『対話力 私はなぜそう問いかけたのか』の要約・感想:心が豊かな聞き手になる

『対話力 私はなぜそう問いかけたのか』の要約・感想:心が豊かな聞き手になる

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『対話力 私はなぜそう問いかけたのか』は聞く力の磨き方がわかる本。

著者はノンフィクションライターで、アスリートをはじめ多くの著名人をインタビューしている小松成美さんです。

 

人とつながる喜びや心構えが、ステキな文章から伝わってきました。

ライターやインタビューをする人はもちろん、豊かなコミュニケーションをしたい、もっと人とのつながりを感じたいという人におすすめの本です。

★『対話力 私はなぜそう問いかけたのか』の要約・感想ポイント★

 

・心をフラットにして先入観を持たずに聞く

 

・誰にでも人に伝えたい何かを持っている

 

・いい聞き手になるために必要なのは好奇心と自己内対話

会社でヒアリングやインタビューをする機会があるので、その前にこの本から抜き書きしたメモを見よう!と思いました。

この記事では『対話力 私はなぜそう問いかけたのか』の要約・感想を紹介します。

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要約①:心をフラットにして先入観を持たずに聞く

 

”聞く”をテーマにした本は、ほとんどが聞く姿勢の話から始まります。

やっぱりテクニックよりも話し手に向き合う姿勢が一番重要です。

耳を澄ます、ということが大事で、自分の内面を波立たせず静かにキープして、そこに入ってくるものの響きを感じ、刻みつける。「聞く」とは、そうした非常に繊細で、なおかつすべてを受け入れるという寛容な行為だと思うのです。

 

相手の話をしっかり受け取って、そして誠実に言葉を返すだけで、相手の心とつながることができます。

 

話のテーマの軽い(雑談など)・重い(人生相談など)は関係ありません。

どんなテーマでも関係性は築けます。

心をフラットにして受け入れることで、お互いの心のパズルが合っていく。会話の小さなピースを合わせていくことで、時間を共有する喜びが得られます。

 

たとえば、北海道での雑談がおもてなしに思えたというエピソードが載っていました。

日常の一コマでも、話し手にとっては何気ない雑談でも、心をフラットにして聞くことで知らなかった世界を知れたり、相手とのつながりを感じたりすることができます。

 

事前調査は入念に行いますが、インタビューのときには真っ白なキャンパスのような気持ちで臨むそうです。

先入観を持つと対話の可能性を狭めてしまいます。

目の前の人をただ知りたい!という純粋な好奇心が、通常なら見逃してしまうような表情の変化やちょっとした言葉遣いに気づかせてくれるのだと感じました。

「今この世界であなたのことを一番知っているのは私です」、そう言えるようになりたいと思って臨むわけです。

そして、実際に取材する相手を目前にしたら蓄積したデータを消去し、こう心の中で呟きます。「今この世界であなたのことを一番知りたいのは私です」と。

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要約②:誰にでも人に伝えたい何かを持っている

 

話を聞くときは、話し手である相手が主役です。

「自分が何を言うか」、「どうやったら自分を信頼してもらえるか」と自分中心の考えでは聞くことに集中できません。

 

たくさんの人にインタビューするなかで、著者は”誰にでも人に伝えたい何かを持っている”と気づいたそうです。

 

相手は何を伝えたいのか?を聞いて言葉にして伝えられれば、きっと相手も喜ぶでしょう。

 

わたしがこの本で一番心に残ったのは、”和紙のような対話”というキーワードです。

じつは、たった一つの鋭い質問で理解を深められるような場面は、めったにありません。

薄い紙を重ねるように、小さな言葉、小さな相槌、小さな信頼を積み重ねていく。

和紙の一枚一枚の厚さは一ミリに満たなくても、それが何千、何万と積み重なったときには絶対に破れない強き土台になります。

コミュニケーションの本を読むと、つい「本質を突いた質問をしよう」、「質問で「おっ」と思わせたい」なんて気持ちが芽生えませんか。

 

テクニックを駆使した質問に惹かれてしまうのですが、実際には一つ一つの小さな信頼を積み重ねた上に本心や深い部分を話してくれるのです。

要約③:いい聞き手になるために必要なもの

 

いい聞き手になるために必要なものに、好奇心と自己内対話があります。

好奇心は自分の知らないことを察知させ、それを知るための道筋を照らし、その道を進むための原動力になります。知らないことに触れたときの喜び、それが内面の豊かさを増していくのです。ぜひともあなたの好奇心を大事にしてください。

知ることが楽しい人は、ワクワクして人の話を聞けるのでよい聞き手になれますね。

相槌がちょっと下手でも、質問がたどたどしくても、楽しそうに自分の話を聞いてくれるだけで心を開きたくなります。

 

自己内対話とは、自分の感情や思考に向き合うこと。

記録することで、自分にとって何が大切なのか、自分の価値観がよくわかるそうです。

孤独を知り、自分を見つめることができる人は、やはり優しいのです。

対話は、双方向の連続運動ですから、一方が変わればおのずと変わります。

今、自分が変化すれば必ず変化するのです。その変化を、深い対話を、導き出す原動力とするために、あなたから変わることを意識してください。

話し手からうまく話を引き出せない、話がかみ合っていない気がするときは、聞き手の状態が整っていないのかもしれません。

 

ただの聞き役というだけでなく、対話の質は聞き手によっても左右されることを肝に銘じたいと思いました。

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『対話力』の次に読むなら?おすすめ本3選

 

『対話力』とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『ホメ出しの技術』

 

最大の肯定からはじめて、相手のホメるポイントをどんどん見つけよう!という本。

『ホメ出しの技術』のなかで『対話力』が引用されていたので、『対話力』を読むきっかけになりました。

 

相手の資産になる言葉を贈り、社会を元気にしよう!というコンセプトがとても良かったです。

参考記事:『ホメ出しの技術』の要約まとめ:ダメ出しよりホメ出しで社会を良くしよう

②『行列のできるインタビュアーの聞く技術』

 

インタビュー歴20年超の著者が聞く技術を詰め込んだ本。

質問を用意し過ぎない点や好奇心を持って聞く姿勢など共通点が多かったです。

聞く力のノウハウが知りたい人におすすめ!

参考記事:『行列のできるインタビュアーの聞く技術』の要約まとめ:質問ではなく解釈を投げかける

③『人は話し方が9割』

 

否定のない場の作り方、相手の話を引き出す聞き方がわかります。

話し上手は聞き上手。相手の話を引き出す具体的な方法として拡張話法が紹介されています。

参考記事:『人は話し方が9割』の要約まとめ:拡張話法で相手の話を引き出す【話し上手は聞き上手】

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まとめ:聞き手のあり方がわかる

・相手の話をしっかり受け取って、そして誠実に言葉を返す

 

・先入観を捨てて「目の前の人をただ知りたい!」という好奇心で聞く

 

・誰にでも人に伝えたい何かを持っている

 

・一つ一つの小さな信頼を積み重ねる和紙のような対話をする

 

・自己内対話で自分自身を見つめる

 

・対話は双方向であり、聞き手の状態によっても変化する

人の話を聞く姿勢が整って人とつながりを感じられるようになれば、仕事だけでなく人生も豊かになるだろうと思います。

 

読み物としても、心にスッと入ってくるステキな文章だと感じました。

 

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