『親子の法則』は、親への先入観を手放して自分の制限を解除する方法がわかる本。
親に対する偏見があると無意識に自分を制限してしまい、お金や人間関係でトラブルを抱える可能性があります。客観的な目で親を見ることによって、親も1人の人間であることに気づき、ネガティブな感情を手放すことができます。
★ 『親子の法則』 の要約ポイント★
・親ブロックが自分を制限している
・親のありのままを受け入れる
・8つの親捨てのワーク
この記事では 『親子の法則』 の要約を紹介します。
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目次
要約①:親ブロックが自分を制限している
子どもにとって親は絶対的な存在であり、良くも悪くも大きな影響を与えます。
親の言動を内面化して自分を制限することを親ブロックと言います。
親ブロック:
”親の発した言葉や態度から親の価値観や先入観を感じ取ってしまい、それに合わせて自分を制限するようになること”
親の価値観が基準になってしまうので、自己肯定感の低下、主体性の低さ、メンタルの波が激しい等のさまざまな問題を抱えるかもしれません。
親ブロックがある親の心理学上の性別によって、問題の出方は異なります。
心理学上の男性性:お金、仕事
心理学上の女性性:人間関係、幸福感
心理学上の性別はどちらが強いかという違いであり、生物学的な性別と一致するとは限りませんが、父親が男性性/母親が女性性であることが多いです。
父親との関係が悪いとお金や仕事関係、母親との関係が悪いと人間関係や幸福感に関してトラブルになりやすい傾向があります。
親ブロックを捨てて、親の価値観や先入観から自由になることで、自分の制限も解除できます。
要約②:親のありのままを受け入れる
親ブロックを解除するには、親のありのままを受け入れます。
子どもと親の価値観の違いは、たとえば野球が好きな人とサッカーが好きな人のように好きなスポーツの違いのようなもの。野球とサッカーに優劣はないし、ルールも違います。
子どもの価値観を親がわかってくれない、親の価値観が自分と違う、というのは当然のことなのです。
また、子どもは親がしてくれたことを忘れがちですし、子どもから見えている姿が親のすべてとも限りません。
赤ちゃんのころお世話してくれたこと、毎日ご飯が出てきたこと、住む家があったこと、何一つ当たり前のことではなくてありがたいことです。
親は人生のマスターではありません。あなたと同じように悩み傷つき、日々迷っている1人の人間なのです。
親は親で一生懸命生きている、親にしてもらったこともある。そう思うだけで親ブロックも薄れる気がします。
要約③:8つの親捨てのワーク
『親子の法則』では、8つの親捨てワークが紹介されています。
親捨てというと強い言葉ですが、”親に対する偏った見方をニュートラルに戻し、客観的な目で親を見られるようになる”という意味です。
1:ネガティブ感情の源を明らかにする
できごとだけを描写する、解釈を入れない
2:親への「不幸の手紙」を書く
感情を出し切る、実際には手紙を出さなくてよい
3:自分も同じことをしていたと自覚する
親があなたにしたことと同じことを自分も他人にしたことを思い出す
4:親の行為が自分の助けになっていたことを知る
今までに親の行為がもたらしたメリットを書く
5:自分の行為が他者にも利益をもたらしたと考える
ワーク3で気づいたことが、他者にどんなメリットを与えたか考える
6:親は正反対の性質も持っていたことに気づく
冷たいと思っていたけど愛情深い面もあった等
7:愛されていた証拠集めをする
ごはんを作ってくれた、名前をつけてくれた等
8:親への「感謝の手紙」を書く
わたしが実際にやってみたところ、ワーク4・6・7がとてもよかったです。
ネガティブな出来事も含めて過去のすべてが今の自分をつくっている、親の悪いところばかり思い出していたけどたしかに良いところもあった、と思えました。
逆に、ワーク5は考えにくかったです。どうしても自分の欠点を正当化しているようで、あまり気が進みませんでした。物事にはいろいろな面があり、どう見るかで解釈はいくらでも変えられることはわかりました。
本にはワークの回答例も載っているので、親ブロックがあると感じている方はぜひ読んでやってみてくださいね。
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『親子の法則』 の次に読むなら?おすすめの本3選
『親子の法則』 とあわせて読みたい3冊を紹介します。
①『無意識のすごい見える化』
意識には顕在意識と潜在意識があり、潜在意識で望んでいることが現実化すると言われています。
心の奥でどんなことを望んでいるかが現実に影響を与えるのです。
潜在意識の奥にある意識の器=メタ無意識のパターンは子どものころの記憶に影響を受けており、その記憶に向き合うことで、自分をいつの間にか縛っている思考パターンを書き換えることができます。
参考記事:『無意識のすごい見える化』の要約まとめ:他者基準から自由になる
②『エックハルト・トールの「子育て」の魔法』
子どもは先生であり、親やまわりの大人が向き合うべき問題を提示してくれる存在でもあります。
子どもにつらいことを乗り越える力がある、と信じて側にいる大切さが重要です。
参考記事:『エックハルト・トールの「子育て」の魔法』の要約まとめ:子どもは最高の先生
③『幸せになる勇気』
哲人と青年の対話から、アドラー心理学の実践でぶつかる壁がわかる本です。
『嫌われる勇気』で学んだアドラー心理学の考え方を教師として実践して壁にぶつかった青年が、また哲人のもとを訪れます。
「どんな人間関係も尊敬から始まる」という価値観のもと、人間関係、自分と他者との関わりについて理解できます。
参考記事:『幸せになる勇気』の要約まとめ:人間関係は無条件の尊敬から始める
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