『バズる文章教室』のまとめと感想:文章でみんなに楽しんでもらうには?

『バズる文章教室』のまとめと感想:文章でみんなに楽しんでもらうには?

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『バズる文章教室』は、文芸オタクの著者が文才を言語化して説明してくれる本。

『バズる文章教室』というタイトルとイメージが違いました。たくさんの著者を取り上げて、この人の文はここが良い!と語る本です。

「文章で楽しんでもらう」という”文芸的”な目線で書いてみませんか。

文章術の本というとテクニック論が中心ですが、純粋に文章を楽しむことを思い出させてくれます。

★ 『バズる文章教室』 の要約ポイント★

 

・違和感、ひっかかりをつくる

 

・書き手と読者、共有のテーマにするには?

この本を読んだからと言って、バズる文章が書けるかはまた別ですが、

文章を書くのが好きな人や読書が好きな人にはおすすめです。

この記事では 『バズる文章教室』 の要約を紹介します。

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要約①:違和感、ひっかかりをつくる

 

「あれ?」という違和感やひっかかりがあると、読者の興味を引くことができます。

違和感やひっかかりをつくる方法は次のようなものがあります。

・「そんなの無理でしょ」と読者に思わせる

 

・「どういうこと?」と読者に思わせる

 

・でこぼこする言葉を使う

 

・キーワードにカタカナを使う

きっぱりと言い切ると、読者のなかに「そんなの無理でしょ」という気持ちが生まれます。その後すぐに優しくフォローして「それならできるかも!」と思わせると読者を引き込めます。同じように、「どういうこと?」と思うようなひっかかりを提示すると、ひっかかりを取るために読み進めてもらえます。

 

でこぼこ言葉とは、プラスとマイナスのイメージを組み合わせて使うことです。

三島由紀夫の”氷のように清潔”という表現は、冷たいマイナスイメージの氷という言葉を清潔の前につけることで、注意を引き付けることができます。”嫌われる喜び”、”好かれる恐怖”、など、反対のものが組み合わさると気になりますよね。

 

もっと簡単に、カタカナを使うだけでも目を留めることができます。

「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの

上記は俵万智さんの文章です。カタカナのカンチューハイが印象的ですよね。これが日本酒二本だとなんか違う気がしませんか。

強調したい言葉だけをあえてカタカナに変換してみるのは、すぐ取り入れられそうなテクニックです。

要約②:書き手と読者、共有のテーマにするには?

 

書き手の書きたいことは、読者が読みたいこととは限りません。読んでもらうには、読者の自分事にする必要があります。

書き手と読者でテーマを共有するには、次のような方法があります。

・問いを共有する

 

・身近なところや日常から始める

 

・個人的なエピソードにみんなの感情を足す

ひっかかりをつくるとも似ているのですが、最初に謎を提示して一緒に解明することで読者もその過程を体験した気になります。

その答えを書き手も知らないし、読み手も知らない。同じスタート一から、ああでもないこうでもないと考えたり、試行錯誤をしたり、新しい事実を知ったりという過程を、一緒にたどっていくことが重要なのです。その結果、ゴールにたどりついても、たどりつけなくても、「共感した」という思い出だけは残るから。

情報取得のための文章でなかったら、最終的に答えがなくてもいいですね。

 

テーマが難しいものや突飛なものなら、読者に馴染みのある話題からスタートさせるのもコツの1つです。

佐々木俊尚さんの日米の文化の差とメディアを論じる文章では、まず「日米の映画の違いはなんだと思いますか?」という参加しやすい話題から入っていました。

村田喜代子さんの『ゴジラよ、瞑れ』では、日常の情景から始まって突如「ゴジラ日和」というインパクト強めのワードが出てきます。その後、ゴジラ考察につながっていくそうです。

 

個人的な思い出は、そのままでは赤の他人のエピソードです。それを読者の自分事にするには、みんなの感情を乗せてそれぞれの思い出を想起させます。

有川浩さんの『倒れるときは前のめり』のなかで、おかあさんがバナナを凍らせてアイスキャンディーをつくってくれたというエピソードがあります。

おいしいと褒めたらおかあさんはバナナアイスキャンディーを2か月出し続けて、子どもたちはバナナが嫌いになってしまったのだそうです。

何で「お母さん」という生き物は、こういうときやり過ぎるのか。

この一文があることで、読者それぞれのおかあさんやり過ぎエピソードが思い出され、「たしかにそういうところあるな~」というみんなの思い出に変わります。

 

ポイントは、エピソードは正確に細かく描写し、みんなの感情はおおざっぱに書くこと。

そうすることで、お母さんが食べ物を出し続けるエピソードが抽象化されて、おかあさんが気をよくしてやり過ぎるエピソードまで共感が広がるのです。

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『バズる文章教室』 の次に読むなら?

 

『バズる文章教室』 とあわせて読みたい2冊を紹介します。

①『書くのがしんどい』

 

文章が書くのがしんどくなったときにおすすめ。

読書ノートはひと言でも良いので、完璧を目指さずに書いてみるのが大事です。

 

書くことのハードルを下げてくれます。

参考記事:『書くのがしんどい』の要約まとめ:書けないのはスキルではなくメンタル!

②『20歳の自分に受けさせたい文章講義』

相手の心が動く文章はどういうものか、文章を書く心構えや考え方の部分が多く、

個人的には一番勉強になった文章術の本です。

 

論理構造がしっかりしているからこそテンポよく読める、

内容と文体を一体に考えているところに学びがありました。

参考記事:『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の要約まとめ:伝わる文章を書く力が身につく

 

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