『ユーモアは最強の武器である』は、ユーモアをもっと人生に活用するための本。
ユーモアは鍛えられるスキルであり、少し取り入れるだけで人間味あふれるコミュニケーションに変えることができます。
仕事を楽しくしたい、チームのつながりを持ちたい、アイディアが出る環境をつくりたい、という人におすすめです。
★ 『ユーモアは最強の武器である』 の要約ポイント★
・ユーモアの効果とテクニック
・職場でユーモアを活用するには?
・ユーモアの適切なレベルとは?
イラストや注でもクスッと笑えます。
この記事では 『ユーモアは最強の武器である』 の要約を紹介します。
目次
要約①:ユーモアの効果とテクニック
ユーモアは、チームの団結力を高めたり困難を乗り越えたりする助けになります。
遊び心のある文化は、とくにチームにとってリスクの高い場面や困難なときこそ、しなやかに乗り越えるのに役立つのだ。
しかし現実には、職場では笑ってはいけない、ユーモアを発揮するのは不真面目だ、という風潮があります。
<ギャラップ社の調査>
・平均的な4歳児は1日に300回笑う
・平均的な40歳の人は2~3か月で300回笑う
・1日に笑う/ほほえむ回数は23歳ごろから急激に減り始める
社会に出るタイミングで笑う回数が減るのは、仕事を始めるからではないでしょうか。
仕事にもユーモアを取り入れれば、生産性や創造力、困難を乗り越えるレジリエンスが高まります。
ユーモアは生まれつきの才能ではありません。鍛えることができるスキルです。
ユーモアを鍛えることで、陽気さのマインドセットが習慣になります。
自分が楽しい気分になれる理由を探すマインドセットは、習慣になるのだ。
ユーモアのテクニックのポイントは、事実とミスディレクションです。
共通認識を持てるような事実を見つけ出し、不調和や対比を描写します。特に、強い感情/こだわりを持っていること/喜びや痛みを感じることに注目して観察しましょう。
観察した事実を抽象化して、同じ要素を持つ別の事象を具体的に描写すれば、比喩表現になります。
ユーモアは思考訓練にもなりますね。
ユーモアをかんたんに活用しやすい方法として、コールバックがあります。
コールバック:以前、一緒に笑ったことを引き合いに出す
一緒に笑い合ったことは共通の思い出です。共通の思い出を呼び起こすことで絆が深まります。
きっかけとなる笑いの経験は偶然起きたことでもいいので、ハードルが下がりますね。誰かと笑ったことはメモしておき、次に会うときにその出来事に絡めたひと言を添える。これなら気軽にできそうです。
要約②:職場でユーモアを活用するには?
ユーモアが必要なのに足りていない場所は職場ではないでしょうか。最近はリーダーや会社に対する信頼が低下しています。
2019年 ハーバード・ビジネス・レビューの調査
従業員の58%が「上司よりも見知らぬ他人のほうが信用できる」と回答
どうすれば信頼されるのか?
「何を克服すれば成功できるかを、リーダーが理解していること」
「ふつうの人のように話すこと」
ひと昔前の威厳があるリーダーより、共感が持てて気楽に話せるリーダーが求められているのです。ユーモアは、人間味を増して親しみを持ってもらいやすくする効果があります。
2018年 ギャラップの調査
上司が親しみやすいと従業員の意欲は30%上がる。
上司に仕事以外のことも話せる従業員は仕事の意欲が7倍高い。
特に仕事の場でユーモアが効果を発揮するのは、困難に直面したときです。
ユーモアは失敗を受け入れやすくし、レジリエンスを高めます。
言い換えれば、私たちはほとんどの場合、自分の失敗をどう位置づけるかー悲劇か、それとも喜劇かーを選ぶことができ、それによって、失敗が人生に及ぼす影響が変わってくるということだ。
また、自分の失敗を笑い話にすることは、自分の心理状態をコントロールするための強力なツールとなるだけでなく、まわりの人たちも安心して失敗を認めやすくなる。
リーダーが失敗を認めることは、チームの心理的安全性を高めます。
心理的安全性:他人の評価や反応を気にせず、率直に意見を言えること
リーダーがユーモアを交えて失敗を語り、まわりの緊張をほぐすことで、自由にアイディアを言い合えるチームになるでしょう。リーダーがユーモアを発揮する一番やりやすい方法は、一番気楽にふざけ合える相手とのやりとりをみんなに見せることです。
要約③:ユーモアの適切なレベルとは?
ユーモアは適切かどうかが重要です。
ユーモアを発揮してたくさん笑いを取ったとしても、不適切な話題だった場合、その人の評価は不適切なユーモアを言う人というネガティブなものになるでしょう。
一方、笑いは取れなくても適切な話題であったなら、適切なユーモアを発揮する一面を持った人と評価されます。
万人受けするユーモアはありません。事実/痛み/距離のバランスを考慮しましょう。
・その事実はユーモアの対象として扱うのに適切か
・痛みの程度は?自分にも個人的な経験があるか?
・笑いにできるほどの(時間的/地理的/心理的)距離があるか?
・聞き手は笑って受け止めるだろうか?文化の差など考慮することはないか?
ユーモアが適切かどうかは、発信者が誰かにもよります。
たとえば、女性を笑いの対象にするのは女性なら許せても男性なら許せないかもしれません。痛みを知っている人間が発したかどうかでも印象が変わります。
また、もう笑い話にできるくらい時間が経ったかどうか、身近に当事者がいるかいないかでユーモアとの距離感が異なります。
適切かどうかのラインは社会環境、場面、立場によっても変わります。
30年前ならユーモアの範疇としてセーフだった言葉遣いも、今ではアウトなものがたくさんあります。(20年以上前のアニメを観た時、直接的な表現にびっくりしました。時代が変わったんですね。)
内輪では許されるけど公的な場では許されないことや、今までは許されたけれど出世して立場が変われば許されないことも増えます。
特に上司など、上下関係の上の人が下の人をユーモアの対象にすると、一歩間違えればハラスメントやいじめと勘違いされるリスクもあります。上司のジョークに配慮して笑ってくれているだけかもしれないので、ユーモアが成功しているのか失敗しているのかがわかりにくいです。
権威がある人は、自分をユーモアの対象にするのが無難です。ユーモアが失敗したとわかれば、すぐに謝って、反省を行動で示せば信用を回復できます。
『ユーモアは最強の武器である』 の次に読むなら?
『ユーモアは最強の武器である』 とあわせて読みたい本を紹介します。
①『THE CULTURE CODE(カルチャーコード)最強チームをつくる方法』
個々の能力ではなく、メンバー同士の相互作用がチームの成否を左右します。
成功するチームに共通する文化とそのためのアクションがわかる本。
安全な環境をつくる、弱さを共有する、共通の目標を持つのがポイントです。
参考記事:『THE CULTURE CODE(カルチャーコード)最強チームをつくる方法』の要約まとめ
②『恐れのない組織』
”心理的安全性”という言葉の生みの親、エドモンドソン教授の著書。
心理的安全性を知るには欠かせません。
事例が多く、心理的安全性がいかにチームの生産性・創造性を高めるかがわかります。
参考記事:『恐れのない組織』の要約:心理的安全性を高めたいリーダーにおすすめの本
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