『ファシリテーションの教科書』は、
リーダーに必須スキルのファシリテーションスキルが体系的に学べる本です。
ファシリテーションを行うために必要な事前準備や合意形成プロセス、
対立マネジメントやファシリテーターとしての心構えなどが1冊で学べます。
ファシリテーターといえば、頭の回転が早くて臨機応変に意見を整理できるイメージがありますが、事前準備がもっとも重要であることがわかりました。
たしかに教科書にぴったりです。
★『ファシリテーションの教科書』の要約ポイント★
・ファシリテーションは腹落ち感が重要
・事前準備が大切!出発点と到達点を明確にする
・論理の三角形に当てはめながら理解する
リーダーになったばかりの人、会議でなかなか参加者の納得感と合意が得られないと悩んでいる人におすすめです。
この記事では『ファシリテーションの教科書』の要約まとめを紹介します。
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目次
要約①:ファシリテーションは腹落ち感が重要
ファシリテーションスキルがなぜ重要かというと、
ファシリテーションによって参加者の腹落ち感が得られるからです。
腹落ち感とは、単に結論に合意している状態ではなく、
そこで決まったことを自分事として進めようと思える状態まで指します。
腹落ち感がないファシリテーションでは、
アクションプランが決定しても決まった最低限のことしか進みません。
決まったからやる、レベルの腹落ち感ではどこまでも他人事です。
ファシリテーションが目指す腹落ち感
上位の目的を背景を含めて理解し、自分の仕事に具体的にブレイクダウンできる状態。
ワクワク感・やりたい!という気持ちがあり、自分事として考えられる。
会議の場でいろいろな状況についてすべての対応を合意するのは不可能です。
上位の目的やあるべき姿を背景を含めて理解していれば、
状況が変わっても上位の目的に照らし合わせて自分の頭でどうすべきか考えられます。
会議は集合知を生かしてより良い答えを導き出すだけでなく、
合意プロセスに関わることで腹落ち感を得やすい状況にするのも目的の1つです。
腹落ち感を得られるファシリテーションをするには、
参加者の様子や会議の方向性に常に目を配る必要があります。
要約②:事前準備が大切!出発点と到達点を明確にする
ファシリテーションの準備では出発点と到達点を明確にすることが最重要です。
どこから始めてどこをゴールに目指すのかがあやふやな会議はなにも決まらずに終わります。
まずは到達点を仮置きします。
到達点:会議が終わったときにどんな状態になっているか
「何がどうなったらゴールか?」と問いかける
到達点はアジェンダなどにも明記しておき、参加者にも共有します。
次に出発点を設定します。
出発点:参加者の前提知識、認識レベルを知る
「いきなりこの話から始めて混乱しないか」
出発点を設定するポイントは参加者の状況を把握することです。
ある問題の解決策を決定するのが目的だとして、
参加者がそもそも問題を認識していない場合があります。
その場合はまずなにが問題かという共通認識を作るところから始めなければなりません。
まず参加者が「何を知っていて何を知らないのか」を考え、
情報と認識のレベルをそろえることが大切です。
出発点が決まったら到達点までの間を埋めていきましょう。
具体的には論点の地図をつくるイメージです。
論点:何についての意見か、答えるべき問い
合意にいたるまでに議論すべき論点はなにか、議論しなくてよい論点はなにか、
論点にどういう順序や階層があるかを考えます。
事前に論点を洗い出して整理しておくことで、
議論の場で出た意見がどの論点かをマッピングすることができるのです。
出発点と到達点、議論すべき論点を洗い出したら、
会議の持ち時間と照らし合わせて到達点が適切か再度検討します。
各回ごとに出発点と到達点を設定しましょう。
論点を考えるプロセスを深掘りしたい人には『論点思考』がおすすめです。
参考記事:『論点思考』の要約まとめ:真に解くべき問題をどう設定するか【問題解決の最上流】
要約③:論理の三角形に当てはめながら理解する
ファシリテーターは参加者の発言を引き出して正確に理解する必要があります。
参加者の発言は情報が不十分だったり前提が隠れていたりするので、
ファシリテーターが足りないところを補って確認することで他の参加者の理解も助けます。
瞬時に発言を理解するのは難しそうですよね。
具体的には論理の三角形に当てはめながら発言を聞きます。
情報が足りないのか、根拠が足りないのか等を推測しながら聞き、
「〇〇だから△△という理解で合っていますか?」等と確認します。
参加者全員にも発言の意図が共有できるので、”話がかみ合わない”という感覚が減るでしょう。
『ファシリテーションの教科書』は、その他にも合意形成プロセスや対立マネジメントなど、ファシリテーションをする上で必要な知識が体系的にまとめられています。
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『ファシリテーションの教科書』の次に読むなら?
『ファシリテーションの教科書』とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『ゼロから学べる!ファシリテーション超技術』
ファシリテーションで使える実践的なテクニックがすぐ学べる本。
ファシリテーションの教科書より易しめで、会話例が多くて活用しやすいです。
参考記事:『ゼロから学べる!ファシリテーション超技術』の要約:アジェンダで80%成否が決まる
②『問いかけの作法』
『問いかけの作法』では、質の高い問いかけでチームの魅力と才能を引き出すための本です。
メンバーのどういう行動に注意して観察し、どんな仮説を立てるのか?など、
ファシリテーターや研修講師だけでなく、
チームリーダーをはじめ多くの人に参考になる内容です。
参考記事:『問いかけの作法』の要約:問いかけのサイクルモデルでチームのアイディアを引き出す
③『人は話し方が9割』
否定のない場の作り方、相手の話を引き出す聞き方がわかります。
話し上手は聞き上手。相手の話を引き出す具体的な方法として拡張話法が紹介されています。
参考記事:『人は話し方が9割』の要約まとめ:拡張話法で相手の話を引き出す【話し上手は聞き上手】
まとめ:ファシリテーションはリーダーに必須のスキル!
・ファシリテーションは参加者の腹落ち感が重要
・上位の目的の背景を含めて理解すれば、合意事項が自分事になる
・ファシリテーションには事前準備が欠かせない
・最重要な事前準備は出発点と到達点を明確にすること
・参加者の状況を把握して情報と認識をそろえる
・出発点から到達点までに議論すべき論点を洗い出す
・論理の三角形に当てはめて発言を聴けば足りないところを補える
複雑な問題に取り組むには、ファシリテーションで集合知を引き出し、
参加者1人1人が自分のやるべきことに主体的に取り組むことが必要です。
合意形成後の行動を引き出すところまで、
リーダーのファシリテーションスキルが試されています。
ファシリテーションに取り組みながら何度も読み返したい1冊でした。
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