『世界一やさしい「才能」の見つけ方』は、自分の才能を見つけて・活かして・育てる方法がわかる本。
才能とは「つい、やってしまうこと」であり、無意識にできるからこそ大きな成果を生む源になります。
才能は誰にでもある、自分の内側に目を向けて才能を見つけることで、自分を受け入れて幸福に生きられるようになります。
★ 『世界一やさしい「才能」の見つけ方』 の要約ポイント★
・才能は「つい、やってしまうこと」
・才能を強みに変える公式
①短所←才能→長所:才能は短所にも長所にもなる
②才能×スキル・知識=強み:才能を見つけてからスキル・知識を身につける
・才能を強みに変える3ステップ
①才能を見つける
②才能を活かす
③才能を育てる
自分の才能を明確にしたうえで、これからの行動を決めましょう!
この記事では 『世界一やさしい「才能」の見つけ方』 の要約を紹介します。
目次
要約①:才能は「つい、やってしまうこと」
才能とは「つい、やってしまうこと」です。
人より優れていることやうまくできることでなくて構いません。無意識にやってしまうことが、あなたの才能なのです。
「つい、やってしまう」という感覚が重要なので、努力していることやがんばってやっていることは才能になりません。たとえば、なりたい自分や憧れの自分に近づくために努力してやっていることは才能とは呼べないのです。
なりたい自分や憧れには、「今の自分はダメだから」という前提があります。つまり、自己否定です。
はっきり言いますが、「憧れ」を手放さないかぎり「自分の才能」は絶対に見つからない、と言っても過言ではありません。
自分を知ることで憧れは手放すことができます。諦めるというと悪いことのように聞こえますが、もともとは諦める=明らかにするという意味。自分が明らかになれば、自然と憧れを手放し、自分の中にある才能に目を向けることができます。
また、才能は動詞で表現されるものです。
たとえば、「旅行が好き」というAさん・Bさん・Cさんの才能はそれぞれ違います。
(例)旅行が好き
・Aさん「旅行の楽しかった思い出を写真で伝えるのが楽しい」
・Bさん「旅行の計画を立てるのが楽しい」
・Cさん「新しい体験をするのが楽しい」
”旅行”は名詞ですが、「人に伝える」「計画を立てる」「新しい体験をする」は動詞です。
「つい、やってしまう行動」は何か?を考えてみましょう。
要約②:才能を強みに変える公式
才能を強みに変えるために、2つの公式があります。
①短所←才能→長所:才能は短所にも長所にもなる
②才能×スキル・知識=強み:才能を見つけてからスキル・知識を身につける
1つ目は、短所←才能→長所という公式です。
才能は長所にも短所にもなります。たとえば、「つい、人の気持ちを考えてしまう」という才能は、「自分の気持ちを後回しにする」という短所にも、「人の気持ちに配慮できる」という長所にもなります。
同じ才能でも、自分の意見をはっきり言うことが求められる仕事では短所になってしまいますが、相手に合わせた決め細やかな対応が評価される仕事なら長所になるでしょう。
才能が長所になる環境に身を置くことが重要です。
2つ目は、才能×スキル・知識=強みという公式です。
才能を把握したうえでそれが活きるようなスキル・知識を身につけると、大きな強み(成果を生む能力)になります。
才能を把握してからどんなスキル・知識を身につけるか決めるという順番が重要です。
たとえば、ピカチュウがはっぱカッターを身につけようとしても、でんきタイプのピカチュウは大変です。ようやく身につけても、攻撃力はいまいちでしょう。
まずでんきタイプだと自覚してから、でんきタイプの技(たとえば10万ボルトなど)を覚えると、大きな攻撃力を発揮できます。
要約③:才能を強みに変える3ステップ
才能を強みに変える3ステップは次のとおりです。
①才能を見つける
②才能を活かす
③才能を育てる
1つずつかんたんに紹介します。
①才能を見つける
まずは次の5つの質問に答えましょう。
Q1.他人にイラっとすることは?
Q2.親や先生に注意されたことは?
Q3.やっちゃダメと禁止されると辛いことは?
Q4.あなたの短所を「だからこそ」で言い換えるとどうなりますか?
Q5.他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?
