『管理ゼロで成果はあがる』の要約:自由に働く組織のつくり方がわかる

『管理ゼロで成果はあがる』の要約:自由に働く組織のつくり方がわかる

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『管理ゼロで成果はあがる』は、自由に働ける組織のつくり方がわかる本。

どのくらい自由かと言うと、

上司も評価もなし/働く時間も場所も縛りなし/売上目標なし/休み取り放題…

と夢のようです。

 

著者が経営する株式会社ソニックガーデンは従業員35名のソフトウェア開発会社で、

ホワイト企業アワードなどを受賞しています。

 

管理ゼロでどうやって会社が回っているのか、そのヒミツが学べます。

★『管理ゼロで成果はあがる』の要約ポイント★

 

・報連相よりザッソウ(雑談と相談)

 

・ホラクラシー組織で階層/評価/数字目標をなくす

 

・新しいビジネスモデルをつくる

生産性を上げるための取り組みやそれぞれが自律的に働くための仕組みなど、

どんな規模の組織でも参考になる点が見つかると思います!

この記事では『管理ゼロで成果はあがる』の要約を紹介します。

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要約①:報連相よりザッソウ(雑談と相談)

 

管理ゼロでも成果が上がる組織をつくる最初のステップは、

生産性を上げて楽に成果が出るようにタスクやコミュニケーションを見直すこと。

 

特に心理的安全性を高めることが重要です。

心理的安全性:他人の評価や反応を気にせず、率直に意見を言えること

2012年のグーグルの研究で、生産性の高いチームの要素の1つに心理的安全性が挙げられ、

しかも他の要素の土台であるとわかりました。

 

心理的安全性を高めるためには、報連相よりもザッソウ(雑談と相談)を大切にします。

 

報告と連絡が必要ないわけではありません。

対面で時間を取ってやる必要はないということです。

 

報告と連絡を非同期のコミュニケーションにして浮いた時間を雑談や相談に使います。

 

雑談が重要な理由は、日頃から雑談することで話しかけるハードルが下がり、

チームワークやアイディアが生まれるからです。

一度も話したことがない人に、いきなり相談はしにくいですよね。

 

心理的安全性は信頼関係がベースなので短期間でつくれるものではありません。

日々の何気ないコミュニケーションから、信頼を少しずつ積み重ね、価値観や人生観を共有することで心理的安全性が高いチームが生まれます。

 

雑談を増やすポイントは次のとおりです。

・ツールを分けない

 

・雑談の見える化

雑談用と仕事用で書き込む場所を変えると、「これは雑談かな?仕事かな?」と考えるステップが増えます。

行動までのステップが多いほど、発言自体をやめてしまう人が増えます。

 

雑談=仕事をさぼっているのではないか?と認識される不安がある職場では雑談が起こりません。

管理職など上の立場の人が積極的に雑談をすることで、”雑談は歓迎される”というサインを送りましょう。

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要約②:ホラクラシー組織をつくる

 

生産性アップのためにタスクやコミュニケーションを見直したら、

人を支配しているものをなくしていきます。

 

肩書きや役職がない組織構造はホラクラシー組織と呼ばれ、新しい組織の形として注目を集めています。

ホラクラシーはヒエラルキー(階層)の反対語として考えられた造語です。

<ホラクラシー組織のメリット>

 

・管理コストが減る

 

・社員の主体性が増す

 

・上司の顔色をうかがう必要がなくなり、風通しがよくなる など

著者の会社では、ほとんどの会社で当たり前にある階層/評価/数字目標がありません。

なんと、給料は職種で一律、賞与は利益を山分けするのだそうです。

 

「評価なし・給料は一律でモチベーションが下がらないの?」

「仕事ができる人だけが損するんじゃない?」

と思いますよね。

 

実は、自由な時間がモチベーションになっています。

早く仕事が終われば、空いた時間は好きなことをしていて良いのです。

 

