『9割の社会問題はビジネスで解決できる』の要約まとめ:ソーシャルビジネスのつくり方

『9割の社会問題はビジネスで解決できる』の要約まとめ:ソーシャルビジネスのつくり方

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『9割の社会問題はビジネスで解決できる』はソーシャルビジネスのつくり方がわかる本。

ソーシャルビジネスを展開しているボーダレス・ジャパン社長、田口一成さんの著書です。

世界15か国で40社を展開し、貧困・難民・フードロスなどの問題を解決しています。

ソーシャルビジネス=ボランティアやNPOというイメージでしたが、

持続可能なビジネスとして成り立たせることができるのだと驚きました。

★『9割の社会問題はビジネスで解決できる』の要約ポイント★

 

・ソーシャルビジネスはマーケットに取り残された問題

 

・恩送りで未来の社会起業家を支援する

 

・ソーシャルコンセプト⇒ビジネスモデルの順につくる

社会問題を解決したいと考えている人には教科書的な本であり、

ソーシャルビジネスに取り組むうえでの苦労や起業ストーリーもわかります。

この記事では『9割の社会問題はビジネスで解決する』の要約を紹介します。

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要約①:ソーシャルビジネスはマーケットに取り残された問題

 

ソーシャルビジネスとは、ニーズがなくてマーケットに取り残された問題です。

 

従来のビジネスも誰かの問題を解決して価値提供していますが、

そこにはニーズがある=お金を払うターゲットがいます。

ソーシャルビジネス:ニーズがない、マーケットに取り残された問題を解決

 

従来のビジネス  :ニーズがある、マーケットとして成立する問題を解決

 

従来のビジネスの根底には効率の追求があります。

無駄を省いたプロセスで、適応できる人を雇って、なるべくコストを抑えようとするでしょう。

 

しかし、社会問題に困っている当事者は効率重視のビジネスに適応できません。

 

非効率をあらかじめ計画に入れてデザインすることで、

従来のビジネスが取り組まなかった問題をビジネスとして解決することができます。

要約②:恩送りで未来の社会起業家を支援する

 

ソーシャルビジネスでは単純に効率を重視したビジネスよりコストが高くなり、

ビジネスの難易度が高くなります。

 

十分な資金がなくて諦めてしまう人や自分の生活を切り詰めて挑戦している人のために、

ボーダレス・ジャパンには社会起業家を支援するユニークな取り組みがたくさんあります。

 

その中の2つを紹介します。

・恩送りで最大1500万円の起業資金を援助

 

・スタートアップ/バックアップの支援

ボーダレス・ジャパンが展開している40社の会社は、

余剰利益を共通のポケットに入れて未来の社会起業家を支援しています。

 

自分たちが起業するときに受けた支援を、未来の起業家に送るというシステム。

 

また、スタートアップでマーケティング支援、

バックアップで雇用関係など人事・総務的な業務を支援しているそうです。

著者が起業するときの苦労を未来の社会起業家がしなくて済むように、と考えたのだとか。

起業ストーリーは起業を考えている人にぜひおすすめです。

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要約③:ソーシャルコンセプト⇒ビジネスモデルの順につくる

ソーシャルビジネスのつくり方は、ソーシャルコンセプト⇒ビジネスモデルの順につくります。

 

ソーシャルコンセプトは現状・理想・対策の3つから構成されます。

現状:だれがどんな課題を持っていて、原因はなにか

 

理想:実現したい未来を景色が見えるくらい具体化する

 

対策:原因の対策

 

現状では、対象者のリアルな状況が浮かぶまでヒアリングなどで情報収集します。

シングルマザーを助けたい!と思っても、シングルマザーが抱える課題は状況によってさまざまです。

・経済的に苦しい

 

・子どもの預け先がない

 

・就職先が見つからない

 

・ワンオペで精神的に辛い など

すべてを課題に万遍なく解決しようとすると、

中途半端でなにも解決しない対策になってしまいます。

 

具体的な対象者の切実な課題をピンポイントで対策するほうが、

結果的にたくさんの人の役に立つでしょう。

 

