『マネーセンス 人生で一番大切なことを教えてくれる、「富」へ導くお金のカルテ11』は、なかなか治らないお金のクセを見直すのにおすすめの本です。
投資の仕方とか節約の仕方を読む前に、お金に対して健全な捉え方に変えるのが重要だとわかります。
いくら稼ぎを増やしても、破滅的な使い方をしていたら幸せにはなれませんよね。自分のお金に対する価値観と向き合って、幸せになるお金の扱い方に変えていきましょう。
★ 『マネーセンス』 の要約ポイント★
・お金に関わる困った行動は無意識に起こる
・3つのマネー・ディスオーダー(お金の障害)
・マネー・ディスオーダーを解決する方法
この記事では 『マネーセンス』 の要約を紹介します。
目次
要約①:お金に関わる困った行動は無意識に起こる
お金を使い過ぎてしまう、お金を貯めるのは得意だけど使えない、お金で人をつなぎとめてしまう等、
やめたほうがいいとわかっていていつも後悔するのに、つい繰り返してしまう行動はありませんか。
それは、無意識の心理的な力によって起こっています。
無意識の心理的な力には、マネーシナリオ/動物の脳の支配/群衆心理があります。
マネーシナリオとは、それぞれがもつお金に対する物語のこと。
不健全なマネーシナリオをつくりあげ、それに従ってお金とつきあっているのかもしれません。
何もわからない子どものときの解釈が重要であり、大人になった今考えると不合理な考えでも、
無意識に子どものころのシナリオが作動していることがあります。
お金は生存と結びつきやすく、恐怖に支配されると動物の脳(扁桃体)がハイジャックして闘争/逃走/フリーズのいずれかしか取れなくなってしまいます。
また、社会的な動物である人間にとって、群れから外れることはこの上なく痛いことです。
無意識に経済的なコンフォートゾーンに留まろうとしますし、同じゾーンの誰かがゾーンから外れようとすると足を引っ張ります。
宝くじなどで大金を手にした人がすぐにお金を失ってしまうのも、無意識にゾーンに戻ろうとする反動かもしれません。
要約②:3つのマネー・ディスオーダー(お金の障害)
特に子どものころ形成されるマネー・ディスオーダーは不健全なお金との関係を引き起こします。
マネー・ディスオーダーには3つのタイプがあります。
・マネー忌避症候群
・マネー崇拝症候群
・人間関係マネー不全症候群
マネー忌避症候群
マネー忌避症候群の根底には「お金は悪いもの」という価値観があり、避けようとします。
避けたいけどお金があることがうらやましい、そんな相反する思いを持っています。
具体的には、収支を見ない経済的否認、お金を持つことに罪悪感を感じる経済的拒否、過剰なリスク回避や過少支出(ケチ)などです。
よくあるシナリオ
・自分にふさわしい場所にいて、正しい理由で、正しいことをしていれば、お金のことはほうっておいてもうまくいくはず
・少ないお金で暮らすほうが道徳的だ。
・金持ちのほとんどは不当に金を持っている。
・お金は人を堕落させる。
・必要以上にお金を持つのはよくない。 など
マネー崇拝症候群
マネー崇拝症候群は、お金を稼ぐ・貯める・使うことに価値を置き過ぎて、お金があればうまくいくと思いこみすぎています。
強迫的な貯め込み、行き過ぎたリスクテイク(さらに病的ギャンブラー)、ワーカホリック、浪費家(さらに買い物依存症)などが具体例です。
よくあるシナリオ
もっとお金/モノがあれば幸せになれる
いくらあっても足りない
人生は短い。もっと楽しもう。
誰かが勝ち組になる。わたしだって勝ち組になりたい。
必死で働かなければ、十分なお金を得ることができない。
わたしの価値はわたしの純資産とイコールである。 など
人間関係マネー不全症候群
人間関係マネー不全症候群は、自分や他人をコントロールするパワーがお金に結びついています。
また、お金=秘密、恥という意識があります。
お金で子どもをコントロールする、誰かにお金を与えずにはいられない、白馬に乗った王子様がすべて解決してくれるといったシナリオが具体例です。
よくあるシナリオ
いま子どもの世話をすれば、いつか子どもが自分の世話をしてくれるだろう。
相手のためにどれくらいお金を使うかで、愛情の量が測れる。
相手のためにお金を使うことで、自分の人生が意味のあるものになる。
お金なんて、いつも誰かに頼ればいい。 など
要約③:マネー・ディスオーダーを解決する方法
マネー・ディスオーダーとは、お金についての障害のこと。マネー・ディスオーダーを解決する方法は次のようなものがあります。
・引き金を自覚する
動物の脳にハイジャックされ、良くない行動を取ったときを実況中継のように思い出し、その引き金を見つけます。
そうすれば、次に引き金が入るときに自覚的になれます。そして深呼吸をして決断を先延ばしにすれば、後悔する行動が減るでしょう。
・過去のトラウマに向き合う
過去の記憶は変えられます。まったく経験のないことでも新しい記憶として埋め込むことができる実験があるように、記憶は意外といい加減なものです。
過去のトラウマに向き合い、次のような観点を考えてみましょう。
・相手の視点から見て、動機を理解する
・コントロールできなかったことを認識し、自分を責めない
・その経験から何を学んだかに目を向ける
そして、今役に立つ解釈を選び直します。
・お金の歴史を振り返る
自分の人生のなかで印象的だったお金に関する出来事を表にしてみます。どんな出来事があってどう感じてそこから得たお金の教訓は何だったか?を考えます。
また、父親や母親、または親代わりだった人のお金に関する言動や態度を振り返り、それがどのくらい今の自分に影響を与えているかを考えてみます。
今までのマネーシナリオを振り返ったうえでもっと良いシナリオがあれば、そちらを採用しましょう。
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