『心理的安全性をつくる言葉55』の要約まとめ:まず言葉から変えていこう

『心理的安全性をつくる言葉55』の要約まとめ:まず言葉から変えていこう

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『心理的安全性をつくる言葉55』は、心理的安全性を高める具体的な言葉がけがわかる本。


『心理的安全性のつくりかた』の石井遼介さんが監修しています。

参考記事:『心理的安全性のつくりかた』の要約:脱ぬるま湯職場!心理的安全性の4因子とは?

 

心理的安全性とは積極的に人間関係のリスクが取れること。生産性の高いチームに一番重要な要素が心理的安全性であると、Googleの研究で判明しました。

★ 『心理的安全性をつくる言葉55』 の要約ポイント★

 

・心理的安全性の4つの因子

 

・言葉を変えると思考が変わる

 

・創造的に絶望する

「心理的安全性が大事だとはわかったけど、どうすればいいの?」に答えてくれる本でした。

この記事では 『心理的安全性をつくる言葉55』 の要約を紹介します。

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要約①:心理的安全性の4つの因子

 

心理的安全性をつくる要素として4つの因子があります。

①話しやすさ:すべての土台

 

②助け合い :相互で補完し合える

 

③挑戦   :挑戦を得だと思える、失敗を恐れない

 

④新奇歓迎 :さまざまな個性を受け入れて所属意識を持たせることができる

この4つが揃っている職場=心理的安全性が高い職場です。特に話しやすさはすべての土台になります。

 

話しやすさが低くなる典型例は、上司が忙しそうなときです。

たとえば、相談しようと話しかけたときに「ごめん、ちょっと今忙しいから後にして」と言われたら、次に話しかけるのを躊躇してしまいますよね。

相談しやすくするために、相談タイムをあらかじめ設けておきましょう。

<相談タイムを設定する>

15時~16時は相談タイム

⇒何もなければ自分の業務をするが、相談を優先して対応する時間

 

また、ネガティブな事柄を報告するときは話しかけるのに勇気がいります。同じ失敗を繰り返さないためにも、失敗を学びに変えるためにも、話しかけやすい環境をつくりましょう。ネーミングを変えるだけでも効果絶大です。

<声を上げやすいネーミングにする>

クレームの共有、トラブルの報告、反省会

⇒やっちまった会、ぴえん玉

ちょっとした工夫で、話しやすさをつくることができます。

 

重要なのは、相談してよかった・話してよかったという経験を積み重ねることです。そうすることで、主体性が上がり、新しいことにも挑戦してみようという気持ちになります。

逆に、あいさつを返さない、「自分で考えて」と言われる等、小さな罰や不安を積み重ねていると心理的安全性は低下していきます。

要約②:言葉を変えると思考が変わる

 

どんな言葉をかけられるか?はその後の思考に大きく影響します。

「なんで終わってないの?」と問われたら緊張感が走りますが、「止まっていることってなんですか?」「どこで止まっているの?」と何をどうしたら前に進めるかに集中できます。

なぜ(Why)は責めるニュアンスがあるため、使うときには注意が必要です。終わっていないのだから責めるニュアンスがあってもいいのでは?と思うかもしれませんが、責めて謝ってもらうことより、前に進めることのほうが大切ではないでしょうか。

「なんで終わってないの?」(Why)

 

⇒「止まっていることってなんですか?」(What)

⇒「どこで止まっているの?」(Where)

 

同様に、「なんでできなかったの?」と聞くのではなく、「やってみてわかったことを一緒に振り返ってみよう」と言われたらどうでしょうか。

「なんでできなかったの?」

⇒「やってみてわかったことを一緒に振り返ってみよう」

やってみて得られた収穫を尋ねることで、試した結果が言語化・共有され、本人もチームも学びを深めることができます。

 

また、ネガティブな言葉もポジティブに言いかえてみると、思考がポジティブな方向に向きやすいです。

・むずかしい⇒工夫のしどころ

 

・想定外のこと⇒それはちょうどよかった

 

・失敗した⇒伸びしろが見つかった  など

「むずかしいなぁ」と下を向くより、「工夫のしどころだね」と言ったほうがどんな工夫があるだろうか?と考えるでしょう。想定外のことに「それはちょうどよかった」ということで、ちょうどよかった理由を探し始めます。

急に使い出すと怪訝な顔をされると思うので、意図を説明した上でゲーム感覚で言いかえてみてはどうでしょうか。
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要約③:創造的に絶望する

 

絶望という言葉にあまり良いイメージはありませんよね。

しかし、創造的絶望を使った声かけを使うとこれからできることに集中することができます。

創造的絶望

”変えられないもの、コントロールできないものについて「なんとかしようと思い悩む」のを手放すこと”

起こってしまったことは変えられない、できることしかできない、と認めることで、これからできること・これから取れる役に立つ行動に思考を集中させることができます。

 

「前にも言ったよね」という言葉には、「一度で理解してできるようにしなければならない」という前提が込められています。しかし、そんなことは可能でしょうか。言っている本人にも、一度で理解できなかったことはあるはずです。

 

起こってしまったことは仕方ない、次に向けて行動を確認しましょう。

「前にも言ったよね」⇒「一緒に確認したいんだけど~」

たとえば、報告書に抜け漏れがあるなら、報告書を作成するときの行動を1つひとつ振り返りながら確認していきます。

 

『心理的安全性をつくる言葉55』には、そのほかにも職場のよくある場面で使える声かけ例がたくさん載っています。リーダーの方にぜひ読んで、そして使ってほしい1冊でした。

『心理的安全性をつくる言葉55』 の次に読むなら?

 

『心理的安全性をつくる言葉55』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。

①『心理的安全性のつくり方』

 

相手との信頼関係を築くには心理的安全性が大切です。

安心して感情や思いを表現できる場所をつくることで、職場に共同体感覚が生まれます。

参考記事:『心理的安全性のつくりかた』の要約:脱ぬるま湯職場!心理的安全性の4因子とは?

②『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと』

アドラー心理学を職場のチームづくりに生かす考え方がわかる本。

価値観が多様化するなかでもベクトルを合わせてチームをまとめたい、そんなリーダーのために、アドラー心理学をふまえたリーダーのヒントが学べます。

 

アドラー心理学の自己決定論や課題の分離、共同体感覚を実際のチームに活かすとどうなるのか?を現実的に考えられました。

参考記事:『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと』の要約まとめ:アドラー心理学を職場で活かす

③『リーダーは話し方が9割』

メンバーのやる気と能力を引き出すリーダーのコミュニケーションがわかる本。

リーダーの役割はメンバーに自己重要感を与えることです。

やる気を引き出す声かけやリーダーから率先して聞く文化をつくる大切さがわかります。

参考記事:『リーダーは話し方が9割』の要約まとめ:自己重要感を与えてやる気と能力を引き出す

 

★今回紹介した本★


 

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