『東大読書』は、現役東大生の著者が思考力を鍛えるための読書法を解説した本。
ひと言でいえば、本を能動的に読む・対話しながら読む方法です。
本の読み方を変えたことで、思考力を重視する東大入試に対応できるようになったのだとか。
★『東大読書』の要約ポイント:5つのステップ★
①準備 :装丁読みと仮説作り
②取材読み:質問しながら読む
③整理読み:ひと言で要約すると?
④検証読み:2冊の本を読み比べる
⑤議論読み:アウトプットで知識を定着させる
「本を読んでいるけど内容をすぐ忘れてしまう」、「読書が身になっている気がしない」
という人におすすめの1冊です。
本から得た情報を自分で使える知識に変えるための読書法がわかります。
この記事では『東大読書』の要約とやり方を紹介します。
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目次
①準備:装丁読みと仮説作り
まず、本をいきなり読むのはやめましょう。
準備として装丁読みと仮説作りを行います。
まず装丁読みとは、タイトル・帯・著者など本の装丁から得られる情報で主張を推測します。
装丁読み:装丁から得られる情報から本の主張を推測する
「このタイトルだとこんな主張が来るのかな?」、
「著者は大学教授だから理論的な話がメインかな」、
「他の著作からすると、〇〇には賛成の意見らしいな」など、
装丁からいろいろと推測できます。
その推測が合っているかな?という観点で読み始めると、
ただ受け身で読むよりもずっと能動的に読むことができます。
また、本を読む前に仮説作りもしておきましょう。
仮説作り:ゴールと現在地を設定する
ゴールとは本を読む目的です。この本を読むことによって何が知りたいかを明確にします。
現在地とは、読む分野における自分の知識の状態です。
②取材読み:質問しながら読む
本を読むときは読者としてではなく、記者として読みます。
記者として読むとは、本に相槌を打ったり質問・疑問をぶつけたりしながら読むということです。
<取材読みの質問例>
「本当にそうなのか?」、「なぜそう言えるのか?」、
「どうやって実現するのか?」、「そのデータはどう算出したのか?」など
取材をするときは発言内容だけでなく、発言者自身の感情や意図を考えて聞きますよね。
読書も同じように、著者の感情や意図を想像しながら読むと、
ただの文章に感情の色がついて流れが読みやすくなります。
質問の答えは本を読み進めてわかるものもあれば、わからないものもあるでしょう。
その場合は自分で調べて自分なりの回答を立ててみます。
自分で調べて自分なりの回答を作る行為が思考力を高めるのです。
③整理読み:ひと言で要約すると?
読書でいちばん注意することは”わかった気になる”ことです。
わかった気になっていないか確かめるには、要約できるか確認します。
整理読み:「本全体をひと言で表すとどういうこと?」という質問に答える
要約は本の一部を切り取って表現するのではなく、
本全体から著者の言いたかったことを理解してまとめる必要があります。
何が言いたかったことで、何が主張を肉付けしている根拠や例示なのかを読み取れないと、
全体を要約することはできません。
要約の精度を他者に評価してもらうとより上達が早いです。
twitterの140字という制限を利用して、
本の要約を140字以内にまとめて投稿する方法が紹介されていました。
④検証読み:2冊の本を読み比べる
検証読みとは、2冊の本を同時並行で読むことです。
2冊は同じテーマでちょっと違う本を選びます。
たとえばトランプ政権がテーマの本だったら・・・
・トランプ政権を高く評価する本と低く評価する本
・トランプ政権の本とトランプ政権時代の国際情勢を解説している本
・トランプ政権の本とアメリカの近現代史の本 など
同じテーマについて意見が対立する本、視点が違う本、時間軸が違う本などが
検証読みに適しています。
1冊ずつ読むほうが頭に入りそうですよね。
しかし、2冊同時に読むメリットは次のようにたくさんあります。
・意見の偏りを防ぐ
・多面的に理解できる
・知識が定着する
本は1人の著者や同じ意見を持った人たちで書かれているので意見の偏りがあります。
同じテーマの本を複数読むことで、1人の著者では気づかなかった観点を知ることができます。
さらに、新しい文脈の中で再度同じ情報に触れると記憶に定着しやすいです。
検証読みのポイントは、共通点と相違点を探しながら読むことです。
本の内容を鵜呑みにせず、批判的に自分の頭で考えて読むことができます。
⑤議論読み:アウトプットで知識を定着させる
本に書いてあるのはあくまで情報であり、「その情報にどんな意味があってどう使えるのか?」まで理解してこそ自分の知識になります。
自分の知識にするためには、相互性が重要です。
インプットだけでは知識にならず、アウトプットして意見交換することで知識が深まります。
インプット3:アウトプット7を意識しましょう。
具体的なアウトプットとしては、次のような方法があります。
・同じ本を読んだ人と議論する(読書会など)
・本を読む前に立てた仮説の答え合わせをする
・新しい帯を考えてみる
インターネットの普及のおかげで、同じ本を読んだ人がかんたんに見つけやすくなりました。
自分の意見をアウトプットするのは勇気が要るかもしれませんが、
他者の評価を通るからこそ自分の足りていない部分がわかります。
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『東大読書』の次に読むなら?おすすめ本3選
『東大読書』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『読書の技法』
著者の佐藤優さんは元外務省主任分析官であり、月300冊以上を読む読書家だそうです。
超速読/速読/熟読を使い分けて、読むべき本を絞り込むのがポイント。
参考記事:『読書の技法』の要約まとめ:真に読む本を見極める超速読術
②『レバレッジリーディング』
『レバレッジリーディング』は投資としての読書方法(多読)を紹介した本。
本は全部読まない、本を読まないから時間がない、本は読み終わったら捨てる等、
読書に対する考え方が変わること間違いなしです。
参考記事:『レバレッジリーディング』の要約まとめ:読書を投資にする方法【多読のススメ】
③『リミットレス 超加速学習』
読書法に限らず、学び方を学ぶメタ学習の本です。
知能や能力は生まれつきのものではなく、
自分が脳にどのような刺激を与えるかで変化させることができます。
参考記事:メタ学習におすすめの本『リミットレス 超加速学習』の要約:自分の限界を超える
まとめ:本を能動的に読んで、情報を知識に変えよう
・本から得た情報を知識にするには本と対話しながら読む
・装丁読みで本の外観(タイトル、帯、著者など)から情報収集する
・読む前に目的地と現在地を設定して仮説を持つ
・質問や疑問を持ちながら、読者ではなく記者として読む
・本の内容がわかる=ひと言で全体を要約できる
・同じテーマで少し違う本を並行して読んで視野を広げる
・読んだ後にアウトプットすると情報が知識に変わる
読書で思考力を鍛える方法がよくわかる本でした。
唯一の欠点は、この読み方だと1冊読むのにとても時間がかかること。
だから読む本をどう選ぶかが重要です。
ぜひ読んでみてくださいね!
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