『single task 一点集中術』はシングルタスクのメリットとシングルタスクをするコツがわかります。
一度に1つのことに集中するシングルタスクは、複数のタスクを並行して行うマルチタスクよりも生産性が高いと言えます。
シングルタスクをするコツは、同じような作業をまとめる、人の要求に短時間で答える/断るなどです。
★ 『single task 一点集中術』 の要約ポイント★
・シングルタスクの原則
・マルチタスクのデメリット
・シングルタスクのコツ
同じような作業をまとめる、人の要求に短時間で答える/断る
この記事では 『single task 一点集中術』 の要約を紹介します。
目次
要約①:シングルタスクの原則
シングルタスクの原則は次のとおりです。
シングルタスクの原則:一度に1つの作業に集中して、生産性を上げる
シングルタスクをすることで、強いエネルギー×鋭い集中力で生産性高く働くことができます。
スポーツでいわれるゾーンやフロー状態に入るのもシングルタスクをしているときです。
シングルタスクを妨げて能率を下げる要因は2つあります。
・別のことが頭に浮かぶ
・外部からの刺激
代表的な外部からの刺激は、スマホやパソコンなどのデバイスやSNSです。現代はアテンションエコノミーという言葉もあるように、人々の注意をどれだけ奪うかが経済的な利益につながります。
自分の注意力・集中力を他人の経済的利益のために奪われないように気を付けましょう。
具体的には、日常で注意力を奪うものを一覧化することで、注意が奪われていることを意識します。そして、意識的に注意を奪うものを遠ざけましょう。
・デバイスを触らない時間をつくる
・メッセージのチェックを1日3回に制限する
・デバイスの着信音をミュートにする など
自分がいかに注意力を奪われているかを自覚するのが第一歩です。
要約②:マルチタスクのデメリット
マルチタスクができるというのは幻想であり、マルチタスクの実態は注意を向けるものを細切れに切り替えているだけです。
つまり、マルチタスクとは常に気が散っている状態と言えます。
マルチタスク=タスク・スイッチング
意識的な努力を必要としないものや自動的に行えるものを並行して行うのはマルチタスクではありません。意識を向ける必要がある作業を並行するのがマルチタスクにあたります。
マルチタスクを行うと、生産性が下がる/認知処理能力(記憶力や理解力など)が下がるというデメリットがあります。
それでもマルチタスクに惹かれる人は、マルチタスクで忙しくしていることが自分の価値を示すことだと勘違いしているのかもしれません。
現代の文化には「より多くのものごとをこなす」ことを重視する風潮がある。そして奇妙にも人は自分を疲弊させ、すり減らすことで「自分は重要な人間だ」という認識を持とうとしている。
マルチタスクは忙しく見せるのには役に立ちますが、実際にはシングルタスクのほうが生産性が高く、主体的にタスクに向かうことができます。相手にどう思われるかよりも、自分がすべきことを優先することが重要です。
いっぽうマルチタスクの誘惑に負けてしまうのは、たいてい、他者の期待や要求に応じねばならないという義務感に駆られているときだ。すると本来、自分が優先したいと思っていたことを後回しにしてしまう。そんなとき、あなたのなかにはたいてい「相手に高く評価されたい」という欲望があり、それが不安感を引き起こしている。
要約③:シングルタスクのコツ
シングルタスクをするコツは次のようなものがあります。
・同じような作業をまとめる
・人の要求に短時間で答える/断る
1つずつ紹介します。
同じような作業をまとめる
タスクの切り替えを減らすことで集中力を維持できます。
そのためには、同じような作業をまとめて片付けることが大切です。
・仕事をはじめる前に今日しなければならない仕事の予定を立てる
・1日の流れを3日分書き出して、似ている作業をまとめる
・1×10×1システム
-1分で片付くタスクにすぐ着手
-10分以内で片付けられるタスクを特定
-1時間以上かかるタスクを今後2、3日のスケジュールに入れる
「なんとなく1日が終わってしまった!」というときは、自分がそのときどきに何を優先していたのかを可視化して意識することが重要です。
次々とやってくるタスクを受け身で片付けるのではなく、「この時間はこれに集中する」という意識を持てば、主体的に自分のタスクに向かえます。
人の要求に短時間で答える/断る
シングルタスクをするというと、人の要求は受け付けないわがままな人という印象を持たれるかもしれません。しかし、シングルタスクをすることは相手のためにもなります。
シングルタスクは人のためになり、あなたのためにもなる。それはよき手本を示すことであり、さらには「いまここ」に集中することで結局は人の役に立てるのだ。
たとえば、5分でも目の前の人に集中して話を聞いてくれる上司とパソコンから目を離さずに片手間で30分話を聞いてくれる上司、どちらが相手のためになっているでしょうか。
忙しくて時間がないからといって信頼は落ちませんが、存在を軽視されることは信頼を落とします。
たとえ短い時間でもシングルタスクで向き合う時間をつくることは、マルチタスクで応じるよりも効果が高いです。
実際に頼まれたときにどう断るのか、というコツも紹介されています。
・相手に敬意を示す
・何に同意するのか、同意した結果、なにが生じるのか明確にする
相手に敬意を示したうえで、いまは応じられないことをはっきりと伝えましょう。もし優先順位を変更する場合は、それによってなにが生じるのか(いまやっている仕事の納期が遅れる、予定されているミーティングに出席できなくなる等)を説明し、相手がその責任を取れるのか確認します。
もしいまやっている仕事が重要なら、相手はその責任を取りたくないので引き下がるでしょう。
断ったからといって、自分が無能だと思う必要はありません。優先順位を見極めてはっきりと断る姿勢はむしろ信頼に値します。
「いますぐには無理です」と「私には無理です」は同じ意味ではない。「いますぐには無理です」と言うことであなたが相手に伝えているのは「いま取り組んでいる職務に責任を負っている」という、ただそれだけのことであり、あなたは同様に、スケジュールに組み込まれている次の作業にも全力で取り組むはずだ。そんな相手のほうが、途中までしか終えていない作業を山ほど抱えている相手より、ずっと信頼できる。
『single task 一点集中術』 の次に読むなら?おすすめの本3選
『single task 一点集中術』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『ワンシング』
一点集中する大切さがわかる本。
問題の勘所、ここを変えれば一気に変わるというドミノの1つ目を倒すのが重要です。目標のために本当に必要なことは何なのか?を考えさせられます。
参考記事:『ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果』の要約:ドミノ効果で大きな成功を手に入れる
②『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』
最初の2割の時間で8割の仕事を終わらせるロケットスタート時間術の本です。
仕事が終わらない人の共通点は、”しめきりを必ず守る”という意識が低いことです。
しめきりを守るためには、自分が果たすべき使命は何かを考え、達成のために起こり得る予測不可能なことを考慮した計画を立てる必要があります。
そして、最初の2割の時間で集中し、仕事の全体像を早くつかむと予測不可能な部分を減らすことができます。
参考記事:『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』の要約まとめ:ロケットスタート時間術
③『限りある時間の使い方』
人生の短い時間にどう向き合うか考えさせられる本。
時間に追われるのではなく、いまを味わうような生き方の良さがわかります。
参考記事:『限りある時間の使い方』の要約まとめ:人生は短いからこそ大事なことを選ぶ
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