本『selfish』は、自分の中にある強みを引き出して人生を豊かにする方法がわかる本。
パーソナル・コーチングの父といわれる、トマス・レナードが1989年に出版した本で、2019年に日本語訳で出版されました。
人生を豊かにする戦略が28の魅力の法則としてまとまっています。
28の魅力の法則の中から、大切な3つのポイントを紹介します。
★本『selfish』の要約ポイント★
・selfish=自分の望みや強みを最大限発揮する選択をする
・自らの喜びを追求することで価値を与える
・ありのまま人間らしく今を生きる
自分本位に生きることのイメージが変わりました。
この記事では本『selfish』の要約を紹介します。
目次
要約①:selfish=自分の望みや強みを最大限発揮する選択をする
selfishはわがまま、利己的と訳されることが多く、ネガティブなイメージがある言葉です。
しかし、『selfish』では自分の望みや価値観に素直に従って豊かな人生を送ることを指します。
selfishになる=自分の望み、強みを最大限発揮する選択をする
自分のほしいもの、好きなことを言語化できる人は、豊かな人生を送れます。
自分がどんな人間で、何を求めているかを明確に伝えると、それを聞いた相手は安心する。自分の中に揺るがない軸を持っていて、自分の望みや期待を自分で分かっている人に、周りの人は惹きつけられる。自分が欲しいものを自分ではっきりと言える人は魅力的なのだ。
selfishになるために次のようなことをやってみましょう。
・自分の考えを言語化する、口に出す
・本当はやってみたいけれどできていないことを7つ考える
⇒”自分はこの願望をかなえるにふさわしい”と自分で決める
・自分のニーズ(最も自分らしくあるために必要なもの)を把握する
⇒ニーズの存在理由を探り、ニーズを認めて尊重する
・自分の心の反応に興味を持って観察する
要約②:自らの喜びを追求することで価値を与える
魅力がある人は自分の喜びを感じることで他者に価値を与えています。
1人よがりで誰にも価値がないことではダメですし、自分をないがしろにして他人に価値提供しても魅力的な人にはなれません。
価値を与える行為と自分が喜びを感じることが一致していることが重要です。
価値を与えるときは、必ず純粋な喜びを行動の動機にすること。決して自分の穴を埋めようとしてはいけないのだ。
自分が喜びを感じることなら、相手の期待を超えるのもカンタンになります。
そして、自分の価値観を優先させることは他人の価値観にオープンになることにつながり、多様な価値観が理解できれば他人のニーズを敏感にキャッチすることが可能です。
自分の価値観を大切にできないことは、いっさい大目に見ません。
大目に見るとはどういうことか。ここでは、「自分にとって煩わしく、エネルギーを搾取されることであって、本来なくてしかるべきものを我慢すること」と定義したい。(中略)自分の「成功の器」なるものがあるとすると、大目に見ることでその器に穴を開けてしまうことになる。満ち足りた気持ちも運も、その穴からどんどん漏れていってしまう。果ては「自分自身」さえも枯渇させてしまうのだ。
大目に見るとは寛大さを示すことではなく、感覚を麻痺させることです。
自分が何をしていてうれしいか、楽しいかに目をつむって我慢することは、
幸せをも感じにくくさせます。
自分の喜びを追求することで価値を与えるためには、次のようなことをやってみましょう。
・自分がやっていて楽しいこと、苦もなくできることを知る
・他人が何に価値を感じているか知る
・大目に見ることで自分が得ているものとコストを知る
⇒コストが大きい場合は”コストを払うのをやめる”と決める
要約③:ありのまま人間らしく今を生きる
見せかけの自分や他人、役割を生きると、自分の人生を生きられなくなります。
他人からどう見られるかを気にし過ぎたり、自分ではない誰かと比較して憧れたりする。
「わたしは〇〇(父親/母親、会社員、経営者など)だから」と役割を生きる。
これらはすべて偽りの自分で生きていることになります。
もし人生に何のルールもなければ、誰になりたい?自分のままでいたいだろうか。
自分の最大の弱点を肯定することで、ありのまま、人間らしく生きることができます。
弱点があったからこそがんばれたことにも感謝しましょう。
弱点を肯定するのは開き直るのとはちがいます。その弱点から起こる結果を100%引き受けるということです。
他者の弱点も同じように見ることができれば、とても魅力的な人になるでしょう。
ただしそれは、相手のことを大目に見ろということではない。自分にとって嫌なことは、やはり我慢すべきではない。私が言っているのは、他人を裁いてはいけないということだ。自分自身に対して、弱みも含め、ありのままでいる自由を尊重するのと同じように、他の人のことも尊重するということである。
自分らしく生きることと同じくらい、今を生きることも大切です。
今この瞬間に生きるからこそ、人は最も魅力的に輝くのだ。未来のためにがむしゃらに頑張ったり、過去をどうにかしようとしたりするのではなく、心地よく、穏やかな気持ちで、今この瞬間に集中すること。それこそがより良い未来を引き寄せる確実な方法なのだ。
ゴールを設定すると、未来ばかりを見て今をないがしろにしてしまいます。
ゴール(未来)だけが価値のあるもの、その過程(今)は我慢するものという考え方です。
ゴールよりもプロセスを楽しみ、目の前の時間を味わい尽くしましょう。
ありのまま人間らしく今を生きるために、次のようなことをやってみましょう。
・他の人になろうとするのをやめる
・自分の弱点が教えてくれる自分の素晴らしい部分に気づく
・計画を立て過ぎない(計画は柔軟に変えてよいものと考える)
・1つのことに集中する(家族と過ごすときは家族に集中する)
・必死に頑張る人から距離を置く
28の魅力の法則は、ピンと来たものからやってみれば良いそうです。
それぞれの法則に10つの方法が紹介されているので、
やりたいと思ったものを直感で選んで取り入れてみてくださいね。
『selfish』の次に読むなら?
『selfish』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『夢をかなえるゾウ』
『夢をかなえるゾウ』は累計シリーズ430万部突破の自己啓発小説で、
楽しく読むうちに成功するマインドセットがわかるようになっています。
3までAmazonAudibleの聞き放題で聴けますよ
参考記事:『夢をかなえるゾウ』の課題まとめと名言:成功するために必要な教えを要約で紹介
②『リフレクション 内省の技術』
自分の大切にする価値観を知るには、自分の思考や感情を客観視するリフレクションが有効です。
リフレクションについて理解を深めたい人は『リフレクション 内省の技術』がおすすめ。
参考記事:『リフレクション 内省の技術』の要約:経験から学びを得るために自己理解を深めよう
③『自分を育てる方法』
自分で自分を育てるセルフリードの方法がわかる本。
人に成長を委ねるのではなく、自分で自分の成長に責任を持ち、導いていきます。
自分に才能があると信じる力や才能の認知の仕方などが学べます。
参考記事:『自分を育てる方法』の要約まとめ:セルフリードに必要な3つの力とは?
まとめ:selfishに生きよう!
・selfishになる=自分の望み、強みを最大限発揮する選択をする
・自分の好きなことや望みを言語化して口に出す
・自分の価値観を大切にすると他者の価値観も尊重できる
・自分の価値観を後回しにして大目に見ると幸せを感じにくくなる
・見せかけの自分や与えられた役割を生きるのをやめる
・自分の最大の弱点を肯定して結果責任を引き受ける
・ゴールよりプロセスを楽しめば今を生きられる
チェックリストや質問があるので、「自分を大切にできているか?」を確認できます。
他人の目が気になってしまう人や「~しなければならない」という思考が強い人には、
気づきを与えてくれると思います。
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