『ぜんぶ、すてれば』の要約まとめ:今日がすべて、今ここを生きる

『ぜんぶ、すてれば』の要約まとめ:今日がすべて、今ここを生きる

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『ぜんぶ、すてれば』は、伝説の経営者と言われる中野善壽(なかのよしひさ)さんの生き方がわかる本。


家や車、時計は持たず、お金も生活に必要な分以外すべて寄付。何も持たない、過去や所有物にとらわれない生き方をされています。

すぐマネできるハウツー本ではなく、自由に・いまここに生きることを考えさせてくれる本です。

★ 『ぜんぶ、すてれば』 の要約ポイント★

 

・今日がすべて

 

・捨てる、ありのまま身軽でいる

断捨離のお片付け本ではありません。潔さ、執着せずに今を生きる姿勢がわかります。

この記事では 『ぜんぶ、すてれば』 の要約を紹介します。

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要約①:今日がすべて

 

著者が最も伝えたいメッセージは「今日がすべて」ということです。

今日できることは今日のうちにやる。きっと明日は来るという希望は持ちつつ、明日が来るかはわからないから今日を後悔しないように生きる。今この瞬間に生きることを大切にしています。

今この瞬間、ここにいる自分をもう一度見つめてみる。

過去にとらわれず、未来に揺さぶられず、確かに味わうことができる今日に集中して精いっぱい楽しむ。

その結果は、先々にいろんな形となって巡って来るはずです。

 

では、何をやるかというと、自分のやりたいことです。「小さなレジスタンス」に目を向けることをおすすめしています。

 

自分のなかの小さなレジスタンス(=抵抗)を無視せず、そこにある思いに耳を傾けます。人に合わせてフタをすると、危険なところに向かっていても気づけないかもしれません。

そして、自分のレジスタンスを大切にすると同時に、他者のレジスタンスも尊重します。それは多様性であり、自分の視野を広げてくれるチャンスです。

同時に、相手のレジスタンスを尊重する。

自分に対して反対意見を言われた時には、カチンと来るかもしれません。

でも、そこには将来につながる可能性が隠れている。

自分には思いつかなかった筋道を差し出されたチャンスだと考えたほうがいい。

 

準備万端の日は来ないのだから、やりたいことを後回しにするのはやめましょう。

何かを気にするよりも大事にすべきなのは、自分に嘘をついていないか、できることは精一杯やってきたよな?と自分に問いかけて、嘘がなければ思い切ればいい。

大丈夫。また打席はやって来る。

軽やかに始めるのも大事ですが、やめる勇気も必要です。「せっかくここまでやったから…」とやめられないのは、過去に縛られているからかもしれません。

あれ?と思ったら、頑張りすぎていると思ったら、一度立ち止まって「このままやって未来はあるのか?」を考えます。

 

環境は常に変化しています。安定を求めるのではなく、変化に応じて進む方向を決められる柔軟な力を鍛える。それが若者に向けた、著者へのメッセージです。

そんな世界の中で必要になるのは、安定を求める心ではなく、変化に対応する力。冷たい風を一瞬感じて立ち止まる力。そして、足先の方向をクルッと変えて、また颯爽と歩きだす力。変化に強い自分を鍛えていくことを、若い人にはおすすめします。

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要約②:捨てる、ありのまま身軽でいる

 

著者は形のある物を所有することにこだわりません。むしろ、物があることで制限されてしまうのを嫌います。

ものを所有することは安定を生まない。むしろ不安が増えるだけ。「いつでも移れる。どこでもすぐに新しい生活を始められる」。

人生の選択肢を広げてくれる、そんな軽やかさを持ちたいと僕は思います。

ノープランで台湾に行ったときのエピソードが、まさに自由を体現していると感じました。

なんとかなるし、なんとかならなくてもそれはそれで刺激的。どうなるかわからなさを楽しんでいる感じがします。

 

あえて自分を不慣れな機会に置いてみることで、安定させずに自分に負荷をかけているそうです。気心の知れた人との会話は心地良いけれど、心地よさに拘泥せずに見知らぬ人と話す刺激をあえて選ぶ。そうすることで、自分と違うタイプの考え方や発想を取り入れます。

 

個人的に、一番心に刺さったのは次の文章です。

「五年前の服を着ると、五年前の自分に戻っちゃうみたいで好きじゃない」。

変わらない自分に安住していることに気づきました。

物持ちの良さを自慢している場合じゃないよ、自分!

 

物理的にも時間的にも精神的にも、捨てて余白をつくることで新しいものが入ってきます。

 

こんなにも捨てるのは、感性を大事にするためではないでしょうか。

執筆時点の中野さんは、アート作品を流通させるシステム作りに取り組まれているそうです。一枚の絵を飾るには、周りの余計なものを捨てる必要がある。アートが普段使いできるような社会になれば、感性を大事にした生き方も一緒に広がるのかもしれません。

何かの「正解」はない。なぜか。事実の百万分の一のことも私はわかっていないからです。大脳の中の正解にこだわらず、感性に確かさを求め続けたいと思います。

 

本の通りの生き方をするのは難しいですが、『ぜんぶ、すてれば』をヒントに日常でできそうなことをまとめました。

・今日できることは今日のうちにやる

 

・違和感を大切にする

 

・自分の心に従って「えいや!」でやってみる

 

・あえて不慣れな場所、知らない人が多いところに行ってみる

 

・予定を入れない日をつくってみる

 

・アート作品を家に飾ってみる

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『ぜんぶ、すてれば』 の次に読むなら?おすすめの本3選

 

『ぜんぶ、すてれば』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『あした死ぬかもよ?』

 

人生の最後の日から今の自分を見ることで、本当にやりたいことや人生の貴重さが身に染みて分かる本です。

 

質問やワークで構成されており、落ち込んだとき・人生の目的を見失ったときに読むと、本当にやりたいことに立ち戻ることができます。

参考記事:『あした死ぬかもよ?』の要約まとめ:死を意識すると今を全力で生きられる

②『生き方』

稲盛和夫さんは京セラ・第二電電(現・KDDI)の創業者です。

 

人として正しく生きる、心を磨く・人格を磨く大切さが、ご自身のエピソードとともに語られています。

「仕事ってなんだろう?」と思ったときにおすすめです。

参考記事:稲盛和夫さん『生き方』の要約まとめ:人生の結果=考え方×熱意×能力で決まる

③『感性のある人が習慣にしていること』

 

『感性のある人が習慣にしていること』の中で、感性=自分のものさし・自分の判断軸を意味しています。そして、感性のある人とは、”正解のないことに自分で答えを出せる人”のこと。

 

観察して細かい違いを知覚できるようになることは、感性を磨く近道です。

参考記事:『感性のある人が習慣にしていること』の要約まとめ:自分軸を磨く

 

★今回紹介した本★


 

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