
・直接的な成果を出してほしい(業績アップなど)
・組織の価値を高めてほしい
・人材を育成してほしい
貢献を考えることで、何をすればよいか自分で考えることができ、組織内の人が同じ方向を目指しているのでコミュニケーションも円滑になります。
②<強み>を活かす
成果は強みから生まれます。
弱みを克服しても、弱みが普通になるだけで大きな成果は出せません。弱みの克服より、強みを集中して伸ばすことを意識しましょう。
人からよく頼まれること、苦も無く成果が出せることはありませんか?
強みをさらに伸ばすために、取り組みごとにフィードバック分析を行います。
<フィードバック分析>
1:目標を決める
2:実行する
3:目標と結果を比較する
・目標どおりうまくいったかどうか
・一生懸命に取り組めたか
4:次の目標を決める
・なにに集中すべきか
・なにを勉強すべきか
・なにを改善すべきか
自分の弱みよりも強みに注目するようになれば、他人に対しても弱みよりも強みに注目することができます。
お互いの強みに注目し合う人間関係のなかにいれば、ますます自信を持って強みを高め合えるでしょう。
③<時間>をコントロールする
限られた時間のなかで成果を最大にするには、時間を大きなかたまりにします。
1時間のまとまった時間でできることと、10分間×6回のこま切れ時間でできることには、トータルの時間は同じでも大きな差がありますよね。
まず行動記録をつけてムダな行動を見つけます。
下記にすべてYesなら必要な行動であり、1つでもNoなら見直しましょう。
<ムダかどうか?の判断ポイント>
・成果を生むか
・他の人に任せられないか
・人の時間を浪費していないか
④いちばん重要なことに<集中>する
”集中する”とは、”いちばんさいしょに1つだけやる”ことです。
まず大事なことを最初に、それ以外のタスクはいったん忘れて終わらせます。
集中というのは、「本当に意味のあることはなにか」「いちばん重要なことはなにか」という視点を持ち、勇気をもって、やるべきことを自分の意思で決めていく作業でもあります。そしてそれは、自分で自分をマネジメントすることでもあります。
何がいちばん大事なことなのか迷ったら、次のルールを参考にしてください。
<大事なことを1つだけ選ぶ勇気が出るルール>
1:過去より未来
やってきたことよりわからないことを選ぶ
2:チャンスをとらえる
問題に対処する(マイナス⇒ゼロ)よりチャンス(現状⇒大きなプラス)を選ぶ
3:独自性を優先する
みんながやっていることより自分らしいことを選ぶ
4:新しい道を切り開く
最初の1人になることを選ぶ
⑤正しく<意思決定>し、実行する
正しく意思決定するには、まず問題を一般的か例外的かで分類します。
一般的⇒今までの解決策
例外的⇒本当に?世の中的には?
一般的な問題なら、これまでにも解決したことがあるはずです。
例外的な問題だとしても、本当にそうか?自分が知らないだけで世の中的には一般的な問題なのではないか?と一度疑ってみましょう。
誰も解決したことのない問題はそうそうありません。解決策があるのに自分でゼロから解決するのは時間のムダです。
また、正しい意思決定のためには違う意見を積極的に考えます。
有力な案があってもあえて違う意見とぶつけることで、なぜこちらが正しいのか?別の選択肢ではなぜダメなのか?を明確にすることができます。
異論・反論、大歓迎のスタンスを持ちましょう。
要約②:自分の成長に責任を持つ
プロフェッショナルとは、”高い精度で成果を上げ続けることができる人”のことでした。
そもそも、なぜ成果を上げなければならないのでしょうか?
それは、世の中とつながることの実感が幸福につながるからです。仕事以外でも世の中につながることは可能ですが、仕事に費やす時間は長いので、仕事で貢献できるとつながることの実感も大きくなります。
成果を上げるために、ひいては幸せになるために、自分の成長に責任を持ちましょう。自分を幸せにできるのは自分だけです。
成長のためにやるべきことは3つあります。
・人に教える
・成長できる場所を選ぶ
・現場で働く
「自分はどんな人間になりたいのか」「どんな人生を送りたいのか」を人生の道しるべにして、そこに近づけるように自分を成長させましょう。
『13歳から分かる!プロフェッショナルの条件』 の次に読むなら?
『13歳から分かる!プロフェッショナルの条件』 とあわせて読みたい本を紹介します。
①『ワンシング』
一点集中する大切さがわかる本。
問題の勘所、ここを変えれば一気に変わるというドミノの1つ目を倒すのが重要です。
目標のために本当に必要なことは何なのか?を考えさせられます。
参考記事:『ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果』の要約:ドミノ効果で大きな成功を手に入れる
②『完訳 7つの習慣』
『完訳 7つの習慣』は、世界的ベストセラーの自己啓発書。
幸福や成功を手にいれるには、個別のスキルを伸ばすよりも人格や人間性を磨くことが重要(人格主義)という内容です。
第1の習慣は主体的であること。自分の成長、自分の幸せは自分の責任です。
参考記事:『7つの習慣』の要約まとめ:本当におすすめの自己啓発本
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