『プレゼン思考』は新しい企画やアイディアの提案に必要なビジョン、コンセプトの作り方がわかる本です。
プレゼンの表面的なテクニックではなく、
ビジョンやコンセプトで心を動かすための思考法がわかります。
★『プレゼン思考』の要約ポイント★
・プレゼンの型:課題(タスク)→実現案(コンセプト)→未来(ビジョン)
・そもそも思考で本質的な課題を見つける
・おどろき+共感+共有=心を動かす
仕事に限らず、社会課題や身近な問題解決にも活かせます。
この記事では『プレゼン思考』の要約まとめを紹介します。
目次
要約①:プレゼンには型がある
プレゼンはワクワクする未来を実現するためにあるべきです。
未来をつくるプレゼンには型があります。
課題(タスク)
⇓
未来(ビジョン)
⇓
実現案(コンセプト+プラン)
現在、〇〇という課題があります。将来は△△を実現させましょう。その方法は~です。
未来(ビジョン)がないプレゼンになっていませんか?
課題を解決する実現案だけを提示して対症療法的な提案になっていると、
人の心を動かすようなワクワク感がありません。
また、ビジョンがあってもロジックがわかりにくければ相手に聞いてもらえません。
そもそも、相手は聞いていないという前提から始めます。
聞いていない相手に聞いてもらうには、シンプルでかんたんにすることです。
プレゼンの型に沿って構成すれば、自然とわかりやすくなります。
論理展開のシンプルさはやじるしチェックで検証します。
やじるしチェック:
プレゼンの内容をやじるしでつなぎ、つながってないところがないか確認
やじるしを引くと反射的に前後のつながりを考えるので、論理破綻に気づきやすくなります。
良いプレゼン=1本のロープがゴールまでつながっている状態。
話があちこちに飛んでいないか、ゴールまで迷わずつながっているのかを確認しましょう。
要約②:そもそも思考で本質的な課題を見つける
ゴールまでロジックが通っていても、安易で既視感のあるゴールでは人の心を動かせません。
安易なゴールを避けて本質的な課題設定をするには、そもそも思考で前提や当たり前を疑います。
そもそも思考:「そもそもなぜ〇〇なのですか?」
考えのスタート地点を少し手前に戻して本質的な課題を探る。
「〇〇が問題だから解決したい」に対して、「〇〇の解決案です」と提案するのではなく、
「そもそもなぜ〇〇が問題だと思うのですか?」と質問します。
『プレゼン思考』の中で紹介されている、橋のデザインの話がわかりやすかったです。
橋をデザインするときに大切なことは、橋をデザインせず、橋を渡る人の行動をデザインすることです。
そもそもなぜ橋が必要なのか?と考えれば、
・生活に欠かせないから老若男女問わず誰でも渡れる橋がほしい
・橋を観光スポットにして人を集めたい
等の本質的課題があるかもしれません。
本質的課題を理解しなければ、目的を達成するための橋は見えてきません。
そもそも思考はサイモン・シネックさんの『whyから始めよ』に通じます。
参考記事:『whyから始めよ』の要約と感想:インスパイア型リーダーは内から外へ一貫性がある
与えられた課題の解決策(how)に飛びつかず、whyを考える時間を取りましょう。
要約③:おどろき+共感+共有=心を動かす
ビジョンが他人事だと、一緒にビジョンを目指す原動力になりません。
自分事になる、つまり心が動くには、おどろき/共感/共有の3要素が必要です。
おどろき+共感+共有=心を動かす
・おどろき:知りたい!
・共感 :ほしい!
・共有 :人に話したい!
相手に知りたい!ほしい!人に話したい!という気持ちを起こさせるには、
相手の立場に立って隠れ不満や隠れニーズを見つけましょう。
見過ごされがちな不満やニーズを満たすからこそ、
「それそれ!」という反応を引き起こせます。
隠れ不満のほうが見つけやすいので、不満からニーズに転換します。
【隠れ不満を見つけるヒント】
・愚痴から不満と望むビジョンを見つける
・身近な人の人生に目を向ける
・狭いターゲットの深いニーズ(強いこだわり)を見つける など
プレゼン思考を鍛えるトレーニングとして、
不満を見つけたら書き留めて解決案を考えることがすすめられていました。
ビジョンになりますね。
『プレゼン思考』を無料で読む方法
『プレゼン思考』は耳で聴けるオーディオブックがあります。
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『プレゼン思考』の次に読むなら?おすすめ本3選
『プレゼン思考』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『whyから始めよ』
『プレゼン思考』の中でも紹介されていました。
人の心を動かすwhy(存在意義、価値観、ビジョン)の重要性がわかります。
アップル社やライト兄弟、キング牧師など、whyで人を惹きつけた例がたくさん載っています。
参考記事:『whyから始めよ』の要約と感想:インスパイア型リーダーは内から外へ一貫性がある\
②『1分で話せ』
プレゼンで相手を動かすことにこだわった本。
・わかりやすい説明の型(結論+根拠3つ+たとえば)
・論理(左脳)とイメージ(右脳)で伝える方法
など、相手を動かすプレゼンの具体的なコツがまとまっています。
参考記事:『1分で話せ』の要約まとめ:相手を動かすためのプレゼンのコツがわかる
③『論点思考』
真に解くべき問題とは何か?与えられた課題は正しいのか?を考える姿勢は、
『プレゼン思考』で出てきた”そもそも思考”につながります。
本質的課題を見つめる手法を深く知りたい人におすすめです。
参考記事:『論点思考』の要約まとめ:真に解くべき問題をどう設定するか【問題解決の最上流】
まとめ:ビジョンの作り方がわかる
・課題(タスク)⇒未来(ビジョン)⇒実現案(コンセプト+プラン)
・ロジックはつい覚えてしまうくらいシンプルにする
・やじるしチェックで論理破綻がないか確認する
・そもそも思考で課題のスタート地点の少し手前を考える
・心を動かすにはおどろき/共感/共有の3要素が必要
・隠れ不満がビジョンの元になる
人を動かすストーリーやナラティブについても紹介されています。
プレゼンに臨む人だけでなく、企画アイディアや問題解決をする人におすすめの1冊です。
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