『おもろい話し方』は、会話がちょっとおもしろくなるコツがわかる本。
元芸人でネタ作家の著者が、お笑いで使われているテクニックを普通の人でも使いやすいように説明してくれます。
特にリアクションや感想を伝えるときのコツはすぐ使ってみたくなりました。
自分でおもしろい話をしたい人はもちろん、うまく返せない人にも参考になる本です。
★ 『おもろい話し方』 の要約ポイント★
・相手の心をつかむ3つのポイント
・リアクションのコツと感想の伝え方
・いやなことを振られたときの断り方
イラストも多めで読みやすいです。
この記事では 『おもろい話し方』 の要約を紹介します。
目次
要約①:相手の心をつかむ3つのポイント
相手の心をつかむ話し方には3つのポイントがあります。
・擬音
ブワァァァと沸き上がってきた、パッと見ると、ブーンと来た等
・比較
普通は~、たいていは~だと思うじゃないですか?(ギャップを際立たせる)
・自分の気持ち
「〇〇」と思ったけど~「〇〇なのか!」(感想でしめくくる)
たしかに、擬音があると臨場感が増しますね。比較を入れることで、ふつうはこうなのにこうだった、という違和感が際立って笑いにつながります。
自分の気持ちが入っていないと、ただの説明になってしまって単調です。そのときの心の声を「」のセリフで差し込んでみましょう。
また、話のテーマ選びには、どうでもいい話・中身のない話を混ぜるのも大切です。
中身のある話を振っていると、相手も「中身のある話をしなければ」というプレッシャーを感じ、話が弾みにくくなります。
(中身のない話の例)
・なんかココ、暑いですよね。
・あっ見て、猫いる
・ちょっと見てくださいよ!ここ電波1本ですよ
楽しませるのもホスピタリティですね。
要約②:リアクションのコツと感想の伝え方
自分が話すだけでなく、リアクションでも話を盛り上げることができます。リアクション上手は好かれますよね。
リアクションのコツは5つあります。
・大きくわかりやすく相づちを打つ
話すテンポに合わせて「うん、うん」「なるほど」など相づちを打つ
・オーバーリアクション
少し大げさに感じたことを伝える(痛そうと感じた⇒「痛い痛い痛い!」)
・共感を伝える
意図をくみとり共感
(タメ口の人が苦手なんですよ⇒「礼儀がない感じでイヤだよね」)
・キーワードやポイントをオウム返し
違和感のあるワードやおもしろポイントを繰り返す
・話し終わりに余韻をつくる(すぐ次の話に行かない)
「なるほどなぁ~」「それはすごいなぁ」
また、話の感想を伝えるときのコツは行動に落とし込んで感想を伝えることです。
それを聞いてどうしたいと思ったか?を感想として伝えます。
(例)おもしろかった
・もう一回行きたくなった
・誰かにおすすめしたくなった など
さらに、ひと言付け加えるのも効果的です。
(例)おもしろかった
・上半期で一番おもしろかった
・〇〇も驚くくらいおもしろかった など
要約③:いやなことを振られたときの断り方
行きたくない飲み会、パワハラ・セクハラっぽい話、「おもしろいことやって」など、いやなことを振られたときにおもしろく断る方法があります。
<いやなことを振られたときの断り方>
・関係ない人のせいにして断る
・まわりを巻き込んでかわす
関係ない人がダメって言っている、と言えば、明るく断ることができます。
・お母さんからダメって言われているので…
・医者から止められているので…
まわりが「ウソつけ!」と言いたくなるような、明らかに関係ない人を使いましょう。
まわりを巻き込んでかわす方法は、相手に直接言わずにまわりの第三者に苦情や文句を言うスタイルです。
・この人、いつもこんなに~なんですか?
・この人のデリカシー、どうなっているの?
・めっちゃセンシティブな話題、振ってくるんですけど!
・ごめん、ちょっと誰か助けてくれません?
直接、「それはセクハラです」「それは答えたくありません」と言うのは勇気がいるし場の空気も悪くなりますよね。
まわりの人を巻き込めば自然とSOSも出しやすくなります。
また、ほめられたときにどう返せばいいかも意外と悩むもの。そんなときのリアクションも載っていました。
・自分で自分を持ち上げることで、自分を下げる
「天才ですから」「カリスマですから」⇒「自分で言うなよ」とつっこませる
・謙遜ボケ 〇〇のおかげにする
「加工のおかげ」「毎日神様にお願いしたおかげ」「星占い1位のおかげ」など
・もう1回ほめさせる
「ありがとう。もう1回言ってもらっていい?」
「ありがとう。うれしいから会うたびに言ってもらっていい?」
そのほか、お笑いのタイプ別診断やすべらない話の添削などが載っています。
わたしは自分でおもしろい話をしたい派ではないので、リアクションのほうが参考になりました。
『おもろい話し方』 の次に読むなら?
『おもろい話し方』 とあわせて読みたい本を紹介します。
①『ユーモアは最強の武器である』
ユーモアは鍛えられるスキルであり、少し取り入れるだけで人間味あふれるコミュニケーションに変えることができます。
仕事を楽しくしたい、チームのつながりを持ちたい、アイディアが出る環境をつくりたい、という人におすすめです。
参考記事:『ユーモアは最強の武器である』の要約まとめ:職場にもっとユーモアを!
②『ホメ出しの技術』
ダメ出しよりホメ出しで、社会が元気になる言葉を贈り合う社会をつくろう!という本。
対象商品・サービスのホメるところを見つけて言語化するコピーライターの思考法がわかります。
参考記事:『ホメ出しの技術』の要約まとめ:ダメ出しよりホメ出しで社会を良くしよう
★今回紹介した本★
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