マーク・トウェイン『人間とは何か?』の要約まとめ:人間は機械である

マーク・トウェイン『人間とは何か?』の要約まとめ:人間は機械である

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マーク・トウェイン『人間とは何か?』は、人間は機械であると主張する本。


漫画版もあります。


『トム・ソーヤーの冒険』などの小説で有名なマーク・トウェインが、匿名で発表したと言われる本。

「人間は機械である」の意味は、人間は自己満足を目指す利己的な機械であるということです。

生まれ持った気質と外部環境の訓練で機械のアウトプットが決まります。これだけ聞くと、希望がないネガティブな人間観に感じますが、必ずしもそうではありません。機械を責めることができないように、人間を責めすぎることを批判している面もあります。

★ マーク・トウェイン『人間とは何か?』 の要約ポイント★

 

・人間は機械である

 

・心は支配できない

 

・成果も失敗も個体のせいではない

人間が機械であるとしても、それは悪いことではないし、本人の努力の余地も認めています。

何でも自分の成果であると傲慢になりがちな人間への警鐘のように感じました。

この記事では マーク・トウェイン『人間とは何か?』 の要約を紹介します。

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要約①:人間は機械である

 

『人間とは何か?』はマーク・トウェインの分身と思われる老人と若者の会話で構成されています。

老人の一貫した主張は「人間は機械である」ということです。人間は自己満足を目指すために自動的に行動する利己的な機械である、と主張します。それに対して若者は、人間は利他的な面も持ち合わせている、自由意志を発揮する余地もあると反論します。

たとえば、お金がなくて困っている老婆が物乞いをしてきたのでお金を渡すという行為は利他的に見えます。

しかし、老人は、次のようなことを考えてお金を渡しただけであり、自分のための行動に過ぎないと言います。

・お金を渡さないと冷たい人だと思われるかもしれない

 

・「やっぱりお金を渡せばよかった」と後悔して夜眠れなくなるかもしれない

 

・もし老婆が亡くなったときに自分に湧き上がるかもしれない罪悪感 など

利他に見える行動は、利他をしている自分が好きなだけであり、けっきょくは自分の心を満足させたいという欲求に従っているだけです。ただ、それが悪いと言っているわけではありません。それで助かる人がいるのもまた事実であり、利他をしていると誇らしげに語るのが偽りだと言っているだけです。

 

自分の心を満足させたいという衝動で機械は動きます。

ゆりかごから墓場まで、人間の行為をどれ一つとっても、常に一番であり最大の目的ただ一つがあるのみーすなわち、心の平穏、精神的安らぎを確保すること、tだそれだけなのさ、自分自身のためにな。

母親の無償の愛でさえ、子どもが幸せなら自分も幸せ⇒自分のために子どもの世話をする、という利己的な行動だと老人は言います。

要約②:心は支配できない

 

若者は「人間には自由意志があり、機械とは違う」と反論します。しかし、老人は、心は支配できないと主張します。

感じたくない感情をいつまでも引きずっていたり、考えないようにと思っても考えてしまったり、心は人間の思いどおりになりません。

心は人間から独立しているんだ。人間は心を支配できないのさ。心は自分の好きなように動く。人間とは関係なく話題を決めて、人間とは関係なくその話題に固執し、人間とは関係なくその話題をほっぽり出す。完全に人間から独立しているのだよ。

脳のバイアス(先入観)が判断を狂わせる例はたくさんあります。人間が支配できる余地は、自分で思っているより小さいのかもしれません。

 

機械としての人間のアウトプットを決めるものは生まれ持った気質と訓練です。

訓練とは外部からの影響すべてを指し、特に他者との関わりが大部分を占めます。人間は自分の心を満足させることを一番に考えるため、承認欲求を求めたくなる生き物です。だから、自分が所属したい、認められたいと感じる集団の考え方や文化に染まっていきます。

 

生まれつき怒りっぽい人がいたとして、訓練でその表現の仕方を社会で受け入れられる程度に調整することはできます。しかし、生まれ持った気質とまったく正反対の状態にするのは難しく、訓練には限界があります。

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要約③:成果も失敗も個体のせいではない

 

人間は機械であり、自動的にアウトプットしているだけです。つまり、そのアウトプットの評価は良くも悪くも個体の責任ではない、ということになります。

 

たとえば機械が素晴らしいものを生産して、機械自体を褒めるでしょうか。もしくは、欠陥品が作られたら機械を責めるでしょうか。

素晴らしいものをつくるのは設計通りだし、欠陥品が作られたなら設計が悪かっただけのこと、どこを直せばよいか?と考えはしても、機械自体を責めることはしません。

 

老人は、素晴らしい芸術家や発明家がしたことはゼロからの創造ではなく発見であると言います。知覚したものを脳が組み合わせてアウトプットしたものであり、自動で生まれたものです。その機械の性能が素晴らしかっただけであり、個体の功績ではない、と言います。

 

素晴らしい成果を出しても個人が称賛されない代わりに、大きな失敗をしても個人を過剰に責めることはできない。それは個人の責任ではなく、気質と訓練によって機械が自動で生み出した結果だからです。

 

気質は変えられないけれど、訓練する意味はある。自己満足で動くけれど、それが結果的に他人の役に立っているのもまた事実である。

人間が自分の能力や自由意志を過信しないように、そして過度に自分を責めないように、「人間は機械である」という考え方もあると知っておくと生きやすくなると思いました。

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マーク・トウェイン『人間とは何か?』 の次に読むなら?

 

マーク・トウェイン『人間とは何か?』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『実力も運のうち』

 

生まれつきの才能や環境の不平等さはあるから、実力も運だとして謙虚にならなければならない。

謙虚さを忘れたとき、恵まれた者と恵まれなかった者の分断が進みます。

関連記事:【要約】実力も運のうちー能力主義は正義か?ー能力主義のデメリットとは?

②『「利他」とは何か』

美学者、政治学者、批評家/随筆家、哲学者、小説家という、ジャンルの違う視点からの利他の捉え方を知ることができます。

善意の押し付けでない、他者をコントロールしないよき利他とは、相手への信頼があります。

参考記事:『「利他」とは何か』の要約まとめ:純粋な利他は個人の意思を超えたところにある

③『隷属なき道』

 

貧困をなくす最善の方法として、ベーシックインカムを提唱した本です。

 

貧困は自己責任ではなく、貧困という環境が愚かな決断をさせる。

貧困がいかに人を不幸にするかがわかります。

参考記事:『隷属なき道』の要約まとめ:ベーシックインカムが貧困を効率的に解決する

 

★今回紹介した本★

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