『聞く力』は、相手の心のを開く聞き手になるためのヒントがわかる本です。
著者の阿川佐和子さんが数々のインタビューや対談をされてきた経験から感じたことや気づいたことがエッセイ風にまとめられています。
★『聞く力』の要約ポイント★
・トークは生もの!質問を用意しすぎない
・私の感覚を1つの基準に相手の気持ちに寄り添う
インタビューを仕事にしている人は少ないかもしれませんが、話の聞き手になることは日常的にあります。
聞き手の存在の大切さ、人と人とのやり取りの面白みに改めて気づける本でした。
この記事では、『聞く力』の要約を紹介します。
目次
要約①:トークは生もの!質問を用意しすぎない
同じエピソードだとしても、トークは毎回どこか違います。
話し手の調子や気分、観客の様子、聞き手の聞き方によっても変わります。
人と人が関わることで何かを触発され、思ってもみなかった話が聞けるところが、インタビューの面白いところです。
その時々のライブ感を楽しむには、質問を用意しすぎないこと。
著者ははじめ20個ほど質問を用意していたそうですが、今は3つに絞るそうです。
質問を用意しすぎると、段取り通りに進めることや質問リストをつぶしていくことが目的にすり替わってしまいます。
とにかく相手が自分の質問に応えてくれて、言葉を発してくれている事実だけを確認すると、それだけで安心し、中身について深く理解しようとしていない。
そういう質問のしかたを続けていると、相手の話を聞いていないから、話に連続性が生まれません。
準備は大切ですが、いざトークのときには相手の話に全力で耳を傾けましょう。
その場での観察や直感を大切にすることで、相手の本当に話したいことやまだ知られていない意外な側面を引き出せるかもしれません。
また、そういう大事なポイントは、得てして、ほんの小さな言葉の端に隠れているものです。さりげなくつけ加えた形容詞や、言葉の最後に挟み込んだ普通名詞や、ちょっとした小さな言葉。そういう謙虚な宝物を見過ごしてはいけません。
要約②:私の感覚を1つの基準に相手の気持ちに寄り添う
相手の気持ちに寄り添う、思いやることで、相手の真意をつかむことができます。
しかし、実際に経験した人にしかわからないことに軽々しく寄り添うことは逆効果になる場合も。
「わかります」という相づちは、「本当にわかっているの?」という反感を持たれかねません。
本当にわかっているかを自問したほうがいいですね。
じゃあなんにも言えないじゃないか!と思いますが、わたしだったらどう思うか?を1つのきっかけにして、理解を深めることはできます。
時代背景、家庭環境、経済状況。自分と違うからこそ疑問はわき、しかし自分と違うからこそ、自分のスケールだけで判断してはいけない。でもうれしかったり悲しかったり苦しかったりする感情に、ちがう体験ながらどこかで共鳴する場所を見つけることはできるはずです。違う思考や行動を経験した他人の気持の一部だけでも、自分の何かの経験を重ね合わせることができたとき、相手に対するより深い理解と興味が生まれるのだと思います。
”他人の気持ちは本当には理解できない”と諦めるのではなく、本当には理解できないと知りつつも、自分の中で理解のきっかけを探す姿勢が大切なのだと思います。
そして、そうやって理解しようと真剣になっている聞き手を、話し手は信頼するのではないでしょうか。
阿川佐和子さん『聞く力』を無料で読む方法
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『聞く力』の次に読むなら?おすすめ本3選
『聞く力』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『行列のできるインタビュアーの聞く技術』
インタビュー歴20年超の著者が聞く技術を詰め込んだ本。
質問を用意し過ぎない点や好奇心を持って聞く姿勢など『聞く力』との共通点が多かったです。
参考記事:『行列のできるインタビュアーの聞く技術』の要約まとめ:質問ではなく解釈を投げかける
②『Listen』
良い聴き手になること、聴き手になるメリットがわかる本。
話を聴いてほしい、情報を受け取ってほしい人ばかりの社会で、人の話を本当の意味で聴ける人は貴重です。
参考記事:『LISTEN-知性豊かで創造力がある人になれる』の要約:聞き上手な人の性格や特徴がわかる本
③『プロの思考整理術』
相手の状況/事実を整理して感情を整えるための方法がわかります。
人はアドバイスされるのが嫌いな生き物なので、
事実と感情を整えて信頼関係をつくった上で相手が自分で納得できるように対話します。
参考記事:『プロの思考整理術』の要約まとめ:相手の状況と感情を整理するだけ【アドバイスは不要】
まとめ:人の話を聞くのが楽しみになる本
・人と人が関わるトークは毎回その場のおもしろさがある
・質問を用意しすぎない(目安は3つ)
・質問リストを潰していくより、相手の話を全力で聞く
・その場での観察や直感を大切にして、大事なポイントを見逃さない
・本当には理解できないと知りつつも、自分の中で理解のきっかけを探す
コミュニケーションのノウハウというよりは、試行錯誤の中で得た経験を話して聞かせてくれているような気持ちになりました。
「人の話を聞くのって楽しいんだな」と思える本です。
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