『売上を、減らそう』は佰食屋の社長、中村朱美さんの経営哲学がわかる本です。
佰食屋は100食限定・ランチのみ営業・メニューは3つだけという京都のステーキ丼屋さん。
100食売れたらおしまい、売上アップを目指さない、残業はいっさいなし等、
従業員を大切にする働き方を体現しています。
労働時間が長くて体力勝負なイメージがありますよね。
★『売上を、減らそう』の要約ポイント★
・100食しか売らないのに潰れない理由
・誰でも心と時間のゆとりがある働き方ができる
・自分の敵は「こうしなければ」と思う固定観念
「今期の目標は前年比20%アップです」という目標設定に疑問を感じる人、
「売上が上がっても報われない、なんのために働いているのかな」と思う人には、
間違いなく刺さる内容です。
この記事では『売上を、減らそう』の要約まとめを紹介します。
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目次
要約①:100食しか売らないのに潰れない理由
佰食屋は100食限定・ランチのみ営業で、お客さんがたくさん来ても店じまいです。
100人分が売り切れれば早く仕事が終わって帰れるのがモチベーションになります。
100食しか売らないのになぜ潰れないのか?と疑問に思いますよね。
売る数を制限することで次のようなメリットがあります。
・必要以上の売上を上げようと思っていない
・100食と決まっているからフードロスが少ない
・早く帰れるから心にゆとりがあり、サービスに集中できる
・メニューが少ないから誰でもできて人材募集に困らない
そもそも売上を上げて内部留保や設備投資しよう!という考えがありません。
売る数を決めているから余計な材料を用意しておく必要がなく、
従業員に心のゆとりがあるから目の前のお客様を満足させることに集中できます。
お客様がたくさん来る時間にシフトに入りたくないと思っていました。
お客様がたくさん来るほうが早く終わってうれしいというのは、
発想の転換ですね。
メニューが少なくてオペレーションがかんたんなので人材採用にお金をかけずに済みます。
(ほとんどハローワークで求人しているそうです)
いい人材を確保することで悩んでいる経営者には、ガツンとひと言。
「誰かいい人はいないのか?」の前に「うちはいい会社なのか?」と考える
売上は上げる、目標達成のために残業する、経営者は従業員を効率よく働かせる…
という資本主義的な考え方に慣れた人は「そんな考え方があったとは!」と驚くはずです。
要約②:誰でも心と時間のゆとりがある働き方ができる
残業なし、早く帰れることがモチベーションという方針は、
著者自身が脳性麻痺のお子さんを持ったことから考えついたそうです。
家族との時間を大切にしたい!など、自分の価値観を守りながら働けるように、
シフトなどの制度が考えられています。
・急な休みに対応できるように多めに人を採用する
・シフトが1人少ない日には売上目標も減らす(100食→80食) など
根底にあるのは、”自分がやりたくないことをなぜ人にやらせるのか”という思いです。
経営者は従業員を雇って、給料に見合った分かそれ以上働かせようとします。
残業をさせて人生の自由な時間まで奪うのは、1人の人間として尊重しているのか。
従業員たちが働いた利益は従業員に還元されているのか。
そういう怒りや不条理から、
売上アップを捨ててでも従業員の自由な時間を尊重する経営が生まれたのだと思います。
給料が高くて激務な仕事よりも、給料はそこそこでも残業なしで自由な時間が持てる仕事を選ぶ人が増えてきました。
給料よりも「リモートワークできるか」、「フレックス勤務ができるか」、「残業はどのくらいあるか」等、時間や場所の自由を気にする求職者が多いです。
お金よりも時間的自由の価値が上がっている時代背景にも合っている経営方法だと思います。
佰食屋では36協定も結んでいないそうです。
労働基準法第36条に定められている法定労働時間(1日8時間、1週40時間)を超える場合、提出しなければならない協定です。
36協定を出していない=法定労働時間以外の労働がいっさいないということ。
残業は原則として労働基準法違反であり、
36協定を出すことで例外的に認められているのです。
要約③:自分の敵は「こうしなければ」という固定観念
『売上を、減らそう』の”おわりに”には、”自分の敵は「こうしなければ」と思う固定観念である”という言葉が出てきます。
佰食屋の経営方法は、今までの当たり前と思われてきた働き方に疑問を投げかけていたんだなとわかりました。
資本主義への明確なNOという表明だと思います。
・経営者だからといって従業員を就業時間外まで働かせていいのか
・売上は増やし続けないといけないのか
・店舗は増やし続けないといけないのか
・優秀な社員を雇わなければならないのか
・有給休暇を取るときに理由を聞く必要があるのか
・お客様は神様なのか
・会社の利益を従業員ではなく株主に還元するのはなぜか など
『売上を、減らそう』という本が、常識・当たり前・固定観念を疑えば1人1人がもっと幸せに働ける道があるのではないか?という提案に思えました。
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『売上を、減らそう』の次に読むなら?
『売上を、減らそう』とあわせて読みたい2冊を紹介します。
①『売上最小化、利益最大化の法則』
著者は株式会社北の達人コーポレーション代表取締役社長の木下勝寿さん。
デジタルコンテンツではなく、在庫を持って化粧品や健康食品を売っているのに、
なぜこんなに利益率が高いのかのヒミツがわかる本です。
売上を減らす方向性は同じですが、利益を多く残して無収入寿命を重視します。
無収入寿命が長いから品質を優先した商品開発ができ、社員も安心して働けます。
参考記事:『売上最小化、利益最大化の法則』を要約:起業前に読むべき超実践的な本
②『幸福の資本論』
幸福の条件を自由/自己実現/共同体=絆と定義し、
その3つに対応した資本に基づいて幸せになる戦略を立てようという本。
自分はどの資本を増やせばよいか?が見直せます。
自己実現や人とのつながりも大事だとわかります。
参考記事:『幸福の資本論』の要約まとめ:3つの資本を増やして幸せになる戦略がわかる
まとめ:本当に売上は右肩上がりでないといけないのか?
・必要以上の売上を目指さなければ従業員に心と時間のゆとりが生まれる
・誰でもできる仕事ならそもそも優秀な人材は必要ない
・自分の価値観を大切にしながら働ける環境は実現できる
・自分の敵は「こうしなければ」という自分の固定観念
・資本主義的な正解を疑ってみよう
「目標を達成してももっと上の目標を課されて辛い」、
「要求水準が高すぎていつもプレッシャーを感じている」という人には、
目からウロコの働き方かもしれません。
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