また、自分の過去の体験から課題を設定すると、

自分の体験を過度に一般化して当てはめてしまうリスクがあります。

著者は”必ずしも原体験は必要ない”と述べています。

原体験はときに決めつけや思いこみになってしまうかもしれません。

 

ソーシャルコンセプトが固まったら、ソーシャルコンセプトを叶えるための制約条件を洗い出します。

たとえば、難民の就業支援のビジネスでは、難民が帰国しても役に立つスキルが身につけられるようにするという制約を設けました。

難民が働けるならなんでもいいわけではないということ。

そして、パソコンの修理・再生という、帰国後も生かせる技術が身につく事業を始めたそうです。

 

ビジネスモデルは従来のビジネスと同様、3Cや4Pなどのフレームワークで考えます。

特徴的なのは、ソーシャルインパクトを設定すること。

 

いつのまにか売上や利益を追いかけてしまう状態を防ぐために、

ソーシャルビジネスによってどのくらい社会問題が解決されているかを測る指標を設定します。

 

ソーシャルコンセプト・制約条件・ビジネスモデルを考えるためのシートはダウンロードできます。

 

「起業までは考えてないんだよね…」という人には、消費行動での意思表示から始めてはいかがでしょうか。

 

とにかく安いものを選ぶのではなく、どうやって作られているか・売上がどう使われているか・ブランドのビジョンはなにか等を考慮して選ぶのです。

他の本ですが、”購買行動=投票、信任の証”という考え方がありました。

購買行動は単純にモノを手に入れる行為から、

商品をつくるブランドに対する評価という流れに変わってきています。

 

エシカル消費

エシカル(ethical)とは、”倫理的な”という意味。

環境や人権に配慮されている商品やサービスを選んで購入することを指します。

 

児童労働が行われていない、過剰な包装をしていない等、

購入者に情報提供するブランドやメーカーも増えています。

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『9割の社会問題はビジネスで解決できる』を無料で読む方法

 

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『9割の社会問題はビジネスで解決できる』の次に読むなら?

 

『9割の社会問題はビジネスで解決できる』とあわせて読みたい本を紹介します。

①『売上を、減らそう』

 

売上や利益よりも従業員のワークライフバランスを重視します。

他で雇ってもらえそうな人は雇わない等、効率や資本主義への挑戦のように感じました。

 

ソーシャルビジネスに関心がある人は、こちらもおもしろいのではないでしょうか。

参考記事:『売上を、減らそう』の要約:資本主義社会の当たり前を疑う

 

②『隷属なき道』

 

貧困をなくす最善の方法として、ベーシックインカムを提唱した本です。

 

愚かだから貧困になるのではなく貧困が愚かな決断をさせること、

貧困がいかに人を不幸にするかがわかります。

参考記事:『隷属なき道』の要約まとめ:ベーシックインカムが貧困を効率的に解決する

③『実力も運のうち』

 

自由主義の限界、平等や道徳に興味がある方は、

マイケル・サンデル教授の『実力も運のうち』もおすすめです。

 

貧困かどうかは生まれる場所と時代、遺伝子の影響が大きいので、

自己責任にするのは優しくない世界だとわかります。

関連記事:【要約】実力も運のうちー能力主義は正義か?ー能力主義のデメリットとは?

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まとめ:ソーシャルビジネスのつくり方がわかる

・ソーシャルビジネスとは、ニーズがなくてマーケットに取り残された問題

 

・ソーシャルビジネスでは非効率をあらかじめ計画に入れてデザインする

 

・余剰利益を共通のポケットに入れて社会起業家を支援する

 

・ビジネスモデルより先にソーシャルコンセプトを考える

 

・誰がどんな課題を持っていて原因はなにかを考え抜く

 

・ソーシャルインパクトの指標を設定して利益偏重を防止

 

・起業しなくても消費行動で社会貢献はできる

社会貢献をしたいけど何から始めたらよいのか?と考える人、

これから起業する人にとてもおすすめの本でした。

 

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