一般的な会社は、就業時間まで社員を働かせようとしますよね。

給料が変わらないなら、早く仕事を終わらせるモチベーションはありません。

 

でも、空いた時間に仕事を入れられることはなく、自由に使えるなら、

自主的に仕事の生産性を高めようとするはずです。

 

”評価をしない”というと奇抜なアイディアに思えますが、ギャップやマイクロソフトなどアメリカの企業で導入され始めています。

ノーレイティング:年次評価でのランク付けの廃止

 

他者との比較による評価をやめ、対話によるフィードバックの機会を増やす。

評価を廃止するところだけマネしてもダメで、代わりに振り返りの機会を持つことが重要です。

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要約③:新しいビジネスモデルをつくる

 

社内の働き方が自由になったら、今までの慣習にとらわれないビジネスモデルにシフトします。

対外的に求められるムダや慣習の縛りから自由になるには、新しいビジネスモデルが必要です。

 

著者の経営するソフトウェア開発会社のビジネスモデルでは、納品が必須でした。

その慣習を捨てて、納品しない受託開発、サブスクリプション型のビジネスモデルに転換したのです。

従来のビジネスモデル:売り切り型

お客様の要件を満たす成果物を納期通りに作って納品する。

 

新しいビジネスモデル:サブスクリプション型

継続的に保守や相談に乗る。

従来の売り切り型のビジネスモデルでは、

「保守のしやすさは無視してもなんとか納品してしまえばいい」

「顧客の満足度が下がっても納品のお金はもらえる」

という考えが可能な仕組みです。

実際には保守性や顧客満足度を重視して開発している会社が大多数ですが、手を抜くインセンティブが起きる仕組みと言えます。

 

サブスクリプション型のビジネスモデルでは解約されないことが重要なので、

顧客満足度を重視するモチベーションがより高まります。

 

継続的に自分たちが保守すると考えれば、自然と自分たちのために保守性の高いものをつくるでしょう。

 

個人の倫理観に頼るのではなく、「いい人をつくるビジネスモデル」をつくると管理ゼロでも成果が上がります。

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『管理ゼロで成果はあがる』の次に読むなら?

 

『管理ゼロで成果はあがる』とあわせて読みたい3冊を紹介します。

 

①『だから僕たちは、組織を変えていける』

 

やる気に満ちたやさしいチームのつくり方がわかる本です。

組織の人間関係の質を改善するポイントがよくわかります。

参考記事:『だから僕たちは、組織を変えていける』の要約まとめ:関係の質を高めるには?

 

②『ワークマン式「しない経営」』

 

作業服の専門店からアウトドアファッションに進出して大きく業績を伸ばした、ワークマンの経営がわかる本。

 

納期やノルマなし、信頼をベースにした組織づくりが学べます。

参考記事:『ワークマン式「しない経営」』の要約まとめ:善意と信頼の経営手法

③『売上を、減らそう』

 

売上や利益よりも従業員のワークライフバランスを重視します。

他で雇ってもらえそうな人は雇わない等、効率や資本主義への挑戦のように感じました。

飲食店と業界は違いますが、早く帰ることがモチベーション!という共通点があります。

参考記事:『売上を、減らそう』の要約:資本主義社会の当たり前を疑う

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まとめ:管理ゼロでも成果があがる関係性と仕組みをつくる

・楽に成果が出るようにタスクやコミュニケーションを見直す

 

・心理的安全性を高めることが重要

 

・報連相よりザッソウ(雑談と相談)で信頼関係を築く

 

・ホラクラシー組織で階層/評価/売上目標による管理をしない

 

・給料は一律だが、早く仕事が終われば自由な時間が増える

 

・いい人をつくるビジネスモデルなら管理ゼロに近づく

給料一律、賞与は山分け、評価も階層もなし等、いままでの常識を覆したマネジメント方法に驚きました。

一気に管理をゼロにはできませんが、のびのび働けるような組織に一歩ずつ近づけていきたいです。

 

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