自分が普通にできてしまうことができない人を見ると、ついイラっとしてしまいます。イラっとしたことの反対が、自分の才能です。
同じ失敗を繰り返す人にイラっとするなら、同じ失敗を繰り返さない=根本解決ができるのがあなたの才能かもしれません。
才能は短所にも長所にもなるので、注意されたことを長所に解釈することもできます。思いやりがないと注意されたなら、それは冷静に判断できるという才能の裏返し。「だからこそ」で言い換えるのも、短所から才能を見つける質問です。
禁止されると辛いのは、それが「つい、やってしまうこと」だからです。本を読むことを禁止されるのがつらいなら、新しい知識を学ぶことが才能とも言えます。
他の人が嫌がるのに自分は楽しいことがあれば、その分成果が出やすいでしょう。好きこそものの上手なれ、少しの努力で大きな結果を手に入れられる可能性があります。
これ以外にも、巻末の才能の具体例1000リストから探したり、他の人にあなたのことを質問してみるワークが載っています。
②才能を活かす
才能を活かすには、長所を活かして短所をカバーすることが重要です。
順番も大切で、まず長所を活かすことで視野が広がり、短所もラクにカバーすることができます。
<ポジティブ感情に関する「拡張ー形成理論」>
ポジティブ感情:認識の範囲が広がり、ものごとの解釈が豊かになる
ネガティブ感情:思考と行動の選択肢が狭まり、対処能力が下がる
さきに短所に目を向けると、視野が狭まり、できていないところばかりが気になってモチベーションも下がるでしょう。
長所を活かす方法として、クラフト法(今の環境で工夫する)と環境移動法(才能が活かせる環境に移動する)があります。
クラフト法を実践するための質問
・その活動をあなたが自然とできることと結びつけることはできませんか?
・過去に他の物事でうまくいったやり方を応用することはできませんか?
・自分のモチベーションが上がる行動を使うことはできませんか?
体調やメンタルに影響を与えない限りは、まずはクラフト法を試してみて、今いる場所で徹底的にもがいてから環境を移動させます。
なぜなら、「なんとなく嫌だ」のままでは自分の才能が活かせる環境がわからないからです。今いる場所で才能を活かす工夫をしてみて、「なんとなく嫌だ」が「これだから嫌だ」と明確になったら、それが才能を活かせる環境のヒントになります。
環境移動法を実践するワーク
才能を長所として活かせた経験を抜き出し、共通する「環境の条件」を見つける。
たとえば、長所として活かせたときにやっていたことの特徴や周りに誰がいたのかを思い出してみましょう。
本にはさらに20問ずつ、追加の質問が載っています。
③才能を育てる
才能を育てる技術のなかから、2つ紹介します。
1つはロールモデルを見つけることです。
ロールモデルは、自分が嫉妬を感じる人を選びましょう。自分にもできそうだから嫉妬するのです。
憧れの人をロールモデルにしてはいけません。自分にないものに憧れても、それは自分否定になってしまいます。
ロールモデルを見つけたら、その人が学んできたスキル・知識を調べて自分でも身につけます。
もう1つは、他人にアドバイスを求めることです。このとき、才能を長所として認めてくれる人にアドバイスをもらいましょう。そうすれば、さらに才能を育てるためのアドバイスをくれるはずです。
たとえば、こんなことを聞いてみます。
・これからやったほうがよいと思う活動は?
・どんなスキルを磨けば良い?
・私らしさがにじみ出ていると感じた一番の思い出は? など
自分の才能を明確にしたい!と思った人は、ぜひ本を手に取ってくださいね!
『世界一やさしい「才能」の見つけ方』 の次に読むなら?
『世界一やさしい「才能」の見つけ方』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』
本当にやりたいこと=好きなこと×得意なこと×大事なことを見つけるための本。
自己理解には3つの重要な柱があります。
①好きなこと:情熱がある分野
②得意なこと:才能、無意識でできること
③大事なこと:価値観、「なんのために働くのか?」の答え
この3つが重なり合うことが本当にやりたいことです。
自分の価値観を明確にするための質問がたくさん載っています。ぜひノートを用意して書き出してみましょう。
参考記事:『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の要約まとめ
②『苦しかったときの話をしようか』
USJをV字回復させたことで有名な森岡毅さんが、就活を控えたお子さんのために書き溜めたものが元になっています。
自分の特徴を知り、その特徴が強みとなる環境を選択することがキャリア戦略にとって重要です。
やりたいことを見つけるには、自分のなかに軸を持つこと。自分の軸があるかどうかは、Self Awareness(セルフアウェアネス:自分を知っている度合)の高さに依存します。
苦しかったときのエピソードを通じて、仕事とはどういうものか?を改めて考えることもできます。
参考記事:『苦しかったときの話をしようか』の要約まとめ:就活・転職で悩む人におすすめ
③『才能を磨く』
自分のエレメント(才能と情熱が出会う場所)を見つけるための本。
エレメントを探すことは探求の旅であり、自分の内面を探る内向きの探求と外の世界に機会を求める外向きの探求が必要です。
自分の人生は唯一無二であり、他人の意見は参考程度。だからこそ、自分が情熱を持てるものを探求することに価値があります。
こちらもワークが多めで、 やりたいことと求められることの接点を探すことができます。
参考記事:『才能を磨く』の要約まとめ:自分のエレメントを探求する
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