『ずるい考え方』はラテラルシンキング(水平思考)のポイントがわかる本。
ラテラルシンキング(水平思考)とは、発想を広げる思考法です。
”~すべき”という思考や前例・ルールを取っ払って、発想の幅を広げて選択肢をたくさん出します。
視点を広げる際にさまざまな選択肢が生まれますが、どんなものであれ、問題の解決につながるものはすべて正解。
答えが多ければ多いほうが望ましく、あらゆる案に対して「それもアリだね」という態度をとる思考法なのです。
ラテラルシンキングで発想を広げ、ロジカルシンキングで掘り下げて考察する。この組み合わせが最強です!
★ 『ずるい考え方』 の要約ポイント★
・ラテラルシンキングに必要な3つの力
疑う力/抽象化する力/セレンディピティ
・ラテラルシンキングの発想のコツ
最小の力で最大限の効果を狙う/先の先を読む/ムダなものを捨てない
中高生にもおすすめです!
この記事では 『ずるい考え方』 の要約を紹介します。
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目次
要約①:ラテラルシンキングに必要な3つの力
ラテラルシンキングに必要な3つの力は3つあります。
<ラテラルシンキングに必要な3つの力>
・疑う力
・抽象化する力
・セレンディピティ
1つずつ紹介します。
疑う力
ラテラルシンキングで重要なのは、”~すべき”という思い込みや前提から自由になることです。
そのためには、まず疑う力が必要になります。
疑うときに使える3つの質問は、なぜ?/本当?/今はねです。
・なぜ?
なぜそうなっているのだろう?そもそもどうしてそうなのか?
・本当?
それは本当なのか?例外はないのか?そうでない可能性はないのか?
・今はね
今はそうなっているが前はどうだったのか?今はそうだけどこれからもそうなのか?
根底にあるのは、絶対的な正解はないという姿勢です。多様な価値観や考え方があることに気づけば、発想が広がります。
ただ、疑ってばかりだと他人に嫌われないか少し心配ですよね。
疑うときは、相手のことを疑うのではなく、提示された前提を疑うというスタンスで臨みましょう。
相手を疑う⇒本当のことを言っていないのではないか?
前提を疑う⇒”〇〇でなければならない”は本当なのか?
疑う対象は人ではなく物事であり、一緒に前提を検証するチームになれると良いです。
抽象化する力
抽象化する=本質を取り出すことと言えます。
1つの具体的な事象でも、切り口によっていろいろな要素を抽象化することができます。
抽象化する力を鍛える方法として、使いみちを30個考えるトレーニングが紹介されていました。
<使いみちを30個考える>
例:新聞を”〇〇するもの”と30通りに表現する
・情報を伝えるもの
・広告を載せるもの
・割れないように包むもの(お皿など)
・敷くもの(図工など)
・型崩れを防ぐもの(カバンの詰め物など)
・キャッチコピーの参考にするもの
・赤ちゃんをあやすもの(ビリビリにする)
・・・
具体のレベルではまったく違うけれど、本質の部分では同じものを見つけられれば、新しい使い方や特徴の活かし方のヒントになるでしょう。
セレンディピティ
セレンディピティとは、「何かを探しているときに、それとは別の価値あるものを偶然見つける力」です。
関係ないものがひもづいてひらめくとき、セレンディピティが生まれています。
セレンディピティの例は次のようなものがあります。
<セレンディピティの例>
・小麦のおかゆを炎天下に置いておいた⇒パン
・レーダーの実験をすると必ずチョコバーが溶ける⇒電子レンジ
・酸化防止剤の実験の失敗⇒ホカロン
セレンディピティのひらめきを得るには、感性のレーダーを磨くことです。もしかしたら目の前でセレンディピティの絶好のチャンスが来ているのに、見逃しているだけかもしれません。
日常の中からどれだけ気づけるか、にかかっています。
「そんなの当たり前」、「それは知っている」という態度では新しい気づきがありません。まずはなんにでも驚いて感動してみましょう(無理やりでも)。そうすることで、脳が自然と感動しやすくなります。
要約②:ラテラルシンキングの発想のコツ
ラテラルシンキングの発想のコツを3つに絞って紹介します。
<ラテラルシンキングの発想のコツ>
・最小の力で最大限の効果を狙う
・先の先を読む
・ムダなものを捨てない
1つずつ紹介します。
最小の力で最大限の効果を狙う
最小の力で最大限の効果を出す方法を考えると発想が広がります。
売上を+10%なら今のやり方の延長線上で行けるかもしれませんが、売上2倍、5倍となったら発想の転換が迫られますよね。
「それは無理」、「このくらいやらなきゃそんな成果は出ない」という思い込みを一回捨ててみましょう。
「努力=善」「楽=悪」という図式こそが、まさにわたしたちの心を縛っている先入観なのです。
罪悪感を手放して、とことん楽する方法を考えてみるのはどうでしょうか。
先の先を読む
現状からの積み上げでなく未来からの逆算で考える、しかもいつも考えるもう一歩先の未来を考えてみると大局的な視点からの発想が生まれやすくなります。
大事なのは「最終的にどうなっていればいいのか」という視点で発想することです。
エジソンは電球の実用化をした後、みなが電気を求める未来を見据えて電力供給会社をつくりました。
ジョージ・ルーカスは、スターウォーズを製作するときに安い報酬の代わりに映画に関する権利をもらい、キャラクターグッズで莫大な利益を上げました。映画会社に意見されず、自分の自由に映画をつくれる未来を見ていたのです。
ムダなものを捨てない
必要なものかムダなものかは、今の考え方の枠組みで決まっているだけです。
価値は相対的であり、見方によって変わります。ユダヤのことわざに「リンゴはリンゴの採れない土地で売れ」という言葉があるそうです。
マイナスなことをプラスに変えられないか?考えてみましょう。ムダなこと・ネガティブなことが独自性のある価値になるかもしれません。
<マイナスをプラスに変えた例>
・ワケあり商品⇒安い、素材そのままを活かす、環境に優しい
・財政破綻した夕張市⇒負の遺産を学ぶツアー など
ロジカルシンキングは誰が考えても同じ結論に行きつきますが、ラテラルシンキングは人によって発想が違うというおもしろさがあります。
決めつけず、物事を多面的に見る習慣は、対人関係でも役に立つのではないでしょうか。
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『ずるい考え方』 の次に読むなら?おすすめの本3選
『ずるい考え方』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『具体と抽象』
抽象化や俯瞰して物事を見る視点を身につけたい人におすすめです。
イラストや図が多めで、具体的・抽象的な思考とはどういうことか?がわかります。
参考記事:『具体と抽象』の要約まとめ:本質を見抜く人・創造性が高い人はどんな思考をしているのか?
②『0ベース思考』
前提を疑うという姿勢につながるのが『0ベース思考』です。
自分のバイアス(偏見)や一般常識から外れて考えることの重要性、何より楽しさがわかります。
参考記事:『0ベース思考』の要約:社会常識や一般的な基準を超えて自由に考える
③『上流思考』
システム全体を考えて問題を未然に防ぐ思考法の本。
システム全体を考える、そもそも問題が起こらないように考えることで、
下流で対応するより劇的な成果が上げられる可能性があります。
参考記事:『上流思考』の要約まとめ:システム全体を考えて行動する
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